こんなタイトルのネットニュースを見た。
渡れぬ橋の謎 久留米・田主丸の樋ノ口川 道との段差65センチ(2016年01月14日 23時00分) =2016/01/13付 西日本新聞朝刊=
引用元 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/218474
何やそれは?
気になる。
そのニュースにはこんな写真が掲載されていた。
ガードレールでふさがれ、通行不能になっている橋。奥からは進入できるが、手前は堤防道路と段差がある | 樋ノ口川にはいくつも橋が架かっていて堤防道路はアップダウンが激しい |
表 1 渡れぬ橋の謎 久留米・田主丸の樋ノ口川 道との段差65センチ
引用元 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/218474
三回くらい読み直してみたのだが、記事を読んでも写真を見ても良く分からん。
世間の皆さんはすんなり理解できただろうか?
知らずにうっかり車で迷い込んで橋を渡れなくて右往左往したり、知らずに橋に突っ込んで65センチの段差にぶつかって事故でも起こったら大変だ。
さっそく調査だ。
渡れない橋の経緯
新聞のニュースを読んでも分かり辛かった。
ワテなりの理解では、
- この付近は砂防指定地のため、通常の河川より高い位置に橋を造らなければならない決まりがある。
- その結果、樋ノ口川には堤防に沿った道路よりも数十センチかさ上げされた橋が数十メートルおきに架かっている。
- 橋の入り口付近では、その段差を埋めるために道路が盛り上がっている。
- 初代の橋はある土木業者が資材置き場に往来しやすくするため、県から占用許可を取って架けた。
- 2001年度になって県が実施した河川改修工事で川幅が広がり、市はその橋を同じ場所に架けた(2代目の橋=現在の橋)
で、問題はここから
- 橋を架けただけだと段差が有って車が通れないので、他の橋と同様に市は堤防道路のかさ上げ工事に着手したが、地元住民が「アップダウンが激しくなると道路の見通しが悪くなる」などと要望が出て協議。
- かさ上げしないという結論が出たのが2004年だが、既に堤防道路のかさ上げが完成していた。
- 旧田主丸町が堤防道路を平らに戻す工事を行うことで合意。
- 橋が使えなくなることから、所有者である土木業者は橋の必要性を訴えたが、最後は「やむなし」と受け入れた。
- こうした経緯で、渡れない橋ができたのだ。
う~ん、一旦かさ上げ工事したのにそれを平らに戻すなんて、税金の無駄遣いに思えるのだが。
さらに、そのニュースによると、
その土木業者はすでに廃業しているそうだ。2006年3月、橋の管理は市町合併後の久留米市に移り、車は通行できない「人道橋」として取り扱っているらしい。
橋の上に自動車侵入防止の為の障害物を置いているのでまともに人も通れない状態だ。
市は今後、階段や手すりの設置を検討するといい、人道橋としてふさわしい形に変えていく方針と書いてあるのだが…
ワテの意見
上空から見て、二本の堤防道路に橋を架ける場合に、現状では橋の出入り口付近のみ盛り土しているので堤防道路が凸凹になる。
それだったら、堤防道路を全部盛り土してかさ上げすればいいんじゃないの?
1. 橋を掛けただけで両側の堤防道路より数十センチ高い状態 | 2. 橋の出入り口付近を盛り上げる(現状) | 3. 堤防道路を全部盛り土してしまえば完全解決! |
表 2 渡れない橋の問題 – ワテの解決案
渡れぬ橋 久留米・田主丸の樋ノ口川 の場所を探す
手掛かりは、そのネットニュースに記載されていた以下の情報だ
- 福岡県 久留米市 田主丸町とうきは市 吉井町をつなぐ全長12メートル、幅6メートルの小さな橋
- 福岡県久留米市の樋ノ口川の掛かっている
- そばにダイハツ九州久留米工場がある
- 橋の上に障害物が置かれていて自動車「通行不能」サインになっている
- 田主丸町側の堤防道路と橋の間に65センチほどの高低差
- 吉井町側は道路整備されているため橋に進入できる
- 田主丸町側に抜けようとすると段差を降りなければならず車が通行できない状態
渡れぬ橋の場所と地図
インターネット地図検索のプロ(自称)のワテの能力では、こんなに沢山の手掛かりがあれば、その場所を特定するのは簡単だ。3分で完了した。
ワレコマップで見る「渡れぬ橋 久留米・田主丸の樋ノ口川」の場所
われこマップって何?って言う人は Google で「われこマップ」を検索してみる。 実行
Googleマップで見る「渡れぬ橋 久留米・田主丸の樋ノ口川」の場所
ストリートビュー
たしかに、段差があり、橋の上には進入できないようにガードレールがある。
でもなあ、もう少し見栄えの良いデザインに出来ないのかよと思う。
景観破壊レベルの無粋なやり方だ。
ちなみに、上記の新聞記事の写真の撮影場所はここ(下図)だと思う。
渡れぬ橋から少し北に240メートルくらい進んだ位置だ。
ストリートビュー
上記の新聞記事の写真と完全に一致した!(インターネット地図検索のプロ(自称)です)
結論
福岡県久留米市の樋ノ口川に掛かっている渡れぬ橋の住所は、
〒839-1211 福岡県久留米市田主丸町森部54
付近だと思われる。
注意:渡れぬ橋の地点の緯度経度を元にGoogleマップAPIから取得した住所なので、この住所が行政上の正確な住所かどうかは未確認です。あくまで、住所は参考情報です。
いずれにしても、運転には十分に注意しましょう。
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