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【ワレコのDIY】ニッパ

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ニッパあるいはニッパーもDIYには必須の工具だ。

この手のハンドツールの製造元には国産メーカーも多く、長い歴史を持つ定番ブランドもある。

この記事では、各社のニッパについて調べてみた。

取り敢えずニッパを一つ購入したいと言う人にお勧めの製品など紹介したい。

また、記事の末尾ではかなり安値でニッパを買う便利サイトを紹介している。

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どのサイズが良いか?

125mm, 150mm, 175mm, 200mm などのサイズがあるが、まず一つ買うなら150mmが良いと思う。

特にワテみたいなオーディオ系の自作趣味の人なら、配線用の線材はまあごく普通の被覆電線で直径は被覆部分も入れて1~2ミリくらいだろう。

従って、線材自体の直径で言うとこの辺りをよく使う。

AWG規格 直径mm 断面積mm2
AWG20 0.8118 0.5176
AWG21 0.7229 0.4105
AWG22 0.6438 0.3255
AWG23 0.5733 0.2582
AWG24 0.5106 0.2047
AWG25 0.4547 0.1624
AWG26 0.4049 0.1288

表1. ワテが電子工作でよく使う電線の種類

 

芯線: 20AWG (0.52SQ)、外径: 1.47mmの線材の例

 

 

スズメッキの単線を使う場合もある。

ELPA スズメッキ線 φ0.6mm HK-SM06H

まあせいぜい1ミリ前後の直径だ。

 

太いVVFケーブルの例

でも例えば住宅の電気工事などをする場合には、こういう銅の単線のVVFケーブルを切断する場合もあるかも知れない。

 

図1. VVF平形ケーブルの例

 

と言う事で、初めてニッパを買うなら標準的な150mmサイズか一回り大きいくらいのサイズ175mmを買っておくと、いろんな用途に使えるから便利だ。

最初からマイクロニッパのような小型のものを買うと太い線を切断出来ない。まあその場合はペンチで切れば良いかな。

 

AWG規格について

さて、よく目にするAWGと言う規格であるが、実はワテも良く知らない。

数字が増えるほど線が細くなると言う程度しか知らない。

Wikipediaや電線メーカーのページなどを参考にすると、AWG規格とは以下の通りだ。

 

American Wire Gaugeの略で,アメリカで一般的に使用されている導体の寸法規格です。B&S( Brown and Sharp) Gaugeとも呼ばれます。

AWG
直径 (mm)
断面積 (mm2)
抵抗 (Ω/km)
直径 (inch)
4/0
11.68
107.2
0.1608
0.46
3/0
10.4
85.03
0.2028
0.4096
2/0
9.266
67.43
0.2557
0.3648
0
8.251
53.48
0.3224
0.3249
1
7.348
42.41
0.4066
0.2893
2
6.544
33.63
0.5127
0.2576
3
5.827
26.67
0.6464
0.2294
4
5.189
21.15
0.8152
0.2043
5
4.621
16.77
1.028
0.1819
6
4.115
13.3
1.296
0.162
7
3.665
10.55
1.634
0.1443
8
3.264
8.366
2.061
0.1285
9
2.906
6.634
2.599
0.1144
10
2.588
5.261
3.277
0.1019
11
2.305
4.172
4.132
0.09074
12
2.053
3.309
5.211
0.08081
13
1.828
2.624
6.571
0.07196
14
1.628
2.081
8.285
0.06408
15
1.45
1.65
10.45
0.05707
16
1.291
1.309
13.17
0.05082
17
1.15
1.038
16.61
0.04526
18
1.024
0.823
20.95
0.0403
19
0.9116
0.6527
26.41
0.03589
20
0.8118
0.5176
33.31
0.03196
21
0.7229
0.4105
42
0.02846
22
0.6438
0.3255
52.96
0.02535
23
0.5733
0.2582
66.78
0.02257
24
0.5106
0.2047
84.21
0.0201
25
0.4547
0.1624
106.2
0.0179
26
0.4049
0.1288
133.9
0.01594
27
0.3606
0.1021
168.9
0.0142
28
0.3211
0.08098
212.9
0.01264
29
0.2859
0.06422
268.5
0.01126
30
0.2546
0.05093
338.5
0.01003
31
0.2268
0.04039
426.9
0.008928
32
0.2019
0.03203
538.3
0.00795
33
0.1798
0.0254
678.8
0.00708
34
0.1601
0.02014
856
0.006305
35
0.1426
0.01597
1079
0.005615
36
0.127
0.01267
1361
0.005

