
Windows利用者の皆さんに、
お勧めのフォルダ設定を紹介したい。
パソコン利用者の皆さんは、データのバックアップに注意を払っているだろうか?
バックアップ対策は何もやっていないと言う人が殆どだと思う。
当記事では、WindowsだけでなくLinux、mac OSなどでも利用出来るお勧めのドライブ構成やフォルダ構成を紹介したい。
ワテの場合、長年に渡りパソコンを使っているが、ここで紹介する方法を採用しているのでデータバックアップは完璧だ。
では、本題に入ろう。
Windowsユーザー向けのお勧めのドライブ&フォルダ設定
ワテ自作パソコンのハードディスクやSSDの構成
下図が、先日ワテが自作したWindows11パソコンのドライブの構成だ。
図 先日自作したWindows11パソコンのドライブの構成
上図を簡単に説明しておく。
SSDが2台、HDDが3台もあるが、皆さんの場合はこんなに沢山のドライブは必要ないので安心して下さい。
最低限必要なのは、WindowsをインストールするSSDかHDD、バックアップ用のHDD(内蔵あるいは外付け)の2台有れば良い。
上図に於いて、SSD 4TBは2つの領域(パーティション)に分けていて、1TBパーティションをCドライブ、3TBパーティションをDドライブに割り当てている。
Desktop_Win10と言う名前のEドライブ(3TBハードディスク)は、旧Windows10パソコンの「デスクトップ(Desktop)」フォルダに割り当てていた。
なので、今回インストールしたWindows11の「デスクトップ(Desktop)」フォルダにそれらの旧デスクトップデータをコピーする予定だ。単純に全コピーするのではなく、整理しながら必要なデータのみ取り出す予定だ。要するにパソコンデータの断捨離。
データを取り出したあとは、このEドライブは不要なので取り外す。というのはこの3TB東芝製HDDは不良セクターが多くて状態が非常に悪いのでデータ保存には適していないからだ。
データバックアップ先はWindowsとは別のハードディスクがお勧め
FドライブとGドライブも3.5インチHDDで、これは下図のようにDドライブの全データをバックアップする用途に使っている。
図 重要データ(Desktopフォルダなど)は別ハードディスクにバックアップする
ワテの場合は超心配性なので、このように2重にバックアップを取っているが、とりあえず1台のハードディスクにバックアップを取れば良い。
もし皆さんが使っているパソコンがデスクトップ型なら、3.5インチか2.5インチの内蔵ハードディスクを買ってきて増設すれば良い。もちろんSSDドライブでも良い。
もし増設作業が面倒とか技術的に難しい人、あるいはノートブックパソコンの人は、外付けハードディスクがお勧めだ。
そのハードディスクあるいはSSDをバックアップ用に使えば良い。
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上図最後にあるSSD 256GB(Iドライブ)はこのあと説明する。
「デスクトップ」フォルダを別パテションに割り当てる
さて、4TB SSDの1TBパーティションに割り当てたCドライブにWindows11をインストールした。
ユーザーwateさんの個人データ(デスクトップ、ドキュメント、画像、音楽、、、)は以下のフォルダに入っている。
C:\Users\wate\Documents
C:\Users\wate\Pictures
C:\Users\wate\Videos
C:\Users\wate\Music
C:\Users\wate\Download
これらの個人データはCドライブではなく、別のパーティションに割り当てたDドライブに保管するのが良い。
なぜなら、このようにDドライブを作成してWindows11がインストールされているCドライブとは分離する事で、もしCドライブのWindows11が破損するなどで再インストールが必要になったとしても、Dドライブは影響を受けないからだ。
実際、ワテの場合は現状では下表のように個人フォルダをDドライブに移動した。
既定のフォルダ名 | 移動先 |
C:\Users\wate\Desktop | D:\Desktop |
C:\Users\wate\Documents | D:\Documents |
C:\Users\wate\Pictures | D:\Pictures |
C:\Users\wate\Videos | D:\Videos |
C:\Users\wate\Music | D:\Music |
C:\Users\wate\Download | D:\Downloads |
表 ユーザーwateさんの個人フォルダはDドライブに移動した
フォルダの移動方法は簡単で、例えばDesktopフォルダならファイルエクスプローラーで規定のフォルダ名の「デスクトップ」を右クリックすれば、「場所」と言うタブがあるのでそこを開けば場所を変更する操作が可能だ。
なお、Windowsでは「Desktop」や「デスクトップ」が混在しているので分かりづらい。Windowsは基本は英語版で作られているので「Desktop」が基本だ。日本語版Windowsならその「Desktop」に別名「デスクトップ」を割り当てているので、実用上は両者は同じものだと思っても良い。
