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【ワレコオーディオ】FOSTEXモニタースピーカー PMシリーズの紹介【型番に小数点?】

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FOSTEXは、東証1部上場のフォスター電機(6794)のオーディオブランドだ。

ワテの場合、過去にはFOSTEXのフルレンジスピーカーユニットを使ってスピーカーの自作にも挑戦した事がある。

 

オーディオメーカーは日本だけでなく世界中にも多数の会社がある。

FOSTEXと言うと、どちらかと言えばプロ向けの製品が多いので一般の人には馴染みが少ないかもしれない。

しかしながら、例えばFOSTEXはゼンハイザー、ソニー、ヤマハ、デノン、ノキア、Beatsと言った有名ブランドにスピーカーやヘッドホンをOEM供給している(Wikipedia情報)のだ。

あるいはアップルのiPodやiPhone向けにヘッドホンを供給しているのだ(同上)。

つまりまあ、FOSTEXは知る人ぞ知る日本を代表する老舗オーディオブランドであり、その技術力は世界的に定評があるのだ。

そんなフォステクスなのだが、ワテには長年の謎があるのだ。

当記事では、そのフォステクスさんに関する謎を紹介したい。

結論としては、謎は完全に解明した。

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FOSTEX製品に関する謎

さて、そんなFOSTEXであるが、ワテも時々FOSTEXさんのサイトを訪問したり、あるいはアマゾンで商品を見て新製品などをチェックしている。

そのFOSTEX製品に関して、ワテの長年の謎があるのだ。

それはプロフェッショナルモニタースピーカーシリーズのPMシリーズの型番に関する疑問なのだ。

 

例えば、

FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(B)

と言う製品がある。

 

皆さん、この型番PM0.4c(B) 見て違和感は無いでしょうか?

PMはプロフェッショナルモニター

(B) はブラック色

だとしても、

残りの

0.4c

って何なの?

レイテンヨン シー (先頭が数字のゼロなら)

オーテンヨン シー (先頭が英大文字のオーなら)

になるじゃない?

図 PMに続く文字は数字のゼロだった

それで 「PM0.4c(B)」 をメモ帳に貼り付けして、フォントを選んで(Consolas)数字のゼロと英字のオーとが区別できるようにした(上図)。

その結果、「ゼロ」で有る事が判明した。

と言う事は、ピーエムレイテンヨン シーと言う型番なのだ。

何らかの製品の型番に小数点が使われているなんて、ワテは聞いた事が無い。

謎はまだまだある。

FOSTEXプロフェッショナルモニターシリーズの型番一覧

プロフェッショナルモニターシリーズスピーカーの製品の型番は以下の通り。

  • PM0.5n(MB)
  • PM0.5d
  • PM0.4c
  • PM0.4n(MB)
  • PM30G
  • PM0.3(WW)
  • PM0.3H

何だか一貫性が無い。

 

例えばPM30Gには小数点が入らない。

あるいは末尾の英字一文字がn、d、c、H、Gとなっているが、なぜ大文字と小文字が混じっているのかなども疑問だ。

 

もう気になって夜も寝られない。

FOSTEX好きのワテは、全国のワテと同じような疑問を持っている人の悩みを解消するために早速調査してみた。

この記事では、その調査内容を詳細に紹介したい。

結論としては、完全に疑問が解消した。

では本題に入ろう。

FOSTEXのスピーカー製品一覧

本日現在、FOSTEXさんの公式サイトを見ると、スピーカー製品は以下のものがある。

今回、ワテが夜寝られないくらい謎の型番を持つPMシリーズは、下表の赤枠で示したものだ。

 

Hi-Fi スピーカー

 

G Series

GX Series

CW Series

 

パーソナルスピーカー

 

PM Series

PA Series

PM-SUB Series

 

プロフェッショナルスピーカー

 

RS Series

NF Series

6301 Series

 

