記事内に広告が含まれています

【ワレコの電子工作】カーオーディオ用チャンネルフィルター兼プリアンプ完成【ぺるけ式BluetoothレシーバーVer3内蔵】

この記事は約20分で読めます。
スポンサーリンク

写真 ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3内蔵自作アンプでスマホ音楽を聴く電子工作女子

さて、昨年(2019年)9月から開始した高性能カーオーディオシステム自作プロジェクトであるが、遂にプリアンプが完成した。

このプリアンプにはチャンネルフィルターやぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3.0を内蔵している。

前回の記事で紹介したように、ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3.0出力を入れるアクティブフィルタ回路を作ったのだが、ハムノイズが出るのだ。

【ワレコの電子工作】ぺるけ式Bluetoothレシーバー Version3.0アクティブフィルタ・アンプ完成【ノイズが乗る】
写真 自作ぺるけ式ヘッドホンアンプで三波春夫を聴く歌謡浪曲DIY女子 おお、蕎麦屋かぁ~ 2019年9月に開始した超高性能カーオーディオシステム自作プロジェクトであるが、今まで完成したものは以下の通り。 LM3886x4基使用の4チャンネル...

当記事では、そのハムノイズ問題の調査と対策を講じて、ようやくプリアンプが完成したので、その作業過程を紹介したい。

プリアンプのフロントパネルには自作の純銅製パーツを取り付けてみた。中々高級感があっていい感じに仕上がった。

では、本題に入ろう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3.0で再生するとハムノイズが乗る

アマゾンなどで二千円前後で売っているBluetooth レシーバーボードを改造して高音化したものがぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3.0だ。

ぺるけさんのその製作記事を参考にワテもぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3.0を作って、ワテ自作のプリアンプに組み込んだのだ。

類似商品を以下に示す。

写真 CSRA64215 Bluetooth 4.2ワイヤレスオーディオレシーバーボードAIYIMA

このBluetoothシーバーボード出力を入れるのが下図で示すLCフィルタとアクティブ・フィルタ回路だ。

図 LCフィルタとアクティブ・フィルタ回路

引用元 http://www.op316.com/tubes/lpcd/dac-bt-v3.htm

その電源回路を下図に示す。

 

図 LCフィルタとアクティブ・フィルタ回路の電源部

引用元 http://www.op316.com/tubes/lpcd/dac-bt-v3.htm

上に示したのがぺるけさんオリジナルの電源回路なのだが、秋月電子で売っているMCW03-12D15と言う3W級絶縁型DCDCコンバーター(±15V100mA)(税込850円)が使われているので、ワテの場合には手持ちのパーツを使ってワテ独自の電源回路を作成したのだ。

ハムノイズの原因はその電源回路にあったようだ。

ワテ自作の倍電圧整流回路ではグランドループが発生する

下図はワテが自作中のチャンネルフィルター兼プリアンプにぺるけ式BluetoothレシーバーVersion 3.0やアクティブフィルタ回路、倍電圧電源回路を組み込んだブロックダイアグラムだ。

アースを緑色の太線で書いてみた。グランドループが出来ているぞ。

図 グランドループが出来上がっているのでハムノイズが出ているようだ

左右のスピーカーから聞こえて来るブーンと言うハムノイズはこのグランドループが原因のようだ。

実際、黄色の基板の出力の部分のグランドを外すとハムノイズが減少するし。

でも結局、トランスが一個で電源基板が二個あるので、その辺りのアース線の引き回しがスッキリしていないのでグランドループが完全には解消出来そうにない。

もし、ぺるけさん純正の絶縁型DCDCコンバーターを使う電源なら、下図に示すように+22V/-7.9V電源基板でグランドループを切れる。

図 絶縁型DCDCコンバーターを使うとグランドループが出来ないようだ

それで、急遽、秋月電子で絶縁型DCDCコンバーターなどのパーツを買って、ぺるけさん純正の電源回路を作成した。

その結果、ハムノイズは大幅に減少した。スピーカーに耳を近づけるとブーン音が聞こえる程度なので、実用上は問題無さそう。

なお、Bluetooth基板の電源入力GNDと音声出力GNDはテスターで測ると繋がってたので、その部分も切らないとグランドループの原因になる。なのでBluetooth基板の電源も絶縁型DCDCコンバーターから供給するのが望ましいだろう。