ただし、上表右のようにワテの場合はDドライブに作成した各種フォルダは全て英語名で「Desktop」、「Documents」、、などと付けている。これは単なるワテの好みなので。
そして、C:\Users\wate\Desktop に対して、その場所をDドライブに作成した D:\Desktop に移動しても、エクスプローラーでは「デスクトップ」と表示されるので、それをクリックすれば期待通りに D:\Desktop が開くのだ。
という事で、ワテの場合は上表のように全ての個人フォルダをDドライブに移動した。
バックアップソフトはrobocopyがお勧め
データをバックアップする場合にはDドライブ全体を他のHDDなどにコピーすれば良いので分かり易い。
バックアップツールは無料ソフトや有料ソフトなど各種あるが、ワテお勧めはrobocopyだ。
このロボコピーはMicrosoft社純正のツールであり、歴史も長いので信頼性や安全性が高いからだ。
robocopyを使うには、グラフィックなユーザーインターフェースはなく、コマンドラインベースでバッチファイルで記述する必要があるが、慣れてしまえば簡単だ。
別記事でrobocopyを解説しているので参考にして頂きたい。
今回のWindow11インストール後のフォルダやファイル整理整頓が落ち着いたら、robocopyを使ったバックアップも再開する予定だ。
その時には、以下のように2重にバックアップを取るのだ。
Dドライブ | ⇒ | Fドライブ |
Dドライブ | ⇒ | Gドライブ |
つまり、Dドライブにある全データを、Fドライブ(東芝3.5インチ3TB HDD)やGドライブ(東芝3.5インチ4TB HDD)に定期的にコピーする。
万一、何らかのトラブルでCもDもデータ読み出し不能になっても、FやGにバックアップを取っているので、ほぼ確実に個人データは復元できる。
Downloadsフォルダも別ドライブに割り当てた
あと、使っていないSSD 256GBがあったので、パソコンに追加してIドライブを割り当てた。
そしてダウンロードフォルダを以下のように設定した。
既定のフォルダ名 | 移動先 |
C:\Users\wate\Downloads | I:\Downloads |
なぜこの設定をしたかというと、Downloadsフォルダにはいろんなデータをダウンロードや削除をするので、Windows11をインストールした新SSDの中のCパテションやDパテションには置きたくない。
なぜならSSDは書き込み回数に上限があり、書き込み回数が多いほど寿命が短くなる傾向があるからだ。そのため、SSDを長持ちさせるには、書き込み回数をできるだけ抑えることが重要だから。
まあ、そんなに神経質に心配する必要は無いけれど、今回たまたま余っていた古い256GB SSDが有ったのでそのような使い方をしてみたのだ。
OneDriveは極力使わない方針
OneDriveの代わりにファイル共有したい場合はGoogleドライブ
Windows11に最初からインストールされていて強制的に使わされるOneDriveを使うか使わないかはあなたの自由だ。
ワテの場合はOneDriveを完全削除した。
でもパソコンとスマホとで同じデータを共有したい場合はある。
例えばスマホで撮影した画像をパソコンで読み出したい。
あるいはパソコンで何らかのメモを作成して、外出先でスマホで確認したい。例えば買い物メモ、やることリストみたいなのを。
そういう場合にはワテはGoogleドライブを使っている。
GoogleドライブもOneDriveと同じくクラウド上に無料でデータを保存や共有出来る機能だ。Windows11のOneDriveは、初期設定で使うと個人用フォルダ(Documets、Desktop、その他)がクラウドに勝手に保存されてしまう。
それに対してGoogleドライブなら自分で明示的に選択して共有設定したファイルしかクラウドに保存されないので安心だ。
まとめ

データのバックアップは重要ですよ。
天災は忘れた頃にやって来るの諺どおりに、一瞬でデータが消え去るので。
当記事では、自称パソコン十段のワテお勧めのドライブ&フォルダ設定を紹介した。
皆さんの場合は、一気にここまでやるのが難しいなら、とりあえずDドライブを作成して個人フォルダをDに移動すると良い。
そして、2台目のハードディスクかSSDを買ってきて、Dドライブの全データをバックアップする習慣を付けておけばよいのだ。
ここで紹介した手法は、ワテが長年に渡り実践している方法であり、市販バックアップソフトなど使わなくてもマイクロソフト純正のバックアップツールrobocopyのみで出来るのだ。
そのためには、この記事で紹介したように個人フォルダをDドライブに移動するなどの前処理が必要になる。
まあDドライブに移動せずに C:\Users\wate と言う個人フォルダ以下を全バックアップするだけでも良いが。
そのあたりは皆さんの事情に応じて臨機応変に対処して頂きたい。
(続く)
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