表2. AWG規格の線材の直径や断面積など一覧表

 

これだけ沢山の種類があるらしい。

 

さて、では150mmの標準的な長さのものから見ていきたい。

150ミリ

やはり何といってもニッパを買うならフジヤ(フジ矢)だろう。

ショートケーキのフジヤ(不二家)とは関係無いと思う。

オレンジ色のグリップが定番だ(他の色もあるが)。

以下の表は、ワテがアマゾンや各社のホームページを見てまとめたものだ。

画像をクリックするとアマゾンのサイトが開くようにリンクしている。なかなか大変な作業だった。

型番など

長さ(mm)

重量(g)

切断能力

鉄線 mm

銅線 mm

ピアノ線mm

用途、ワテコメントなど

フジ矢:505-150

斜ニッパ 斜め刃

ワイヤーストリップ穴付

ラウンド刃

実寸:157

重量:130

鉄 Φ1.2mm

銅 Φ2.6mm

・AV・通信・精密機器の組立、配線、内線工事に

・50Aタイプの刃部に皮むき作業に便利な穴(φ0.8mm・φ1.6mm)を開けたニッパ

被覆線の皮むきが可能

フジ矢:60-150

スタンダードニッパ

150mm

ラウンド刃

150mm

115g

鉄 φ1.6mm

銅 φ2.6mm

・エレクトロニクス、精密機器等の分野での鉄線・銅線などの切断作業に最適

特長

・軽くて強靱につくられた耐久性が高いニッパ

フジ矢:460S-150

超硬刃付スタンダードニッパ (バネ付)

150mm

110g

鉄 φ1.6

銅 φ2.6

ピ φ0.5

定価10,044らしいのでかなり高級品だ。

でもアマゾンだと半額以下くらいの価格だ(2016/11/13現在)

フジ矢:60H-150

ステンレスニッパ

150mm

150mm

110g

鉄 φ0.8mm

銅 φ1.2mm

本体ステンレス製で錆にくい

確かに通常の鉄鋼製のニッパは錆び易いので、ステンレス製もいいなあ。でも切断能力では標準品より若干劣るようだ。

表3. 150mmサイズのニッパ(ワテが欲しいもの)

 

この表のデータは注意して記載しているつもりだが、ワテのうっかりミスなどで間違いがあるかも知れない。各自注意して下さい。

 

上記の表3.の上から二番目の、

フジ矢 60-150 スタンダードニッパ 150mm ラウンド刃

は、名前にスタンダードとあるくらいだから、定番中の定番と言っても良いだろう。

まず最初に一つニッパを買うならこう言うのがお勧めだ。

値段的にも比較的買いやすい価格になっていると思う。

 

もう少し大型のニッパが欲しいなら、以下の製品がある。

ワテがアマゾンで見つけてきた有名ブランドの製品だ。

175, 180, 200, 220ミリ

ここでも矢張りワテが最もお勧めするのはフジヤのニッパだ。

やっぱり有名だし。ワテも幾つか使っているが、よく切れる。

フジヤ以外にも、ケイバ、クニペックスはワテも良く知っている。

 

 型番など 長さ(mm)重量(g)

切断能力鉄線 mm

銅線 mm

ピアノ線mm

 用途など

フジ矢:470-175

超硬刃付強力ニッパ

175mm

230g

鉄 φ2.0

銅 φ3.0

ピ φ1.2

刃部は特に強靱で切断能力・耐久性に優れています。ピアノ線、タングステン線等の切断に最適です。

ケイバ(KEIBA):NH-217

電工用ハイパワーニッパー

175mm

全長:185mm先端長:25mm

柄幅:51mm

頭部厚:15mm

刃先角度:15°

重量:225g

  材質:CR-V70C

クニペックス KNIPEX:7401-180

強力型斜ニッパー(硬線用) (SB)

