高速増殖炉もんじゅ 文殊菩薩さんや仏教界も大迷惑だろう。

福井県敦賀市にある、

高速増殖炉もんじゅ

たまにニュースでこの名前を聞くと、

• 何かの事故
• 設置取り消しの住民訴訟などの裁判

などばかりが目に付く気がする。

「もんじゅ」とはそもそも何やねん？

ワテは原子力の専門家では無いので、以下の文章はワテがネットで入手した情報をワテなりにまとめたものだ。なので、間違っているかもしれない。

もんじゅは、本来は、高速増殖炉の実用化のための原型炉だ。

高速増殖炉とは、所謂、MOX燃料（プルトニウム・ウラン混合酸化物）を投入して反応させ、投入した量以上の燃料を生み出すことを目的としている。

これによって、自然界にある有限の天然ウラン資源を有効に活用出来る技術だ。

各国が実用化に向けて研究しているが、実用運転しているものは無く、実用化を目指した実験レベルの技術だ。

さて、投入した量以上の燃料を生み出せると言う事は、夢の永久機関か？

と思う人も居るだろう。ワテも思った。

そうは問屋が卸さない。

簡単に言えば、

放射性物質には、プルトニウムとかウランとか、その他いろいろあるが、現在の原子力技術では、ウラン238という物質からはエネルギーを取り出すことが出来ない。
一方、プルトニウム239と言う物質からは、エネルギーを取り出すことが出来るのだ。高速増殖炉では、このウラン238をプルトニウム239と言う物質に変える事が出来るのだ。その結果、今まで活用出来なかったウラン238もエネルギー源に出来ると言う事だ。

だから、最初に投入したウラン238を使い切ったら終わりだ。永久にエネルギーが取り出せると言う訳ではない。

また、仮にこの技術が商用化レベルになったとしても、放射性廃棄物がゼロになると言う訳では無いのだ。原発からは必ず放射性廃棄物が出る宿命なのだ。

さて、

文殊菩薩との関係

が気になる。

三人寄れば文殊の知恵

に代表されるように、日本人には非常に馴染みのある仏様なのだ。

“HACHIJI-MONJU (ASTA-SIKHA MANJUSRI ) AND EIGHT ATTENDANTS – Google Art Project” by English: Unknown – OQFkGuQPkpvBHw at Google Cultural Institute, zoom level maximum. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

それにも関わらず、

もんじゅ

と言えば事故ばかりのニュースのような気がする。

文殊菩薩様だけでなく、仏教界も頭を痛めている問題に違いない。

ワテの場合、もう、

もんじゅと聞くと、マイナスイメージしか浮かばなくなっているからなあ。

また何か事故か？とか

また何か揉めているのか？とか

そういう事しか思いつかなくなった。

主な歴史を見ても以下の通り。

1985年（昭和60年）地元住民32人が国の設置許可認可の無効を求め行政訴訟起を起こす

1995年（平成7年）12月8日　冷却材の金属ナトリウム漏れ・火災事故で停止

2003年　名古屋高裁金沢支部が設置許可は無効と判断（1985年の訴訟に対して）

2005年　最高裁で住民側の逆転敗訴が確定

2010年（平成22年）5月6日　いったん運転を再開

2010年（平成22年）8月26日　原子炉内に炉内中継装置(3.3トン)落下。長期運転休止。

2012年（平成24年）11月　　　保安規定に基づく機器の点検漏れが9679個発覚

2013年（平成25年） 5月29日　原子力規制委員会がもんじゅの無期限の運転禁止を命令

2015年（平成27年）11月

原子力規制委員会は、日本原子力研究開発機構に運転を任せるのは不適当だとして、日本原子力研究開発機構に代わる運営主体を明示するよう文部科学大臣に勧告

などだ。

今後、この問題の高速増殖炉もんじゅがどうなるのかは別として、まず、名前を変えるべきだろうと思う。

わざわざ仏様の名前をこんな実験炉に付ける必要があるのだろうか？

事故が起こったら、仏様に対する印象が悪くなる一方だ。

是非、日本の仏教界あるいはインド、ヒマラヤ、チベット、その他の世界中の仏教界が一団となって、まず、もんじゅの名前改名を日本政府に要請して欲しいと思う。

ワテがもし名前を付けるとしたら、ごく普通に、

高速増殖炉　KS-ZSKR

あたりにするなあ。

どういう意味か知りたい人は、コメント欄に

KWSK

と書いて頂きたい。

問題のもんじゅの場所と地図

われこマップ

http://goo.gl/skFt2t

goo.gl

Googleマップで見ると、ここにあるらしい。