今回は、SPPDレンタルサーバーについて調査してみた。
SPPDレンタルサーバー運営元の会社情報は以下の通り。
会社名 | 株式会社スタジオマップ |
電気通信事業区分 |
一般第二種電気通信事業者 株式会社日本レジストリサービス(JPRS)正会員 |
住所 |
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-5 翔和須田町ビル8F |
TEL |
03-5297-4090(代表) 03-5297-4091(SPPDレンタルサーバー事業部直通) |
FAX | 03-5297-4092 |
代表取締役 | 須釜 俊一 |
設立 | 1995年 1月 20日 |
資本金 | 1,000万円 |
公式サイトの会社概要を見ると、1996年からホスティングサービスを手がけているとの事なので今年で25年目 になるのか。
以下では、SPPDレンタルサーバーの特徴、各種プラン、オプションなどを見てみよう。
SPPDレンタルサーバーを調査する
さて、ワテの場合、SPPD社の名前を初めて見た時の第一印象は、「?」だ。
SPEEDでは無くて、SPPDって一体全体どんな意味なの?
別のレンタルサーバー会社に「speever」と言うのもあるし。
気になったのでSPPDさんに確認してみた。
SPPDって何て読むのか?どう言う意味なのか?
そうすると、早速丁寧なお返事を頂き、ワテの疑問は解消した。
まず、「SPPD」は「エス・ピー・ピー・ディー」と読むのが正しい。
「スピード」でも「スペッド」でも無い。
次に「SPPD」の意味であるが、SPPDレンタルサーバー運営元の株式会社スタジオマップさんは、創業当初は、パソコン通信のステーション(フォーラム)というくくりの中で、プロの写真家さんが作成したデータをオンラインで販売したり、写真や音楽のデータについて語り合う場を提供しておられたとの事だ。
そこから「Station Professional Photo Data」の頭文字をとって、SPPDとし、レンタルサーバー事業を展開し、今日に至っているとの事である。
そう言う事か!
ワテの記憶が確かならば、1990年代のニフティの会議室には沢山のフォーラムが有った。
確かワテも少しだけ利用した記憶があるが、詳しくは覚えていない。
同時期にリムネットやベッコアメなどの個人向けインターネット接続業者が創業して、時代はパソコン通信からインターネットへと変化して行く。
SPPDさんはそう言うインターネット黎明期からレンタルサーバー事業をやっておられるとの事であるから、この業界の老舗中の老舗と言っても良いだろう。
さて、SPPDの意味も由来も明確になったので、とてもスッキリした気分。
さっそくSPPDについて詳しく見てみよう。
SPPDレンタルサーバーの特徴
主にSPPDレンタルサーバーのサイトから引用すると以下の通り。
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共用サーバーから仮想デスクトップまで豊富なラインナップ。
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NTTPC(WebArena)の高速回線と国内データセンターを採用。
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ファイアウォールや上位ネットワークは完全冗長化して耐障害性を高めている。
以下ではこれらにについて詳しく見てみよう。
共用サーバーから仮想デスクトップまで豊富なラインナップ
共用サーバーから仮想デスクトップまで豊富なラインナップとの事だが、具体的には、
保守付きの個人向け・法人向けのホスティングサービスから、専用サーバー、ルート権限付きVPS、仮想Windowsデスクトップまで、用途に応じてサービスをお選び頂けます。
と記載されている。
具体的には、以下の種類がある。
SPPD社のサイトを見て、ワテ流にコメントを書いてみた。
法人向け共用サーバーと言う事なので、企業が自社サイトを作成する用途に向いている。個人向け共用サーバーとの違いは当プランでは標準で電話サポートがあるなど。 また共用SSLに標準で対応しているので https:// で始まる安全性の高いアドレスでサイトを運用出来る。 |