全長:180mm

質量:241g

中硬線φ3.8

硬線φ2.7mm

ピアノ線φ2.2

 

斜めの刃

切断面は傘状

ヨーロッパ最大のプライヤーメーカーだ。創業は1882年らしい。

左の写真のニッパはネットの工具屋さんでもよく目にする商品だ。

刃の硬度は約HRC64。鍛造、オイル焼き入れ焼き戻し処理済みのクロームバナジウム鋼。

クニペックス KNIPEX:7405-200

強力型斜ニッパー(硬線用) (SB) 

全長:200mm

質量:303g

中硬線φ4.2

硬線    φ3.0

ピアノ φ2.5

ピアノ線を含む様々なワイヤーの切断に適しています。

●入念な焼入れ処理が施された刃の硬度は約HRC64。

●鍛造により大変頑丈です。●材質はオイル焼き入れ焼き戻し処理済みのクロームバナジウム鋼。

●斜めの刃(切断面は傘状)。

フジ矢

電工名人強力ニッパ

200mm

実寸:208mm

重量:320g

鉄線 Φ2.5

銅線 Φ3.5

VA・VVF線 : Φ2.6×3芯

刃部鏡面仕上げ

刃の形状:

ラウンド刃、厚刃

フジ矢 ハイ強力ニッパ 200mm

70H-200

実寸:208mm重量:320g

鉄線 Φ3.0

銅線 Φ3.5

ピアノ Φ1.2

落下防止用コード取付穴:有り

刃の形状:

強力刃

フジ矢:77A-200

電工VAニッパ

(ストレート刃)

200mm 

実寸:200mm

重量:270g

鉄線 Φ2.5

銅線 Φ3.5

VA・VVF線 Φ2.6mm×3芯

刃の形状:

ストレート刃、薄刃

 

VA線切断に最適な刃部鏡面仕上げ

フジ矢:700-200

ハイパワーニッパ

簡易圧着機能付

実寸:202mm

重量:300g

 鉄線 Φ3.0銅線 Φ3.5

ピアノ Φ1.2

 圧着機能:

  • 1.25 ㎟
  • 2.0 ㎟
  • 5.5 ㎟

の簡易圧着が可能

刃の形状:強力刃

室本鉄工 メリー:207S-225

鋭刃付強力ニッパ

 

鉄線 φ3.0

銅線 φ4.0

確かメリーのラジオペンチをワテも持っている気がする。工具箱を確認してみるかな。

表4. 175, 180, 200, 220ミリの大型のニッパ(ワテも欲しい)

クニペックス KNIPEX 7405-200 ピアノ線φ2.5mm 切断能力

上の表4の中でもし一つ貰えるのなら、ワテだったらクニペックス KNIPEX 7405-200 を貰う。

理由は、ピアノ線 φ2.5mm が切断出来る能力が有るからだ。

まあ、でもそんな気前のいい人が居ればの話だが。

自分で買う場合なら、このクニペックス KNIPEX 7405-200はネット通販の実売価格が6千円弱なので、う~ん安くは無い。

でもまあ、思い切ってこう言うのを買っておくとDIYが楽しくなるだろう。でも滅多に使わないと宝の持ち腐れになるかも知れないが。工具好きな人は、あまり使わない工具でも持っているのが楽しい場合もあるので、結局のところ好き好きかな。

フジ矢 電工名人強力ニッパ 200mm

でも、フジ矢 電工名人強力ニッパ 200mm もいいなあ。

一体全体どんな名人が仕上げているのか興味津々である。

上のクニペックスよりも安いし。

それに何と言っても、老舗ブランドのFUJIYAだし。

切れ味は間違い無いだろう。

 

図2. フジ矢 電工名人強力ニッパ 200mmでVVF線 Φ2.6×3芯を切断している図

あくまでワテの場合だが、こう言う切れ味の良いニッパで太っとい電線がスパッっと切れると快感があるよね!!

それがDIYの醍醐味だ。ちゃうかな?

 

兎に角、よく切れるニッパを選ぶのが良い。

作業が楽しくなるので、DIYで作り上げる作品もいい感じで仕上がる事は間違いない。

 

関連記事(2017/4/10)

ニッパについて調査した

 

 

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