2015/11/9(月) のニュースによると、
政府(国土交通省)は、
沖縄県の翁長知事が出した辺野古埋め立て承認取り消しに対して、撤回”命令”を出したそうだ。
ん?
「取り消し」の「撤回」
ややこしいぞ。
当記事では、辺野古埋め立て問題を自分の理解の為にまとめてみた。
では、本題に入ろう。
辺野古埋め立て問題を時系列に見てみる
主にWikipediaからの情報
を参考にまとめてみた。
それを補足する為にネット上からも情報を集めて西暦や元号なども併記して分かり易くしてみた。ちなみに西暦と和暦(元号)の変換には、自作のこのページ(西暦和暦年齢干支一覧表)を使った。
では、経緯を見て行こう。
政府の辺野古沖の埋め立て案を仲井眞 沖縄県知事が承認した2013年 (平成25年) 12月27日
2012年(平成24年)12月26日に第2次安倍内閣が成立した。
約1年後に、
2013年(平成25年)12月25日、普天間飛行場の県内移設実現に向け、安倍晋三内閣総理大臣は沖縄県知事の仲井眞弘多と会談し、日米地位協定に関し環境面を補足する協定を締結するための日米協議開始などの基地負担軽減策を示した。
仲井真は「驚くべき立派な内容だ」と評価して移設先である名護市辺野古沖の埋め立て申請を承認する方針を固め、2013年(平成25年)12月27日午前にこの申請を承認した。
辺野古移設反対を公約し沖縄県知事に当選した翁長雄志が辺野古埋め立て承認を取り消した 2015年(平成27年)10月13日
2014年(平成26年)11月16日投開票の沖縄県知事選挙で、現職の仲井眞弘多は落選し、辺野古移設反対を公約した翁長雄志が当選した。
2015年(平成27年)10月13日、翁長雄志知事は第三者委員会の報告書を根拠に辺野古埋め立て承認を正式に取り消した。 日本政府は行政不服審査法に基づく不服審査請求などの対抗措置を取る構えで、法廷闘争は避けられそうにない。ただしこの取り消しによって工事が中断する可能性は低い 。
また2015年(平成27年)10月20日には宜野湾市の市民12人が「辺野古の埋め立て承認取り消しで基地が固定化し住民の生存権を脅かす」として沖縄県と翁長雄志知事へ承認取り消しの無効確認を求め那覇地裁に提訴した 。
政府(国土交通省)が、翁長雄志の辺野古埋め立て承認取り消しに対して、撤回”命令”を出した 2015年(平成27年)11月9日
2015年(平成27年)11月9日(月)に、政府は沖縄県の翁長知事が出した辺野古埋め立て承認取り消しに対して、撤回”命令”を出したということだ。
国土交通省は11月9日、翁長知事に対し、「勧告」よりも命令の意味合いを含む「指示文書」を郵送した。文書が届いた翌日から3日以内での、取り消しの撤回を求めている。
翁長知事が従わない場合は、国土交通省は知事に代わって、取り消しを撤回する「代執行」を求めて高等裁判所に提訴する方針らしい。
要するに、
① 埋め立て賛成派の仲井眞 沖縄県知事が承認 (平成25年2013年12月27日)
② 埋め立て反対派の翁長 沖縄県知事が承認の取り消し(平成27年2015年10月13日)
③ 翁長知事の承認取り消しを政府(国土交通省)が撤回“命令”(平成27年2015年11月9日)
と言う事だ。
つまり現状では、埋め立てしては行けないと言う状態なのだな。
今後、どういう展開になるか分からないが、現時点までの経緯を十分理解しておかないと、何が何だかさっぱり分からなくなるのでこういう勉強が必要だなあ。
沖縄の人の名前も難しいので、ここでまとめておく。
仲井眞 弘多(なかいま ひろかず、1939年8月19日 – )は、日本の政治家。沖縄県知事(本土復帰後第6代)。報道などでは新字体を用い仲井真 弘多とも表記される。
翁長 雄志(おなが たけし、1950年10月2日 – )は、日本の政治家。沖縄県知事(本土復帰後第7代)。
辺野古や普天間基地の場所や地図
それでは次に、埋め立てが計画されている問題の辺野古の場所を確認してみよう。
辺野古の場所と地図
地図中の三角形の尖った岬の南のあたりの海の色がエメラルド色の辺りが辺野古だと思う。
Googleマップで見る辺野古
ワテ自作の便利地図サイト「ワレコマップ」で見る辺野古
普天間基地の場所と地図
Googleマップで見る普天間基地
ワテ自作の便利地図サイト「ワレコマップ」で見る普天間基地
その後の状況(2015/12/05)
追記(2015/12/05)
現在までの所、以下のような状況だった。
① 埋め立て賛成派の仲井眞 沖縄県知事が承認 (平成25年2013年12月27日)
② 埋め立て反対派の翁長 沖縄県知事が承認の取り消し(平成27年2015年10月13日)
③ 翁長知事の承認取り消しを政府(国土交通省)が撤回“命令”(平成27年2015年11月9日)
新しい動きが有った。
国が沖縄県を訴える 2015年12月2日(水)
アメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の海の埋め立て承認取り消しを撤回するように、国が沖縄県を訴えた裁判が2015年12月2日(水)午後、福岡高等裁判所 那覇支部で始まった。
国が知事の代わりに承認取り消しの撤回をする手続きを「代執行」と言うらしい。国は代執行を行う事によって埋め立てを推進する方針だ。
「代執行訴訟」と呼ばれているようだ。
これに対して、更に新しい動きが有った。
沖縄県が国を逆提訴する予定 2015年12月4日(金)
翁長知事の埋め立て承認取り消しの効力を国土交通相が停止したのは違法だとして、4日午後、会議を開き、「抗告訴訟」を起こすことを検討中。
開会中の県議会で認められれば年内にも提訴する見通しだ。
ここまでの状況をまとめると以下の通り
① 埋め立て賛成派の仲井眞 沖縄県知事が承認 (平成25年2013年12月27日)
② 埋め立て反対派の翁長 沖縄県知事が承認の取り消し(平成27年2015年10月13日)
③ 翁長知事の承認取り消しを政府(国土交通省)が撤回“命令”(平成27年2015年11月9日)
④ 埋立て推進の為に国が沖縄県を訴える代執行訴訟が開始 (平成27年2015年12月2日)
⑤ 沖縄県が埋め立て阻止の為に国を逆提訴する予定 (平成27年2015年12月4日)
ややこしい状況だ。
ちなみに、丸数字は①~⑳までしか無いようなので、この問題が長引いて21項目目になると(21)になってしまう問題もある。
まあ、そんな事はどうでも良いか。
結構こういうのが気になる性格だ。
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