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【ワレコのDIY】材料費二千円で丈夫な本棚を作るPart2【コーナークランプ】

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写真 コーナークランプを使って木工DIYに挑戦して本棚を作る予定のヘルメット女子

先日、この記事で紹介したように、ホームセンターでサブロク板を二枚カットしてもらい、丈夫な棚を作成した。

【ワレコDIY】材料費2200円で棚を自作【丈夫・簡単・ホームセンター活用】
写真 これからホームセンターに材木を買いに行くDIY女子(WarekoTVのアナウンサーか?) ワテの場合、DIYで物作りが好きだ。 最近作ったものは、 電機系 サーキットブレーカー付きコンセントボックス 電気回路系 ぺるけ式秋月USB-D...

その第一回作品を作成する時には木工用ボンドで接着して組み立てたのだが、材木を固定するクランプが準備不足だったので、棚板が若干ずれるなどの問題があった。

最大でも1~2ミリ程度のずれなので棚としての機能自体には影響はないのだが、出来ることなら精度良くカチッとしっかり固定して接着したい。

 

クランプを沢山使う

今回は、それらの反省を踏まえて第二作目の棚を作成してみた。

二枚の材木を直角に固定するコーナークランプなどを事前に購入して、前回の棚とほぼ同じデザインで棚を作成した。

結論としては、いい感じで完成した。

材料費自体は2000円程度だ。

クランプの費用が少々掛かってしまったが、第三弾、第四弾と作品を作成する予定なのでクランプは今後も活用したい。

 

クランプ無しで釘や木ネジで固定しても良い

なお、当記事では多数のクランプを使っているが、クランプを使わずに釘や木ネジで固定しても良い。

その方が簡単だし、手っ取り早い。

ワテの場合は、あくまで釘を使わないで組み立てたかったのだ。

まあ。宮大工さんが法隆寺を一切の釘を使わずに建てるようなもんか。

ちょっと違うか。

まあ兎に角、本題に入ろう。

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第一回作品の棚を振り返る

第一回目に作成したのが下図の棚だ。

Rhinoceeosと言う3次元モデリングソフトで設計したのだ。

その設計図は以下の通り。

図 Rhinocerosで設計した第一回作品の棚の設計図

針葉樹合板のサブロク板(1820x910x12)を二枚使っている。

ホームセンターで買うと一枚1000円くらいの格安の合板だ。

カット代金は

30円/カット x 22カット = 660円

程度だ。

あとは木工用ボンドで貼り付ける。

その完成作品は以下の通り。

写真 ホームセンターでサブロク板2枚(針葉樹合板)をカットして貰って組み立てた棚(第一回作品)

 

下図に示すように、12ミリ厚の合板を貼り合わせて24ミリ厚で利用している。

棚板の組手の部分は大入れ継ぎになるように工夫している(下図)。

大入れ継ぎ(あるいは大入れ組手とも言われるが)は、本格的な家具にも採用される高度なテクニックだ。

写真 第一回作品で採用した棚板と側板の大入れ継ぎ(大入れ組手)

合板を貼り合わせる方法を用いると、その大入れ継ぎをDIY初心者でも簡単に自作の棚に応用する事が出来る画期的な手法だ。

大入れ継ぎにした事で、強度的にも十分な強さがある。

天板と側板の接合部分を以下に示す。

 

写真 天板と側板の接合部分

第一回作品ではコーナークランプを使わなかったが、コーナーの接合もまあまあいい感じだ。

でも他の箇所では2ミリ程度ずれている部分もある。

 

第一回作品の板取図

針葉樹合板のサブロク板(1820x910x12)を二枚使う。

幅は298にしているが、ホームセンターで300幅で均等にカットする技術があるなら、300で良い。

図 第一回作品の板取り図(木取り図とも言う)

 

こんな風に組み立てる(下図)。

接着は、木工用ボンドだ。

釘や木ネジは使っていない。

木工用ボンドは棚を一つ作成するのに500gくらい使った。

完成した棚を早速使っているが、非常に丈夫なのでかなりの重量物を載せてもびくともしない。

第二作目の棚を作る

さて、第一回作品の反省を踏まえながら第二作目の棚を作った。

第二作目の棚の特徴は以下の通り。

  • サイズは第一回作品と同じ。
  • ただし、木組みの部分を若干変更した(後述)。
  • 組み立てにはコーナクランプ、F型クランプ、C型クランプなどを使った。