そうすれば、このプリアンプに関してグランドループを完全に解消出来ると思われるので。

それで試しにBluetooth基板の電源を絶縁型DCDCコンバーターの+22Vに繋いでみたのだが、そうすると電流のバランスが崩れるので、+22V/-7.9Vが+25V/-5Vくらいになってしまった(注:ノートにメモするのを忘れていたので電圧の数字は正確ではない)。

なので、この作戦は中止。

と言う事で、微か(かすか)にハムノイズが出るが実用上問題無いレベルなので良しとする。

なお、何故か左チャンネルのほうがハムノイズが大きい。原因は不明だ。

ぺるけさんの製作記事にも説明されているが、Bluetoothレシーバー基板は購入時点で出力のRLが何故か逆転している。その事を忘れていてそのまま繋いだのでスピーカーから出る再生音が左右入れ替わっている。

そこで、アクティブフィルタ回路の入力のところでRLを入れ替えたのだが、相変わらずハムノイズは左チャンネルから出ている。なので、ハムノイズの発生源はBluetoothレシーバー基板では無さそうだ。それに、Bluetooth基板出力とアクティブフィルタ回路入力を完全に切り離してもハムノイズが出ているので。

かつ、入力セレクターでCH1(=Bluetoothレシーバー)以外の入力、例えばCH4(=RCA入力)を選んで自作ぺるけ式AKI.DACトランス式の出力を入れると、ノイズも全くなく綺麗な音が出る。と言う事は、自作プリアンプ基板にも問題は無いと言う事だ。

となると、ハムノイズの発生源はアクティブフィルタ回路かと思われるのだが、少し調査した限りでは発生原因を特定する事が出来なかった。

基板に搭載している二つのコイルがノイズを拾い易いので、コイルの角度を変えたり、コイル全体を金属で遮蔽してみたが、ハムノイズの音量に変化は無かった。

一つ気になるのは、ボリュームを最小に絞ってもハムノイズが出ているのだ。そしてボリュームを右に回すとハムノイズは大きくはなるが、爆音にはならない。再生音なら爆音になるのだが。

分からんw

と言う事で、ハムノイズの根本原因は特定出来ていないが、実用上問題無いレベルの音量なので良しとする。

絶縁型DCDCコンバーターを使った電源回路をKiCADで描画

参考までに、絶縁型DCDCコンバーターを使った電源回路を作成した時のKiCADの画面を掲載しておこう。

図 KiCADで作成した絶縁型DCDCコンバーターのスケマティック

上図において、DCDCコンバーターの型番は適当なやつを選んでいる。実際に使用した秋月のMCW03-12D15と言う3W級絶縁型DCDCコンバーター(±15V100mA)と同じ数のピンが出ているタイプを選んだ。

かつ、フットプリントもMCW03-12D15と同じものが偶々KiCADのライブラリーにあったのでそれを選んだ(下図)。

図 KiCADで設計した絶縁型DCDCコンバーターを使った電源回路のプリント基板レイアウト

 

そして、完成した絶縁型DCDCコンバーターを使った電源回路の写真を以下に示す。

写真 BluetoothレシーバーVersion3.0のアクティブフィルタ回路用絶縁型DCDCコンバーターを使った電源回路

BluetoothレシーバーVersion3.0のアクティブフィルタ回路用に使う絶縁型DCDCコンバーターを使った電源回路をテストしている様子を下写真に示す。

写真 BluetoothレシーバーVersion3.0のアクティブフィルタ回路用に使う絶縁型DCDCコンバーターを使った電源回路をテストしている様子

ワテ所有の定電圧電源装置を使って絶縁型DCDCコンバーター電源回路に15Vを入力する。

そうすると、設計通りの+22Vとー7.9Vが得られた。

 

写真 完成した基板はフラックス洗浄剤でクリーニングする

写真 BluetoothレシーバーVersion3.0のアクティブフィルタ回路の再生音にハムノイズが出るので調査中

と言う事で、まあ兎に角、絶縁型DCDCコンバーターを使ったぺるけさん純正の電源回路を採用したら、BluetoothレシーバーVersion3.0のアクティブフィルタ回路の再生音乗っていたハムノイズが実用上は問題無いレベルまで低減する事に成功したので、次の作業に進む。

なお、この絶縁型DCDCコンバーターを使ったぺるけさん純正の電源回路をプリアンプに組み込んで実験している時に、電源オンした直後からスピーカーからジリジリとノイズが出ていて、プリアンプのボリュームを回すと一層大きな音でボリボリと音が出た。

今組み込んだDCDCコンバーター電源回路が何かおかしいのかな?と思って見つめていたら、数秒後に-7.9V側の電解コンデンサ100μF16Vが爆発したwww

ブシューと言う音と共に電解液が飛び散って、煙も出ている。

久しぶりの大事故だ。ワテの場合、電解コンデンサを爆発させたのはこの数十年間無かったのだが。

慌てて電源を切って、DCDCコンバーター電源回路を取り出して観察したら、出力+22VとGNDに接続した二本の電線の間にハンダがブリッジしていてショートしていた。それでマイナス側の電解コンデンサに大電流が流れたのかな?

