レンタルサーバーの種類
現在のところ、レンタルサーバーを契約する場合の選択肢は大きく四つに分かれる。
- 共用サーバー
- VPS
- クラウドサーバー
- 専用サーバー
この中で個人がWEBサイトを構築する場合であれば、選択肢は共用サーバーあるいはVPSになるだろう。あるいは最近では、一部の会社ではクラウドサーバーも比較的低価格で提供している場合もあるので、そういう会社のサービスを利用すると言う選択肢もある。
専用サーバーに関しては、他の三つのサーバーと比較して価格的には今でも高価格帯に属するので、個人で申し込む場合にはVPSの性能で足りなくなった場合などに専用サーバーに移行するなどの例が多い。
以下では、念のためにデータセンターや仮想化ソフトウェアについて簡単に解説をしたい。
データセンター
レンタルサーバー会社はデータセンターという施設を持っていて、その中に高性能なサーバーが多数のラックに収納されて運用されている(下図)。
図 1 データセンターの例
一つの縦長のラックには20~30台程度の薄いサーバーが収納されている。
図 2 1Uラックマウント型サーバーの例
この薄い一台のサーバーの中に、Intel Xeonプロセッサー 12コアなどの高性能CPUと、100GB前後の大容量のメモリを搭載している構成を持つものが多い。
つまり、この薄っぺらいサーバー一台で、普通のパソコン10台分くらいの性能を持っているのだ。
仮想化ソフトウェア
この薄いサーバーの実CPU上でホストOSが動く。
ホストOSとしてはWindowsやLinuxが使われる場合が多い(下図)。
図 3 仮想化ソフトウェアの例
そのホストOS上に仮想化ソフトウェアをインストールして実行すると複数の仮想マシンが構成出来る。仮想化ソフトウェアも数多くがあるが、レンタルサーバーの場合にはKVMやHyper-Vという製品が使われる場合が多い。
仮想化ソフトウェアを導入する事によって、実コンピュータは一つであるがあたかも複数のパソコンがあるかのような仮想世界を作り上げる事が出来る。
具体的には仮想化ソフトウェアによってソフトウェア的にパソコンのハードウェアをエミュレーションしている事になる。それらの仮想マシンにはもちろんOSもインストール出来る。それはWindowsやLinuxなど、x86マシンのハードウェアで動くOSで有れば何でも入れる事が出来る。
そのOS上でさらに仮想化ソフトを動かすなどという使い方も可能である。
仮想化とはなかなか興味深い技術である。
レンタルサーバーの会社を選定する上で、各社がどの仮想化ソフトウェアを使っているかという情報も必要なら参考にしても良いだろう。しかしながら、利用者の立場としてはどんな仮想化ソフトウェアが使われていても、自分が契約したレンタルサーバーが快適にスイスイ動けば問題は無い訳なので、特にこだわりでも無い限りは仮想化ソフトウェアの種類に関しては気にしなくても良いだろう。
次の話題
ランキングサイトは?