ネットニュースを見ていたらこんなニュースが目に入った。
ハイビーム使用を…横断死亡96%が「下向き」
読売新聞 9月21日(水)7時55分配信歩行者が夜間に道路を横断中、車にはねられた昨年1年間の全国の死亡事故625件のうち、96%の車のライトがロービームだったことが警察庁の調査でわかった。
同庁はハイビームを使っていれば防げた事故もあるとみており、21日から始まる秋の全国交通安全運動の重点項目としてハイビーム使用を呼びかける。
引用元 読売新聞 2016年9月21日(水)7時55分配信
んんん?
なんかおかしいぞ。
いかにもロービーム走行が危険だと言う記事だが、おかしいんちゃあう?
当記事では、ロービーム走行は本当に危険なのかどうか検証してみた。
では、本題に入ろう。
ロービーム走行は本当に危険なのか?
以下に引用する部分が気になる。
歩行者が夜間に道路を横断中、車にはねられた昨年1年間の全国の死亡事故625件のうち、96%の車のライトがロービームだったことが警察庁の調査でわかった。
625件のうち、96%という事は、ロービーム車の事故は600件だ。
つまり625件の横断歩道死亡事故のうち
- 600台の車がロービーム
- 25台の車がハイビーム
だからハイビームが安全、ロービームは危険
と言う結論らしい。
んんんんんんん❓
警視庁だけでなく、大手新聞社の読売新聞ですら何の疑問もなくそんな報道をしている。
母集団を調べていないんじゃないの?
例えば、
仮定①
- 日本中の自動車の50%はハイビームで走行している。
- 日本中の自動車の50%はロービームで走行している。
もしそう言う事実でもあるならば、この調査結果は妥当だろう。
つまり、同じ母集団の数で比較した場合に、ロービーム車の事故件数が多い。
では、例えば、
仮定②
- 日本中の自動車の4%はハイビームで走行している。
- 日本中の自動車の96%はロービームで走行している。
もしそう言う事実が有ったとすると、今回の警視庁発表の数字は
- ハイビームの自動車の事故割合が4%
- ロービームの自動車の事故割合が96%
であるから、まさに母集団の比率をそのまま反映している。
つまり、事故原因とロービーム・ハイビームの関連性は有るのか無いのかはこの数字だけでは判定出来ないぞ‼
とワテは思うのですが…
それに、現実的にも夜間走行している自動車のうち、ロービーム車とハイビーム車の割合で言うと、圧倒的にロービーム車が多いだろうから、上記の仮定②は強ち(あながち)間違った仮定とは思えない。
警視庁さん、再考すべきだぞ
もし、このロービーム車の横断歩道事故が多いと言う単純な調査を元に、警視庁が音頭を取って
みたいなキャンペーンでも始まって、そこらじゅうの自動車がハイビーム走行をし始めると、悪影響が出兼ねないと思う。
つまり、対向車のライトが眩しいから逆に横断歩道を横断中の歩行者さんの姿を見失って事故が起こってしまう。
あるいは、対向車のライトが眩しいので運転手同士でトラブルが起こるとか。
関西あたりだと、
運転手A 「眩しいやんけワレ!」
運転手B 「警視庁が言うてるからやってんねん。しゃーないヤロ!ワレ!」
みたいなトラブルがあちこちで起こる事が予測される。
恐らく運転手さんA、Bの出身地は、大阪の南河内方面かもしれない。
ここまで書いて、読売新聞の記事をよく読むと続きがあった。
読売新聞の記事には続きがあった
この部分だ。
近年、交通事故による死者は減少傾向にあり、昨年の交通事故の死者は4117人。このうち、自動車や自転車などに乗っていた死者は2571人で、過去10年で46%減少した。一方、歩行中の死亡者は1534人で28%減にとどまるため、同庁が歩行者の横断中の事故に絞って初めて集計、分析した。
夜間の死亡事故625件では、ロービームが597件を占め、残りはハイビーム9件、補助灯6件、無灯火13件だった。
あれれ?
警視庁の調査でも夜間の死亡事故625件では、
- ロービームが597件
- ハイビーム9件
- 補助灯6件
- 無灯火13件
だったんでしょ?
もし単純に数字だけで比較するなら、補助灯(スモールランプ)を付けて走行するのが一番安全と言う結論になるじゃないの?
あるいは、ハイビームでも9件だけれど無灯火でもそれとほぼ同じ13件しか事故は起こっていないんでしょ?
だったら無灯火でも安全と言う結論になるんじゃないの?
まとめ
以上、あくまでワテの推測なので、間違っている可能性はあります。
しかしまあ、
「同庁が歩行者の横断中の事故に絞って初めて集計、分析した。」
って、ほんまかいな❓
警視庁は一体全体なにしてまんねん?
普通、それくらいの事は分析するんじゃあ無いのか?
分からん。
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コメント
このページ、ただのバカじゃん
いやいや警察庁的に言うと正しい。
色々な原因があるのに
ハイビームとロービームに限って言うのはデータ操作。
見抜く力を持ちましょう
街中及び対向車がいる状況でのべストはハロゲンライトのハイビームです。(ただし手動レベライザーで光軸を下げておきます) このやり方で70~80m先までちゃんと見えます。もちろん対向車の運転手に迷惑にならない事は確認済です。ハロゲン車に乗っている方はぜひ、お試し下さい!!