で、コンデンサを新品に交換したら正常に動作したので一安心。まあ基板上にある他のOSコンデンサなども故障したかなと思ったが、今のところ正常に動いているから良しとする。劣化したかも知れないが。まあいい。その時はその時だ。

いつもは実体顕微鏡で見ながら半田付けするのだが、プリアンプに組み込んだ基板に電線を配線する時に実体顕微鏡で観察し辛かったので目視でやったのが失敗の元だった。

やはり基本に忠実に丁寧に作業するのが失敗しないコツかな。

急がば回れと言うやつか。

5連押しボタン式の入力セレクター回路にパワーオンリセット機能を追加する

チャンネルフィルター兼プリアンプに採用した5連プッシュボタンスイッチ型の入力セレクター回路を改良した。

現状では、電源ON時にどのチャンネルが有効になるかは不定なのだ。場合によっては、複数のチャンネルが有効になる場合もある。

従って、電源オンした直後に、手動でどれかのチャンネルのボタンを押して、そのチャンネルを選択してやる必要がある。

それだと使い辛いので、パワーオンリセット回路のようなものを作って、電源オンしたらチャンネル1(Bluetoothレシーバーの音声出力)を選択するように改良した。

 

5連プッシュボタンスイッチ型の入力セレクター回路の製作記事はこちら。

【ワレコの電子工作】ラッチングリレー式入力セレクター回路が完成した【ラジオボタン式】
写真 明日は除夜の鐘を聴きながら2020年を迎えたい 今日は12月30日(月)だ。 2019年も残すところ、明日の大晦日一日になった。 年末は除夜の鐘を聴いて気分を落ち着かせて新年を迎えるのが正しい日本の伝統だ。その除夜の鐘の音が五月蠅いと...

パワーオンリセット回路のような物を作る

5連プッシュボタンスイッチの入力セレクター回路では、プッシュボタンスイッチを押すと二つの端子間に5Vが加わり、その電圧によって入力セレクター回路が動作するように作った。

なので、電源オンした直後にチャンネル1のプッシュボタンスイッチの端子間に5Vを暫くの期間与えておけば、チャンネル1が選択された状態で落ち着くはずだ。

早速、LTspiceで回路を設計してみた。

図 LTspiceで設計したパワーオンリセット回路みたいなやつ

上の回路を説明すると、電源オンすると20KΩ抵抗を通して電解コンデンサが充電される。

約一秒後に、コンデンサの電圧が約0.7Vになると、2SC1815がオン出来るので、コレクタの電位が5Vから0Vに変わる。

この信号をチャンネル1のプッシュボタンスイッチの端子に与えておけば良いのだ。

ダイオードは、電源オフした時に素早くコンデンサを放電させる為に入れたのだがこれで良いのかな?

一応、念のためにブレッドボードに回路を組んで、プッシュボタンスイッチと繋がっているラッチングリレー制御基板にテストクリップで接続して動作確認した。

写真 プリアンプ電源オン時に入力1を選択する回路の実験中

ブレッドボード試作で無事に正常動作したので、実機を半田付けして製作した。

基板に載せると嵩張るので、出来るだけコンパクトにしたいので空中配線方式で行く事にした(下写真)。

写真 電源オン時に特定チャンネルを選択する回路を空中配線で製作中

上写真に置いて、三本の電極は左から+5V、コレクタ出力、GNDだ。

この空中配線回路を下写真のように、ラッチングリレーのチャンネル1制御基板に取り付けた。

写真 ラッチリレー制御基板に搭載したパワーオンリセット風の回路

PCBEやKiCADで設計してFusion PCBさんで製作したラッチングリレー制御基板には、このような事態を想定して周辺部分にはスルーホールを配置して部分的にユニバーサル基板化していたのだ(上写真)。その辺りの対策は抜かりないワテである。

 

で、パワーオン時にチャンネル1(Bluetoothレシーバー出力)を選択出来るようになった。

写真 パワーオン時にチャンネル1を選択出来るようになったプリアンプ

これで電源オン直後にはBluetooth基板が選択された状態で起動するので、このシステムを車に搭載した場合に、エンジンを始動した直後からスマホ、タブレット端末の音楽をいつでも聴けるのだ。