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共用サーバーだと手軽ではあるが管理者権限が無い。そう言う人や企業におすすめなのが法人向けマネージドVPSだ。 単なるVPSも別にあるが、当プランはフルマネージドVPS。つまりWebサーバー、SMTP/POP3サーバー、PHP+PostgreSQL/MySQLなど基本機能が全てSPPD社にてインストール済なので直ぐに使える。 |
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VPSよりもパワフルな企業向けサーバーがこの法人向け専用サーバーだ。 それにも関わらす月額 9,936円のエントリーコースでも運用保守を任せられるフルマネージドを実現。用途に応じた全5コースがある。 注目すべきはOSもLinuxだけでなくWindowsに対応だ。 |
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Windows共用サーバープランは月額1,350円/10GB~の価格設定だ。 ライト、ベーシック、スタンダードの三種類のプランがあるが、どれも標準でSQL Server 2008のDB1個が付属し外部からのODBC接続が可能。 SQL Serverがオプションではなく標準で付いていて低価格なサーバーだ。 |
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個人向けサーバーは月額989円から。ベーシック、スタンダード、バリューの三種類がある。 また共用SSLに標準で対応しているので https:// で始まる安全性の高いアドレスでサイトを運用出来る。
マルチドメイン無制限なので、複数のドメインを使って多数のサイトを運営する場合でも、この個人向け共用サーバープランに一つ契約しているだけで良い。 |
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VPS (KVM)プランはLinux系OSによるVPSだ。 月額891円~(メモリ2GB~、HDD 55GB~)でゴーゴー2GBコース、ワンワン4GBコース、ニコニコ8GBコースの三種類がある。 特徴としては、SPPD社独自のコントロールパネルが利用出来る点だ。 2週間の無料お試し期間が有る点も評価できる。 |
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仮想Windowsデスクトッププランは要するに自宅以外に24時間稼動している仮想仮想Windowsパソコンを持っているのと同じ環境が手に入る。 いつでも、どこからでも、自由にアクセスできる。OSは、安定性の高い「Windows Server 2008 R2(64bit版)」を採用しているが、画面や操作性はWindows7に似せているので使い易い。 外為証拠金取引(FX)自動売買のプラットフォームとしても最適であり、自動トレードソフト「Meta Trader 4」がインストール済だ。 |
このように、レンタルサーバーの全種類を網羅していると言ってもいいくらい、多数のプランが容易されている。
さて、SPPD社の場合には上の表でも分るように、法人向けと個人向けの両方のサーバーが充実している。
以下では、法人向けサービスと個人向けサービスの中から、ワテのお勧めのプランを紹介したい。
これからSPPD社のサービスに契約予定の人には役立つと思う情報だ。
SPPD社の法人向けサーバーのお勧めはこれだ
法人向けサーバープランは四つある。
- 法人向け共用サーバー
- 法人向けマネージドVPS
- 法人向け専用サーバー
- Windows共用サーバー
SPPD社の法人サーバープランの場合には、全て標準で電話サポートが付いている。
これは重要な特徴だ。
ウェブサイトの運営において最も重要な点は、365日24時間何事もなく安定して稼働すると言う事だ。しかし、コンピュータでも何でも機械で有る以上は壊れる。
そう言うトラブルが有った場合に如何に迅速に対処できるかが、レンタルサーバー会社の良し悪しの判断基準となる。
特に企業サイトを運営する場合には、ウェブサイトが長期間に渡ってサービス停止するなどの事態になると、会社の信用にも係わる。あるいは、ショッピングサイトを運用していて、何日もサイトがダウンするなどの事態になると、売り上げに直接影響する。
と言う事で、電話サポートがあれば、兎に角何かの時に電話一本で専門の担当者さんがトラブル対応してくれるSDDP社は心強い。