表 FOSTEXのスピーカー製品一覧

では、そのPMシリーズスピーカーの全商品を見てみよう。

PMシリーズスピーカーとは

フォステクスさんのサイトの説明文を引用するなら、PMシリーズとは、

長年プロの現場で厚い信頼を得ている技術を惜しげなく注ぎ込みながらもお求めやすい価格帯を実現。

引用元 FOSTEXのサイト

との事である。

PM0.5n(MB)

PM0.5d

PM0.4c

PM0.4n(MB)

PM30G

PM0.3(WW)

PM0.3H 

   
   

表 PM Seriesパーソナルスピーカー

ワテの調査の結果、PMシリーズは本日の時点で上の7製品がある。

その中でもワテが気になった製品を幾つか紹介しよう。

PM0.4c(B)

FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(B)

 

主な仕様  
スピーカー部
エンクロージャー方式 2ウェイ・バスレフ方式
低音域ドライバー 10cmウーハー
高音域ドライバー 1.9cmソフトドームツイーター
再生周波数帯域 60Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 1.6kHz
アンプ部(R側のみ)
入力端子 RCA ピンジャック、320 mV(入力感度)
定格出力 30W+30W
歪率(THD) 0.05%未満(2W出力)
一般
電源 100-240V 50/60Hz
消費電力 15W(通常動作状態)、0.5W以下(スタンバイ状態)
外形寸法 130(W)×220(H)×169(D)mm(突起物含まず)
本体質量 2.4kg(R側)2.1kg(L側)
付属品 電源コード(2.0m)×1
スピーカーケーブル(赤/黒、1.5m)×1
フォーン-RCAピン・ケーブル(1.5m)×1
ステレオRCAピンケーブル(1.5m)×1

図 PM0.4cアクティブスピーカーの主な仕様(赤字はワテの強調)

 

上図で、赤字で書いた部分はワテの強調だ。

 

ワテ自身、このスピーカーの音を聴いた事が無いのであくまでカタログ上の数値でコメントするなら、10cmウーハーなので低音はあまり出ないのかなあと思ったが、背面にバスレフポート(リアバスレフ方式)があるので、コンパクトながら重低音も出るようだ。

10cmくらいのスピーカーサイズだと、ニアフィールドで音楽を聴いたり、ネットラジオを聴いたりなど、人の音声を近距離で聴くには聴き取り易い良いスピーカーでは無いのかなあと想像する。

内蔵デジタルパワーアンプの定格出力が30W+30Wもあるので、出力的には十分だろう。

普通、6畳くらいの部屋で10W+10Wも出せばかなりの大音量だ。

重厚な木製エンクロージャーを採用しているので、本体質量も左右それぞれ 2.4kg程度あるから、大音量で聴いてもスピーカーがビビルなどの問題も出にくいだろう。

二台一組でこの価格なのでお買い得だ。

 

PM0.4c(B)は2台1組のアクティブスピーカー

PM0.4c(B)はアクティブスピーカーあるいはパワードスピーカーと呼ばれるタイプのスピーカーだ。

つまりパワーアンプを内蔵しているので、iPodなどの携帯プレイヤーをそのまま接続しても音楽を楽しめる。

普通のスピーカーの場合には、まずパワーアンプで音声信号を増幅してそれでスピーカーを鳴らすのだが、PM0.4c(B)はアクティブスピーカーなので、パワーアンプを買わなくても良い。

  

左スピーカー と 右スピーカー

図 PM0.4c(B)の左右の背面図

上図のようにPM0.4c(B)は右スピーカー背面にデジタルパワーアンプ内蔵していて、左スピーカーもそのアンプに接続して使用する。

パワーアンプを買わなくても良いのでPCオーディオ環境を構築する予定の人にもお勧めだ。

机の周りにパワーアンプを置かなくても良いのでスッキリする。

 

もし、もう少し低音重視なら上位機種のPM0.5n(MB)がお勧めだ。

PM0.5n(MB)アクティブスピーカー

 