完璧やw

シャーシのアースを取るのを忘れていたので対策した

シャーシを電源のアースに接続するのを忘れていたので、その辺りの作業を行った。

まずは、電源基板のアースに緑色の電線を半田付けして、その一端はタカチOSシリーズシャーシに接続した(下写真)。

写真 タカチOSシリーズシャーシの金属部分に銅箔テープを挟んでアースを取った

緑色のアース電線は、銅箔テープに半田付けしている。その銅箔テープをシャーシの金属枠の下に貼り付けて上から押さえ込んで電気的に導通させる事にした。まあこんなやり方では無くて、アース電線の先端に丸型圧着端子を付けて、その端子をシャーシにネジ止めするほうが確実だが、最初からそうすれば良かったのだが、最後の最後にシャーシアースを取っていない事に気付いたので、あまり大掛かりな工作はしたくない。

なので、銅箔テープを使うと言う安易な方法でやってみた。まあ、やらないよりはマシだろう。

同様に、プリアンプ基板、チャンネルフィルター基板などを載せているポリプロピレン板(銅箔テープを全面に貼っている)も同じく銅箔テープを金属枠で押さえ込む方式でアースに落とした。

写真 プリアンプ基板、チャンネルフィルター基板などが載っているポリプロピレン板もアースに落とした

ボリュームも銅箔テープを貼ってアースに落としておいた。

写真 ボリュームも銅箔テープを貼ってアースに落としておいた

まあ、ボリュームに関しては今まで組み立てている途中の試聴で特にノイズなどは出なかったが、一般的にはボリュームの金属部分はアースに落として置くのが良いと言われているようなので、念のためにアースに落としたのだ。

ちなみに、プリアンプの底板を外した状態の写真を以下に示す。

写真 プリアンプの底板を外した状態

上写真のようにボリュームは底板と天板とで挟み込んで押え付けて固定すると言う、怪しいやり方だ。

まあ、大丈夫だろうw

で、シャーシアースの効果だが、対策前と対策後で、ワテの耳では特に違いは分からない。

まあ気休めみたいなもんか。

Bluetoothレシーバー基板に外部アンテナを取り付ける

さて、シャーシアースだけで無く、もう一つ忘れていた作業があったw。

Bluetoothレシーバー基板に外部アンテナを接続する作業だ。

アマゾンで買っていたこのアンテナをタカチシャーシに取り付ける必要がある。

 

シャーシのどこに取り付けるか検討した結果、シャーシ背面パネルに取り付ける事にした(下写真)。

写真 Bluetooth外部アンテナをタカチシャーシ背面に取り付ける予定

上写真のように、背面パネルには多数のコネクタ類があるので殆ど空きスペースが無い。でもまあヒューズホルダーの上に狭い空地を見付けたので、この部分にΦ6.5mmの穴を開けて取り付ける事にした。

アンテナの取り付けネジの直径をノギスで測ったらΦ6.2ミリくらいだったのだが、そんな鉄工ドリルは持っていないのでΦ6.5にしたのだ。

写真 LM3886採用4CHパワーアンプ(下段)とチャンネルフィルター内蔵プリアンプ(上段)

上写真のSato Parts製FUSEホルダーの上にBluetooth外部アンテナを取り付ける事にした。

 

まずはセンタポンチで印を付けて、その部分に電動ドリルにΦ3.2ミリで穴を開けた。次にΦ6.0で広げて、最後にΦ6.5で開けた(下写真)。

写真 Bluetooth外部アンテナ取り付け穴Φ6.5を開けたタカチシャーシパネル

まあ、アルミの削りカスが飛び散らないように慎重に穴を開けて、掃除機で入念に金属ゴミを吸い取った。

で、無事にBluetooth外部アンテナを取り付ける事が出来た(下写真)。

写真 Bluetooth外部アンテナ取り付けたタカチシャーシ背面パネル

ワテが採用したBluetooth外部アンテナは下写真に示すように折り畳んでコンパクトに収納出来る。

写真 Bluetooth外部アンテナを折り畳んでコンパクトに収納した状態

上写真の状態でも、全く問題無くタブレット端末とBluetoothのペアリングに成功する。

ちなみに、外部アンテナを取り付けない状態でも、同じ部屋の中ならBluetoothでペアリング出来るのには驚いた。タカチシャーシのOSシリーズに入れているので、素材はアルミだが、天板も蓋をして完全にBluetooth基板をシャーシ内部に密閉した状態でも、Amazon Fire7タブレット端末と通信出来るのだ。