各種のレンタルサーバーをお試しで使った経験があるワテ
そんな中で、企業サイトにお勧めのSPPD社のプランは「法人向け専用サーバー」だ。
SPPD社「法人向け専用サーバー」をお勧めする理由
SPPD社「法人向け専用サーバー」の特徴は以下の通り。
- 月額 9,936円のエントリーコースでも運用保守を任せられるフルマネージド
- OSもLinuxとWindowsに対応
- データベースや複雑な動的コンテンツの実装が必要なサイトの構築に最適
- 電話サポート付き
2017/4/16時点のプランは以下の通り(引用元 SPPD社)
コース | エントリー | ライト | ベーシック | スタンダード | パワフル |
CPU (Xeon) | E3-1220Lv3 | E3-1240Lv3 | E3-1220v5 | E3-1240v5 | E3-1270v5 |
メモリ | 4.0GB | 8.0GB | 16.0GB | 16.0GB | 32.0GB |
HDD容量 | 2TB | 2TBx2 | 2TBx2 | 600GBx3(最大8) | 600GBx4(最大8) |
HDD規格 ※1 | SATA | SATA | SATA HOTSWAP | SAS HOTSWAP | SAS HOTSWAP |
標準RAID構成 | × | RAID無し | RAID無し | RAID1+RAID無し | RAID1+RAID1 |
RAID構成変更 ※2 | × | RAID 0/1 対応 | RAID 0/1 対応 | RAID 0/1/5/6 対応 | |
機種 | SuperMicro MicroCloud | DELL PowerEdge | |||
標準搭載OS | CentOS 6(64bit) | ||||
選択可能OS(32bit) | CentOS5 / RedHat EL ES5 | 32bit OSは導入できません。 | |||
選択可能OS(64bit) | RedHat EL ES 6 | RedHat EL ES 6/ Windows 2008R2 他応相談 | |||
セットアップ料 | ¥41,040 | ¥48,600 | ¥66,960 | ¥75,600 | ¥89,640 |
月額利用料 | ¥9,936 | ¥17,064 | ¥28,944 | ¥39,744 | ¥52,920 |
超過転送料 | 無し |
※1 スタンダードコース以上では、SASディスクの利用を強く推奨しますが、ディスク容量を重視される場合、1TB以上のNearLine SASディスクに変更も可能です。
※2 ライトコースでRAID1を組む場合はソフトウェアRAIDになります。スタンダード/パワフルコースは、導入時 RAID 5/6などの構成変更に無償で対応できます。
エントリープランでも月額1万円弱で、XEON CPU、4GBメモリ、2TBハードディスクの専用サーバーがまるまる占有出来るのだ。
何と言ってもフルマネージド専用サーバーは便利
かつ、フルマネージドなので、面倒な運用保守はSPPD社の専門家がやってくれる。
具体的には、
- セキュリティパッチの適用
- 負荷調査・不正アクセス調査
- 5分ごとのPing監視
- プロセス/リソース監視など
の保守サービスは標準で付属している。
バックボーン環境を完全二重化
レンタルサーバーを契約する場合には、サーバーのハードウェア性能も重要だが、ネットワークの冗長化も重要だ。
SPPD社の専用サーバーの場合には、ファイアウォールや回線のトラブルによるサービス断を最小限に抑えるべく、バックボーン接続部の完全二重化を実現している。
SPPD社の説明では、「これにより、L3スイッチ、ゲートウェイルーター、回線、ファイアウォール、いずれかの故障時には、数秒で自動的に予備設備に切り替わることで、サービス停止時間を最小限に抑えることができます。」とある。
つまり、SPPD社のネットワーク機器に万一障害が発生しても、数秒程度で自動復帰出来る訳なので、信頼性は高い。
まとめ
SPPD社のレンタルサーバーの各種のプランを紹介した。
企業向けでSPPD社のサーバーを選択するなら、
「法人向け専用サーバー」の「エントリー」コースがお勧めだ。
- 月額利用料 ¥9,936
- XEON CPU、
- 4GBメモリ、
- 2TBハードディスク
- フルマネージド(面倒な運用保守はSPPD社が担当)
- 電話サポートが標準装備
ワテも、検討してみるかな。