では、それぞれの詳細を説明しよう。

第二作目の棚の設計図

高さ948 x 幅900 x 奥298

なので第一回作品の棚と同じだ。

図 第二作目の棚の設計図(Rhinocerosで作成)

 

角の部分の継ぎ方を下図に示すようにしてみた。

図 第二回目作品の棚の角の継ぎ方

何継ぎと言うのかは知らない。

ちなみに、第一回作品では天板と底板を二枚の側板に単に載せているだけだった(下図)。

図 第一回目作品の棚の角の継ぎ方

ワテは木工の専門家では無いので詳しい事は良く分からないが、今回採用した段々になる継ぎ方をすると、天板と側板の接合部の接触面積が単に載せる方式(第一回作品)と比較して1.5倍になる。

従って木工用ボンドで貼った場合に強度的に強固になる事が予想される。

今回作成した第二作目の棚の板取り

パワーポイントで書いてみた。

サブロク板のカット案

下図のようにホームセンターでカットして貰った。

幅は前回も298だったので今回も同じ298にした。でも300のほうが切りが良いので分かり易いが。その辺りは好き好きだ。

第二作目の棚の全パーツと使った工具一式

下の写真が今回使った材料と工具一式だ。

床の養生シート

フクビ エコフルガード EYG18SS (910X1820) TYG18SS

 

軽くて持ち運びし易かったのでこれを一枚買った。

それを部屋のフローリングに敷いて作業した。

使った感想としては、買って正解だった。

安いし、軽いし、半分に折って収納できるし、何かと便利。

DIYするなら一枚持っておくと良いだろう。

コーナクランプ

今後も箱物を作成したいと思っているので、思い切って8個のコーナクランプを買った。

一個だけだと使い勝手が悪いと思うので、最低2個、出来れば4個、理想的には8個あると、どんな箱物を組み立てる場合にも役立つと思う。

なので、ワテの場合も清水の舞台から飛び降りる覚悟で8個のコーナクランプを買った。

実際に使った感想としては、とっても便利。

その辺りの説明は後述したい。

クランプが無い人は釘や木ネジを併用すれば良い

なお、ワテの場合は今後も木工で箱物を作成する予定があるのでこんなに沢山のクランプを購入したのだが、もし貴方もワテと同じような棚を作りたいのだがクランプを買い揃えるのは躊躇する人もいるだろう。

そう言う場合には、クランプは無くても良い。

その代わりに二枚の合板を木工用ボンドで貼り付けたら、釘や木ネジを使って固定すれば良いのだ。

そうすると板がずれる心配も無いし、板が密着するので木工用ボンドの接着も上手く行く。

また乾燥に10時間も待つ必要が無いので、1時間も有れば組み立て完了するだろう。

F型クランプ

もうこうなったらとことんクランプで挟む事にした。

100均で200円商品のF型クランプを8個買って来た。

第一回作品の棚を作成時には、同じく100均で買ったC型クランプ75mmを8個使ったのだが、それでも足りなかった。

なので、この際思い切ってF型クランプを追加購入したのだ。

前回使用した100均の75ミリC型クランプ

100円だが、75ミリと言う大き目のサイズだ。かつ材質が鋳物(だと思う)なので丈夫だ。

ちなみに、これと同じような物をホームセンターで買うと300円前後はする。

なので、クランプは100均でまとめ買いするのがお勧めだ。

クランプは兎に角、いろんなやつを沢山持っているのが良い。

接着剤で貼り付けて組み立て作業をしている最中にクランプが足りないとどうしようも無い(たぶん板がずれて組み立てに失敗する)が、クランプが多すぎて困る事は無いのだ。

クランプで強く締め付けると凹む

12ミリの針葉樹合板を強く締め付けた例。

上図に示すように、力を加えた部分が若干凹む。

気になる場合は当て板などをする必要がある。

その場合でも75ミリ幅なら当て板二枚分で約20ミリとしても、55ミリの有効幅があるから、かなり厚めの板を挟める。

これが50ミリクランプだと、当て板をした場合に有効幅が30ミリ程しか取れないので、利便性が大幅に悪くなる。

従ってC型クランプは75ミリ以上くらいがお勧めだ。

木工用ボンドで貼る

 

