京都土産の定番の「おたべ」の名前が「美十」に変更されたと言うニュースを見た。
「美十」
第一印象は、漢字が読めんぞ!だ。
「羊羹」ようかん
を連想してしまった。でも違うな。
びてん? 何で英語になるんや。
びぷらす? 何や薬とか化粧品の名前みたいや。
びとん? それは高級バッグやがな。
分からん。で、記事を読み進めると、
「美十」びじゅう
と読むらしい。
この時点で、ワテの印象は、「なんでやねん?」だ。
何でそんな変な(と言うと失礼かもしれないが)名前に変わるんや?という疑問で一杯。
おたべと言えば、京都の至る所の御土産屋さんにおたべちゃん人形が鎮座しているのを見た事が有る人も多いだろう。
そんな有名な「おたべ」の名前を、わざわざ変な(というと失礼だが)名前に変える理由は何やねん?気になるし、おたべも食べたい。
当記事では、今話題のおたべに付いて調査した。
では、本題に入ろう。
「おたべ」の名前が「美十」に変わった理由
八つ橋業界は歴史の長い老舗が犇めいていて、その中に「おたべ」が参入したのが、創業翌年の1966年らしい。
報道によると、八つ橋の生産では後発組だったため、老舗がひしめく京都には出店できず、1号店は大津市にあったレジャー施設「紅葉パラダイス」に出店したそうだ。
ワテの疑問なのだが、老舗が犇めいていても、どこか好きな場所に店舗を借りて出店すれば好きな場所に店を出せると思うのだが、それが出来なかったのか?京都の老舗連合は、新参者には厳しいのかもしれない。う~ん、謎だ。
それは置いといて、
会社の方針としては、会社の将来を見据え、和菓子にとどまらない「総合菓子メーカー」を目標に掲げているらしい。その結果、「おたべ」から連想される和菓子メーカーという雰囲気が、会社のイメージに合わなくなったので社名が変更されたようだ。
それも「美十」に。
チャレンジャー精神だな。確かに、現状に甘んじていては何も変わらない。自分から変えねばならない。
でも、何故「美十」なのか?わからん。理由が書いていなかった。
さて、
「煎餅派 VS 生派」
八つ橋には、
- 生地を焼き上げた「八ツ橋」(堅焼き八ツ橋とも)」と、
- 生地を蒸しただけで焼き上げない「生八ツ橋」
がある。ワテは、生八つ橋派だ。もちもちしていて美味い。漉し餡、粒餡のどちらも好きだ。でも歴史的には、最初は固焼き煎餅版の八つ橋が最初に出たらしい。
ところで、世の中には粒餡は食べられないという人も一部いるようだ。理由は様々みたいだが、中には「砂利を食べているような触感が苦手」と言うのも聞いたことがある。
う~ん、こんな美味しい物を食べられないなんて。人生の半分くらいを損しているかも。
もしアンコが嫌いな人は、皮だけという生八つ橋もある。
ちなみに、八つ橋の主な製造販売企業は以下の通り。
八つ橋の主な製造販売企業
企業名 | 屋号 | 代表商品 | 歴史 |
聖護院八ツ橋総本店 | 玄鶴堂 | 聖(ひじり) 旬菓(しゅんか) | 1689年(元禄2年) |
本家西尾八ッ橋 | あんなま | 元禄年間創業し、1689年(元禄2年)に八ツ橋の原型が誕生 | |
聖光堂八ツ橋總本舗 | なまやつ | 1850年(嘉永3年)の創業 | |
おたべ | 株式会社美十 | 1957年(昭和32年)から八ツ橋製造。 「おたべ」は1966年(昭和44年)から。 | |
八ツ橋屋西尾為忠商店 | 元祖八ツ橋 | 本家西尾八ツ橋から分かれて出来た会社。完全手作業製造・梱包、添加物無添加で、3軒の直営店だけで販売。 | |
井筒八ッ橋本舗 | 井筒八ツ橋や餡入り八ツ橋「夕子」 | 1805年(文化2年)創業。 |
たしかに おたべ以外は、ほぼ江戸時代の創業やな。そこに1966年から「おたべ」で生八つ橋激戦区に参入して、今や京都の一大有名ブランドになっているのは大したもんだ。
京都には八つ橋関連の店はどれくらいあるのか?
さて、京都には八つ橋関連の店はどれくらいあるのか気になる。
ここは、われこマップで調査だ。
2015年6月にWEB地図サービス業界に参入した新参者だ。
Googleマップ、Yahooマップ、Bingマップなど巨大ITカンパニーが市場をほぼ独占している中に、個人参入だ。2015年12月現在、業界シェア(利用者数)で言うと、上位1000位以内くらいには入っているかもしれないが、根拠は無い。
その、話題のわれこマップの周辺探索機能を使い、円形領域(半径500以内)で
キーワード = 生八つ橋
で検索
検索結果は以下の通り。
おたべ本館と言うのがあるようだ。
われこマップ
隣に美十京都本社・工場という文字が見えるので、工場で製造された直後の出来立てホヤホヤの生八つ橋を食べられるに違いない。
まさに「生生八つ橋」か! これ誰か商標登録するといいかも。
美十(びじゅう)の会社はどこ?
美十(びじゅう)の会社概要は以下の通り。
所在地 京都本社・工場
〒601-8446 京都市南区国道十条西入ル北側
TEL (075)681-0201 FAX (075)681-0202
新京極
一方、新京極のあたりにも、お土産の八つ橋を売っているお店は沢山ある。
いちおうこの記事ではおたべの紹介と言う事で、有名なお店を紹介すると
京和堂
京都市中京区新京極通三条下る桜之町406
営業時間:12時~21時 (営業時間は季節により変動します)不定休
まあ、このブログ記事でこれくらい「おたべ」の宣伝をしておいたから、誰か一つくらいワテに「おたべ」送って来るかもしれない。
ワテの好みは、「粒あん入り生八つ橋 おたべ 抹茶味」だ。
ちょっと違う会社だが、抹茶味のこんなやつ。
追記(2016/7/18)全国の『八ッ橋』を簡単に地図表示
インターネット地図アプリ製作に情熱を燃やすワテが先日作ったのが、
「われこタウンのページ」
だ。
全国の『八ッ橋』を一瞬で地図上にアイコンで表示出来る。
http://www.wareko.net/townpage/Default.aspx?keyword=八ッ橋
ただしパソコンのみ対応。
今後、iPhoneやアンドロイドでも利用可能にしたいと思っている。
もちろん『八ッ橋』以外の任意のお店、施設、会社などなど、何でもキーワードで指定して検索出来る
「からすま」と「からすまる」の違い
ところで、京都の地名に
烏丸
というのがある。
読み方で迷う人も多いだろう。
- からすま
- からすまる
どっちが正しいのか?
正式には【からすまる】であるが京都の人は【からすま】と言うらしい。
今朝、MBSラジオの『ありがとう浜村純です』で京都生まれの浜村純さんが言っていたので間違いないだろう。
それに「烏丸丸太町(からすままるたまち)」と言う地名もあるが、【からすま】のほうが発音し易いし。
「からすまるまるふとるまち」と読んでしまうと、丸々太ったカラスが生ゴミを漁って社会問題になっている町のように思われるし。
昔、こういう女優さんがいたようだ。
烏丸せつこ(からすま せつこ) らしい。
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