主な仕様  
スピーカー部
エンクロージャー方式 2ウェイ・バスレフ方式
内蔵ユニット 130mmウーハー/20mmソフトドーム・ツィーター(防磁型)
再生周波数帯域 55Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 2kHz
エンクロージャー容積 約7.0
アンプ部
定格出力 低域=35W、高域=35W、可変ボリューム付
インプット XLR/フォーン・コンボ・ジャック
入力 φ6mmTRSフォーン・ジャック、-10dBV、20kΩ以上
XLR-3-31タイプ(バランス)、+4dBu、20kΩ以上
高調波歪率 0.01% (25W時)、8Ω /20Hz~ 20kHz
一般
外形寸法 181(W)×280(H)×260(D) mm
質量 約6.5kg
電源/消費電力 AC100V/40W
付属品 電源ケーブル(2m)×1本、フォーン-RCAピン・コード(1.5m)×1本

図 PM0.5n(MB)アクティブスピーカーの主な仕様(赤字はワテの強調)

PM0.5n(MB)の場合には、一本単位で購入可能だ。

これは一本の価格。

PM0.5n(MB)はアクティブスピーカーを2台買って使う

図 PM0.5n(MB)の背面写真

PM0.5n(MB)を使う場合には、同じPM0.5n(MB)を二個買って使う事になる。

従って、左右のスピーカーにそれぞれアンプを内蔵している。この点がPM0.4c(B)と異なる。

また、PM0.5n(MB)の場合には一台のスピーカーに2台のパワーアンプを内蔵していて、それぞれのアンプで130mmウーハーと20mmソフトドーム・ツィーターを駆動すると言うマルチアンプ構成だ。低域=35W、高域=35Wの出力があるので、日常利用でもプロフェッショナルな音楽の現場でも十分な音量である。

少々値段が高くなるが、ワテのお勧めとしてはPM0.5n(MB)かなあ。

入力端子がXLR/PHONE コンボ・ジャックと言う一般には馴染みのないプロ用音響機器の端子が付いている。

しかしながら、付属品にフォーン-RCAピン・コード(1.5m)×1本があるので、これを使えば普通の赤白RCA出力端子のある機器からこのスピーカーに接続する事が可能だ。

例えばこんなヤツ。

 

さて、即席のFOSTEXスピーカー商品紹介のコーナーはこれくらいにしておいて、本題のPMシリーズ型番の謎の究明に戻ろう。

PMシリーズスピーカーの型番の調査

ワテの知る限り何らかの製品の型番に小数点が入ると言うのは初めて見る。

物凄く気になる。

PM0.5はピーエムレイテンゴ

まるで大気汚染物質PM2.5の親戚か?

と思ってしまう。

実は、ワテの場合このフォステクスさんのスピーカーを見るたびにPM2.5を連想してしまうのだ。フォステクスさんには申し訳ないが。

粒子状物質

粒子状物質(りゅうしじょうぶっしつ、英: Particulate matter, Particulates)とは、マイクロメートル (μm) の大きさの固体や液体の微粒子のことをいう。主に、燃焼で生じた煤、風で舞い上がった土壌粒子(黄砂など)、工場や建設現場で生じる粉塵のほか、燃焼による排出ガスや、石油からの揮発成分が大気中で変質してできる粒子などからなる。粒子状物質という呼び方は、これらを大気汚染物質として扱うときに用いる。

PM2.5(微小粒子状物質)

大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね2.5μm以下のもの。

粒子径2.5μmで50%の捕集効率をもつ分粒装置を透過する微粒子。

PM10

大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね10μm以下のもの。

引用元 粒子状物質のWikipedia

まあ、FOSTEXさんの製品が汚染物質と関係あるとは思えないので、次に進もう。

0.3、0.4、0.5、30 などの数字は距離を表しているのか?