歯ブラシで木工用ボンドを絡め取り、棚板の上に均等に付ける。

それをヘラで伸ばしていく。

貼り付けた棚板をクランプで圧縮する(下図)。

写真 100均の75mmクランプを8個使って二枚の12ミリ合板をピッタリと貼り付ける

木工用ボンドが乾いて完全に接着するまで10時間くらいは掛る。

さて、先ほど示した設計図を再び表示するが、オレンジ色の棚板(876×298)は二段だ。

従って、この写真(下図)で示している棚板の張り付けは二セット作れば良いのだが、ウッカリしていて、三セット作ってしまった。

つまり、天板と底板に貼る予定の二枚のオレンジ色の板(棚板と同じサイズ)同士も貼り付けてしまったのだ。

写真 棚板の接合はいい感じで完成した(ただし、一枚多く作ってしまった)

上の写真は、12ミリ合板が合計6枚ある。

幅72ミリなので75ミリクランプでしっかり挟んだので隙間も無くいい感じで完成した。

二枚ずつ貼り合わせているので、三セットの棚板になる。

 

その三枚目は、上図の天板と底板に使う予定の板だった!

その事実に翌日気付いたのだが、後の祭り。

貼ってしまったものは剥がせない。

まあ木工用ボンドは水に溶けるので、高温のスチームなどを吹き付けながら地道に剥がせば剥がせるとは思うが、そんな器具も無いし時間も勿体ない。

たぶんこんなのを使って時間をかけて少しずつ剥がせば剥がせるかと思うが、実際にやっていないので分からない。

 

さて、

「弘法も筆の誤り」

と言うけれど、

「工房で貼り付けの誤り」

をやっまった。今一つ面白くない。

そこで再びホームセンターに行って、三台目の棚を同じ板取でカットしてもらった。

材料費、カット代合わせて2600円くらい。もともと棚を三つ作りたかったので、予定通りと言えばその通りだが。

棚第二号機の全体の組み立て作業

天板も二枚の板を張り付けて作成した(下図)。

天板と底板の両サイドには今回は段差を付けてみた。その部分にもタップリと木工用ボンドを塗布する。

 

クランプを総動員して締め付けた(下図)。

背景のゴチャゴチャしている部分気にしない。

しかしまあ、我ながら沢山のクランプを買ったもんだと思う。

でも緑色のコーナクランプ以外は100円や200円くらいなので、そんなに大きな出費にはなっていない。コーナクランプを含めてクランプ代の総額は1万円チョイだ。

写真 クランプは多すぎて困る事は無いが少ないと非常に困る

まあ、これでワテも家具職人への第一歩を踏み出したぞ。

この状態で一晩放置して乾燥させる。

コーナークランプを使った感想

箱物を作る場合はコーナークランプだけでなく、四辺や四隅を固定する必要がある。

今回は下図左のようにクランプしたのだが、それだけだと不十分だ。

 

理想的には上図右のように各辺を内側に押し付けるクランプも欲しい。

まあそこまでやれば家具工場とか江戸指物師のレベルかも知れないが、個人のDIYではそこまでは難しいかな。

そう言う点では、下図に示すベルトクランプがお手軽だ。

第二号棚の完成写真

早速使ってみた。

上図では棚の底面に白っぽい物を敷いているが、ホームセンターで売っている切り売りカーペット裏返して敷いている。

そうしておくと、棚を動かしたい場合に良く滑るのでスイスイ動かせる。

この方が地震が来ても安心なのだ。

いわゆる免震構造になる。

 

下図は棚板の取り付け部分の拡大図。 

大入れ組手がバッチリ決まっている。

完璧や!