Bluetoothの電波ってそんなに強力なのか?まあ電波の事は良く分からないので、兎に角、Bluetooth通信出来ればOKだ。

チャンネルフィルター内蔵プリアンプwith ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion 3.0の完成写真

ようやく完成したカーオーディオ用チャンネルフィルター内蔵プリアンプwith ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion 3.0の写真を以下に示す。

写真 カーオーディオ用チャンネルフィルター内蔵プリアンプwith ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion 3.0

昨年(2019年)の9月から作業を開始したので、約半年も掛かってしまった。時の流れは速いなあ。

ボリュームが若干ガタ付くので、アルミ保温シートの切れ端をクッション材として貼り付けた(下写真)のでキラキラになってしまった。

写真 ボリュームのガタ付きを押さえ込む作戦

別にアルミを使いたかった訳ではないのだが、適当なクッション材が見付からなかったのでアルミ保温シートの切れ端を使っただけだ。ちなみにこのアルミ保温シートは車中泊用の目隠し巻き上げシェードを自作した時の切れ端だ。

まあ、本当はボリュームはシャーシにL型金具などで強固に固定する予定だったのだが、行き当たりばったりで多数の基板を取り付けているうちに、その事をすっかり忘れていたのだ。

なので、L型金具取り付け方式は諦めて、底板・天板挟み込み作戦でボリュームを固定する事にしたのだ。完璧な代替案だ。

あとはフロントパネルのスイッチ類のボタンをオリジナリティのある物を取り付ければ完成となる。

写真 上段はチャンネルフィルター内蔵プリアンプ、下段はLM3886使用4CHパワーアンプ

上写真のプリアンプの上に載っている黒い物体はデジタル温度計だ。

秋月電子でやっすいヤツを売っていたので買ってみた。このデジタル温度計のセンサー部分をパワーアンプのシャーシ内部に入れて、温度を計測するのだ。

少し試した限りでは40度くらいまで上昇したが、50度とか60度にはならなかった。

LM3886はAB級らしいが、こんなに発熱が少ないと言う事は、ほぼB級に近いAB級なのだと思う。

もう少し連続運転してみて40度程度の発熱で済むなら、予定していたパワーアンプの放熱穴加工などはやらなくても良いかも知れない。

純銅製ツマミを自作した

今回製作したプリアンプ(チャンネルフィルター、ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3.0内蔵)は多数の銅パーツを使っている。

  • チャンネルフィルターのCRフィルター回路に用いたサンリング電子製の銅箔スチロールコンデンサ
  • 基板グランドに貼った日東電工の銅箔テープ
  • ボリューム軸延長には銅パイプ
  • プリント基板の配線にΦ0.55ミリ銅単線

などだ。

そして、最後にプリアンプの顔とも言えるフロントパネルにも純銅製パーツを使用した!

写真 純銅製パーツを使って完璧なカッパーチューニングが施されたプリアンプ

銅!

いや、どう!

中々高級感が有っていい感じでしょ!!

設計段階では下図のような雰囲気にしたいなあと漠然と思っていたのだが、上写真と比べると『完全に一致した』と言っても良いレベルだw

下写真のようにボリューム軸の延長シャフトも純銅製だ!銅だ!どうだ!

メーカー製高級アンプなら『純銅削り出し高級ツマミ』みたいなキャッチフレーズが付くのかな?

もちろんプッシュボタンスイッチのキャップの部分も純銅製だ!

下写真に示すように、フロントパネルにΦ2ミリで5個の穴を開けて凸型緑LEDを挿し込んで自作した5連プッシュボタンスイッチの入力セレクター回路もいい感じで動いている。

写真 5連プッシュボタンスイッチの入力セレクター回路のCH1を選択した状態

銅好きにも程がある!

