報道によると、
2016年4月14日(木)
公職選挙法違反容疑で
田母神俊雄 容疑者(元自衛隊航空幕僚長、67歳)
島本順光容疑者(資金管理団体の元事務局長、69歳)
の2人が東京地検特捜部に逮捕された。
容疑は、2014年2月の東京都知事選挙の後に、 選挙運動の報酬として陣営の運動員5人に現金合わせて280万円を渡していたなどとして、公職選挙法違反の運動員買収の疑いが持たれているらしい。
政治と金
政治には金が掛かるのは事実だ。
特に選挙には多額のお金が掛かる。
とは言っても、具体的に選挙になると何にそんなにお金が掛かるのかワテは知らない。
さっそくネットで調査してみた。
ネット情報によると、選挙費用の相場は、
市議会議員選挙200万円~800万円。
参議院選挙では6,000万円以上らしい。
出費の内訳としては、
- 供託金
- 人件費
- 家屋費
- 通信費
- 印刷費
- 広告費
- 文具費
- 食糧費
- 宿泊費
- 雑費
などがある。
例えば国会議員(衆院、参院)比例区で出馬すると1人当たり600万円の供託金が必要らしい。
田母神氏が出馬した東京都知事選の場合だと、300万円だ。ともにWikipedia情報。
この供託金に上記の様々な費用が加算されるので、東京都知事選なら最低でも総額で数千万円くらいの費用が掛かる事は容易に推測できる。
選挙の資金源
良くニュースで耳にする公職選挙法とか政治資金規正法とか言うのがあるが、ワテは詳細は知らない。
まあ、でも、この法律に違反しない範囲であれば政治家は企業献金や個人献金でお金を集める事が出来るのだろう。
その献金を上記の選挙費用などに充てる場合も、法律に違反しない範囲内であれば全く問題は無い訳だ。
問題は、ここからだな。
節税と脱税
税金の世界でも節税なのか脱税なのか判定が難しいグレーゾーンがある。
仮に裁判で争って判決で脱税という判断が下ればそれは脱税という犯罪行為で罰せられるし、逆に、節税という判決ならば全く問題ないのだ。
田母神氏の容疑の詳細はワテは未確認だが、例えば選挙費用として人件費は法律的に認められている訳だから、合法的に人件費として処理すれば問題は無かったのかも知れない。
何が言いたいのかと言うと、要するに田母神さんは、政治家としては選挙に素人だったのではないかと思う。もう少し経験豊富な選挙参謀がスタッフにいれば、選挙資金の不正な使い道という如何にも初歩的な事案で逮捕されるような事も無かったと思うが。
なお、ワテ自身は東京都民ではないので都知事選に関しては無関係である。田母神氏を支持している訳でもない。しかしながら、どちらかと言うと現在の舛添都知事に関してはあまり支持していないので、田母神氏あたりが当選していたら、面白かったかなという無責任な立場だ。
田中角栄
このところ、田中角栄氏のブームが来ているらしい。
テレビ番組での田中角栄特集や、多くの書籍が田中角栄氏を取り上げている。
特に石原慎太郎氏の著書「天才」がベストセラーになっているらしい。
田中氏の業績に関しては、肯定する人や批判する人がいると思うが、ワテの感想としては、昔のロッキード事件とやらで賄賂を貰った悪徳政治家のように思っていたが、最近では、あまりそんなふうには思わなくなって来た。
理由は政治にはお金が掛かるのは事実であり、賄賂なのか政治献金なのかというのは、法律が区別するのだが、田中氏はそれで私腹を肥やすような小物政治家ではなくて、氏の描く日本列島改造を本気で実現する目的に使ったように思うからだ。
実際、新潟まで新幹線や高速道路を建設するし、日中国交正常化もやってのけるし、行動力は素晴らしい物があると思う。新幹線や高速道路が必要だったのかどうかは疑問だが。
最近では、ガソリン代を年間で数百万円分使ったとか、何かそういう小物の政治家ばかりのような気がするが、田中角栄氏くらいスケールの大きな政治家が出て来て欲しいもんだな。
結論
と言う事で、ワテも国会議員に立候補してみるかな。
当選して、将来総理大臣になったら、リニアモーター計画は中止したいと思っている。
人口減少、一億総貧困化の時代にそんなものいらん。
昭和の人は、誰もがこの本を読んでいたのかな?
この本が切っ掛けで石原慎太郎氏は「天才」を執筆したらしい。
一人称で田中角栄を描いていると言う事だ。
コメント
初めてコメントさせて頂きます。
田中角栄という人。学閥と言うものが無かった分、お金と言う手段での根回しは仕方が無かった(言葉が適当ではないかもしれませんが)のかな、と今なら思う事が出来ます。
苦労人で庶民の苦しみを体現してきているという事と土建業出身故に日本列島改造論等、彼の演説は説得力があった、そして実現させた、カリスマのカリスマたる所以ではないでしょうか。今過去の映像を見ても、発言に対して一々無意識に頷いている自分がいます。
ただ一つだけ。角栄さんが生きていたら、今の中国に対して何を思った事でしょう。
通りすがりさん、
コメントありがとうございました。
私としましては田中角栄さんに関して、まさに通りすがりさんのコメントみたいな事を簡潔に書きたかったのですが、文才が無いのでだらだらとまとまりの無い文章になっていました。
なので、通りすがりさんのコメントを拝読させて頂きながら、
「ああ、そういう事を言いたかった。」
と一人頷いていました。
日本と中国との関係に関しては、もし田中氏が生きていれば恐らくは今よりはもう少し良好な関係になっていたように思います。