 

下図は一号棚(左)と二号棚(右)の天板・側板の組手の違いの比較だ。

まあ、結論としては、どっちでも良かった。

工具を引っ掛け収納するために背面に板を張った

 完成した棚の裏側に板を貼った(上図)。

 

その設計図は以下の通り(Rhinoceros使用)。

ホームセンターでサブロク板(1800x900x12)を半分にカットして貰った。

NON-JAS合板で、一枚1000円だった。

NON-JAS合板とは、日本農林規格(JAS規格)の認定を受けていないコンパネ(合板)と言う意味だ。

ネット情報によると、ホルムアルデヒドの発散があるらしい。

ホルムアルデヒドの匂いかどうかは不明だが、確かに臭い。

あるいは、新築の家や新品の畳などは新しい木材や井草の臭いがするが、コンパネも多数重ねて販売されていたので表面は他の板で覆われていた訳だ。

それを一枚買って来て部屋に置いているので、合板の表面が空気に晒される。

そう言う理由で暫くは匂いがキツイのかも知れない。

兎に角、暫く様子を見よう。

余り臭い場合は、ニスでも塗るかな。

 

ちなみに、棚の本体に使ったのは、JAS規格やJIS規格の認定を受けている

針葉樹構造用合板 厚12mm×幅910mm×長1820mm F☆☆☆☆

なのだが、☆四つあるとホルムアルデヒドの飛散も殆どないらしい。

この星の意味であるが、「ホルムアルデヒド放散等級」と言って、

F☆

F☆☆

F☆☆☆

F☆☆☆☆

まであり、星の数が多くなるほど人体に対しての害が少ないようだ。

まあ、ワテの場合、今のところアトピーやシックハウス症候群などのアレルギーとは無縁なので、Non-JAS合板の匂いは気にしない事にする。

それにNON-JAS合板と言っても部屋で使ったらホルムアルデヒドがアホみたいに発散して気分が悪くなるなどの心配は無いと思う。

まとめ

当記事では、ホームセンターでサブロク板を二枚カットして貰って、それを木工用ボンドで接着するだけで強固で安定した棚を作成する手順を紹介した。

作成した棚の特徴

特徴としては、以下の通り。

  • 格安(サブロク板2枚で2000円くらい)、カット料金600円くらい
  • 12ミリ厚のサブロク板を貼り合わせるので24ミリの分厚い棚板
  • 側板と棚板の組手には大入れ継ぎを採用しているので棚が落ちる心配が無い
  • 大入れ継ぎなので見た目も安心感がある
  • 電動工具などは一切不要

などかな。

棚を二個作った経験に基づく注意点

もし、ワテと同じ棚を作る人は、以下の注意事項を参考にして下さい。

  • ホームセンターの木材カットは1ミリ程度の切断誤差があるので、もし設計より長い場合には組み立て前に鉋やサンダーなどで削って調整すると綺麗に組み上げられる。
  • もし1ミリ程度短い場合は、組み立て時に木工用ボンドをタップリ塗って隙間を埋めると対処出来る。
  • 木工用ボンドに釘や木ネジを併用すればクランプなどは不要
  • 専用クランプが無ければ、本やブロックなどの重量物を接着時の押さえにしても良い
  • 綺麗に仕上げたい場合はクランプを使うと良い
  • ワテの場合、コーナークランプ8個、C型クランプ100均8個、F型クランプ200均8個を買ったので、クランプに掛った費用は1万円くらい。棚を複数台を作るなら安いと思う。
  • クランプを使う場合は、多ければ多いほど良い。少ないと困るが多すぎて困る事は無い。
  • 木工用ボンドは作業前に十分な量を用意する。3Kg入りでも600円程度なので。
  • 木工用ボンド1Kg入りで棚一個を作るには足りたが、二個目の途中で切れた。作業途中で買いに行く訳にも行かないので右往左往してしまった。
  • その時は、結局、一気に全部を組まずに部分的に組んだのだが、全部一気に組んだ方が接着の歪みも出にくかったと思う。
  • 合板を買うならJAS合板のホルムアルデヒド放散等級がF星四つの最高等級(ホルムアルデヒドが最も飛散しにくい)を選ぶと良い。

と言う事で、DIYで棚を二台作成する事が出来た。

沢山の物を収納できるので部屋の片づけが捗る。

 

DIYで棚作りに執念を燃やすワテであるが、第三作目を作ったぞ。

【ワレコのDIY】材料費2千円で丈夫な本棚を作成する【三作品目】
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