まあ、そんなに好きな訳では無いのだが、偶々今回、銅を多用してみただけなのだが。

入力セレクター回路に使用したのは秋月電子で購入したラッチングリレーなので、通常は通電していない。プッシュボタンスイッチを押した時にのみ、カチっと音を立てて入力が切り替わる。いい感じだ。

そして、下写真に完成したプリアンプの全体写真を紹介しよう。

写真 ワテ自作のカーオーディオ用プリアンプ(2Wayチャンネルフィルターとぺるけ式BluetoothレシーバーVer3.0)搭載

オーディオ業界でここまで銅を使いこなせるのはワテくらいだろうと自負している。

マジック界の魔術師がデビッド・カッパーフィールドなら、オーディオ界の銅使い魔術師カッパーワレコと呼んでくれ。

なんのこっちゃw

なお、音質に対する銅の効果は不明だ。

単に銅色の見た目が綺麗なので気分が良くなるのは確かだ。

つまりまあフラシーボ効果とかオカルトオーディオと言うやつだなw

LM3886使用4CHパワーアンプとチャンネルフィルター兼プリアンプ完成写真

先日塗装した自作の超重量級オーディオラックにパワーアンプとプリアンプを載せてみた。

写真 LM3886使用4CHパワーアンプとチャンネルフィルター兼プリアンプ完成

パワーアンプは結局放熱穴などは開けなかった。

と言うのは、秋月電子で買ったデジタル温度計でシャーシ内部温度を計測してみたのだが、アンプ天板を付けない状態で43℃くらい。

天板を付けて密閉した状態で46~47℃くらいなので、殆ど変わらなかったからだ。

温度を計測した地点はLM3886の上空5ミリくらいの位置だ。

もし内部温度が50度以上になるなら放熱穴を開けたり小型DCファンを付けるなども検討していたのだが、取り敢えず中止した。

密閉したにも係わらず放熱効果が高い理由は、恐らく、四つのLM3886を以下のようにアルミアングルと銅パイプで自作した放熱器に取り付けて、

写真 四つのLM3886をアルミアングルとドウパイプで自作した放熱板に取り付けた写真

それを下写真のようにタカチOSシリーズのアルミサッシケースに貼り付けたので、アルミサッシケース全体が放熱板のような効果を発揮しているのでは無いかと思う。

写真 タカチOSシリーズアルミサッシケース全体を放熱板として使うレイアウト

実際に、パワーアンプが通電中はシャーシの表面温度も40度台になるので、かなり暖かい。

 

一方、プリアンプに関しては、ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion3.0を内蔵したのだが、当記事でも言及したように若干のハムノイズが出いている。

でもまあ、気にならないレベルなので、取り敢えず完成した事にして、この状態で車に搭載する予定だ。

なお、プリアンプの上にパワーアンプを載せて二段重ねにすると、スピーカーからブーンと言うノイズが出る。

恐らくパワーアンプのトロイダルトランスの漏洩磁束が原因だと思うが、Bluetooth基板の2.7mHコイルが漏洩磁束を拾っている可能性が高い。

パワーアンプの上にプリアンプを載せると、ノイズはかなり小さくなる。まあ2.7mHコイルはプリアンプの天板付近に位置しているので、パワーアンプのトロイダルトランスからの距離が離れるので、辻褄は合っている。

と言う事で、車に搭載する場合には、パワーアンプとプリアンプは重ねずに横並びに設置するのが無難かな。そのほうが放熱効果も高いので。

まとめ

昨年(2019)の9月から開始した自作カーオーディオシステム製作プロジェクトであるが、以下に示すようにほぼ完成した。

  • JBLパラゴン風スピーカーシステム(完成)
  • チャンネルフィルター内蔵プリアンプ with ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion 3.0(完成)
  • LM3886を4台使用の4CHパワーアンプ(放熱穴加工を残すのみ)

ぺるけ式BluetoothレシーバーVersion 3.0の音は期待以上に躍動感があり瑞々しいぞ。

第一印象は、結構いい音するぞ!と言う感じだ。

その後、暫く聴いているが、アマゾンで二千円くらいで売っているこの安いBluetooth基板からこんなにいい音が出るのには驚いた。

やはりぺるけさんの改造テクニックが素晴らしいのだろうと、感心するばかりだ。

それにしても、このプリアンプ兼チャンネルフィルターは写真のように物凄く高密度に基板を詰め込んだ。我ながら良く出来たと思う。やれば出来るのだ。

使ったのはタカチの小型シャーシOS 49-26-23 BBで、オールアルミ素材の高級感あるシャーシだ。

 

コロナウイルス騒動で自宅にいる時間が多いのだが、そんな時には電子工作をやるのがお勧めだ。

この連休中にカーオーディオシステムを完成させて車に搭載したいと思っている。

スポンサーリンク
コメント募集

この記事に関して何か質問とか補足など有りましたら、このページ下部にあるコメント欄からお知らせ下さい。

DIYエレクトロニクスオーディオ自動車
スポンサーリンク
シェアする
warekoをフォローする
スポンサーリンク

コメント