ワテの勝手な解釈として、0.3、0.4、0.5、30 などの数字は何らかの距離を表しているのかなあと思っていた。

例えば、PM0.5d の0.5なら0.5メートルと解釈して、50cmの距離で聴くとニアフィールドモニターとして最適だとか。

でも、それなら PM30G は30メートルの距離で聴くのが最適となるので、それはかなり無理がある。

と言う事で、FOSTEX PMシリーズの型番の意味に付いて考えれば考えるほど分からなくなる。

 

さて、ネット検索を必死でしたのだが、フォステクスのPMシリーズスピーカーの型番に関する説明は見つからなかった。

分からない時はFOSTEXさんに聞いてみる

そう言う時にはFOSTEXさんに直接聞いてみるのが確実だ。

早速質問してみたら、驚いた事にすぐに丁寧な回答を頂いた。

以下、その内容を要約して紹介しよう。

 

注意事項としては、以下の解説はワテがフォステクスのサポート担当者さんに教えて貰った豆知識であり、「フォステクス公式見解」と言うような企業としての公式の説明ではないのでご注意願います。

「PM」とは?

製品名のProfessional Monitorから頭文字を取ったもの

「小数点などの数字部の意味」

原則として0.の後に続く数字はウーハーユニットの口径(インチサイズ)から取っている。

  • PM0.3シリーズでしたら3インチ (=76ミリ ワテの注釈)
  • PM0.5シリーズでしたら5インチ (=127ミリ ワテの注釈)

のようになっている。

「冒頭に0.が有るものと無い物が混在している理由」

冒頭に0.が付いて小数点となっているのは、PMシリーズの最初の製品がPM-1という型番だった。

当初はシリーズ化は考えておらず、単一製品で企画していたので最初の製品と言う意味で1と言う数字を採用。

 

その後、複数サイズのシリーズ展開を行う事になり、発売順で型番を付けてしまうと、製品のサイズや価格帯の判別が分かり難いという事で、数字の最初に0.を付けた上でウーハーサイズを付ける事とした。

 

またPM30Gのように0.が付かない製品は、PMのレギュラーシリーズから枝分かれしたスペシャルな製品と言う事で分けている。

「数字後のアルファベットの意味や、n、d、c、H、Gなど大文字小文字が混在している理由」

数字後のアルファベットは、発売順や製品仕様を反映させた内容から取っている。

例えばdはDigitalアンプを搭載しているのでdのようになっている。

 

大文字と小文字が混じっているのは販売・流通上の理由もある。

例えばnとhでは誤記・誤読が生じる可能性があるので、Hは大文字にして誤りが起きない様にしている。

「末尾の丸カッコ内のアルファベットの意味は?」

最後に付くかっこ内のアルファベットは色を表している。

MBならmatte-black (艶消しの黒)

WWは、過去にW(White)やAW(All White)と言ったカラーバリエーション製品を展開した事があり、(WW)もその1つとなる。

「PMシリーズスピーカーの型番の読み方」

型番の読み方は正式に決めた呼称は無いが、PM0.5n(MB)であれば

ピーエム、レイテンゴ、エヌ、カッコエムビー

と呼ぶ事が通例です。

 

そう言う事か!!!!!!!

ワテの疑問も解消して、ぐっすり眠る事が出来る。

疑問が解消すると本当にスッキリするなあ。

推定全国数千万人のオーディオ好きの人で、ワテと同じくフォステクスのプロフェッショナルモニターPMシリーズの型番の付け方に疑問を持っていた人も、この記事を読んで頂ければ疑問が解消するだろう。

まとめ

自称オーディオ好きなワテが、フォステクスのプロフェッショナルモニターPMシリーズの型番の付け方の謎を完全に解明する事が出来た。

まあワテが解明したと言うよりも、フォステクスのサポートの人に教えて貰っただけであるが。

しかしまあ、ワテみたいな怪しげな一般人が東証一部上場の大企業フォスター電機さんに質問しても、ここまで丁寧に詳しく、かつ迅速に教えて貰えるとは思っていなかった。

それが、質問して数日以内にこんなに詳しく教えて頂く事が出来たのは有難い。

と言う事で、これからFOSTEXのPMシリーズスピーカーの購入を検討している人にこの記事が参考となれば幸いである。

しかしまてよ、

色を表す(WW)が何の略なのか聞くのを忘れた。

White & White なのか?

それは歯磨きやがな。

 

あかん、FOSTEXのW&Wが気になって眠れないかも知れない…

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