2015/11/8 執筆
報道によると、いよいよ築地市場の豊洲移転が約1年後に迫ってきた。
当記事では、引っ越し前の築地市場、引っ越し先の豊洲市場の場所や地図を調査した。
では、本題に入ろう。
築地市場の豊洲市場への移転
築地市場の豊洲市場への移転スケジュール
ネットの情報を総合すると、
2016年 11月3日 休場日
2016年 11月4~6日 3日間で移転に伴う作業
2016年 11月7日 豊洲市場の開場
というスケジュールだ。
残念ながら私は築地市場の中には入ったことが無いのだが、ここ数年のニュースでは、多くの外国人観光客が東京に来たら必ず行ってみたい観光地として非常に有名になっているので、テレビ報道などではその雰囲気を映像・画像などでは良く知っている。
早朝からマグロ丼や海鮮丼のお店に観光客が大勢集まる様子をテレビ番組などでも何度も見た事がある。
恐らく読者のみなさんも同じような感じだろう。
この際に、築地市場について調査してみた。
現在の築地市場の情報
Wikipediaの情報では、
築地市場は、面積約23ヘクタール。この中で、7の卸売業者と約1000(うち水産約820)の仲卸業者によってせりが行われる。
2005年の取扱数量は、全品目合計で約916,866トン(一日当たり水産物2,167トン、青果1,170トン)、金額にして約5657億円(一日当たり水産物1,768百万円、青果320百万円)になる。
だ。
築地市場は東京ドーム約5個分
こういう場合、ヘクタールと言われてもピンと来る人は少ないはずだ。
1ヘクタールは=10,000平方メートル
つまり一辺100 メートルの正方形の面積だ。
それが23個分で23ヘクタール。
なので、23ヘクタールとは、一辺 480メートルの正方形と言っても良い。
東京ドームで言うと4.9個になるが、東京ドームで言われても分からん(末尾参照)。
まあ、兎に角、築地市場は広いと言う事だ。
一方、一日の水産物取扱量は 2,167トン
普通乗用車一台の重さが1トンくらいだから、自動車 2167台分の魚が取引されているのか!
日本人、魚食べ過ぎだぞ。まあ、新鮮な魚は美味いよなあ。
東京都には11カ所の市場がある
キーワード「築地市場」で検索していると、東京都のサイトが良くヒットする事に気づいた。それらの文書を見ていたら、東京都には、以下のように都内の市場に関する専門のサイトが有ることが分かった。
東京都中央卸売市場
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/
都内には、築地を含めて11か所の市場が有る事を知った。
- 築地市場
- 食肉市場(と場を含む)
- 大田市場
- 豊島市場
- 淀橋市場
- 足立市場
- 板橋市場
- 世田谷市場
- 北足立市場
- 多摩ニュータウン市場
- 葛西市場
太田市場は築地よりも面積が大きいらしい。知らなんだ。
敷地面積38.6ヘクタール、建物面積27.6ヘクタール
東京都のサイトで移転に関する詳細な情報を見る
都のサイトで、移転に関する詳細な情報も提供されているのを見つけた。
トップ > 豊洲新市場建設について > 新市場Q&A なるほど納得!築地市場移転 > なぜ移転整備が必要なの?
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/faq/01.html

疑問解消ブック

東京都のサイトで見つけた画像を引用させて頂くと、現在の築地市場はこんな感じ。
引用元 東京都のサイト
築地市場の一日の取引量は2167トン
築地市場の中の様子を見てみたいのでネットを検索していたら、たまたま見つけたこのサイト
下町ウォーカー~空間散歩~もっと歩こう!下町デジカメだより
に、築地の構内の写真が掲載されていた。
このあとの文書で触れるがタレーも写っている。
屋根はあるが、空調などは十分完備されていないように見える。昭和10年に日本橋から移転した建物も古そうだし、確かにあまり衛生的では無さそうだ。
現在の築地では、輸送手段はトラックが主流だ。
全国各地の様々な海産物を積んだトラックが築地に集まる。そして、競り落とされた荷物がトラックで各地に運ばれていく。一日の取引量が2167トンということだから、単純計算で10トントラックなら216台か?でも実際には、もう少し小型のトラックや、あるいは、落札した人が持ち帰る場合は小型の自動車の場合もあるだろうから、毎日数百台の自動車が築地に集まるのかな?数千台かもしれない。このあたりは要調査だ。
その昭和10年の建設当時は、輸送手段は鉄道が主流だったと思う。その後築地が今のように発展して過密化すると、確かに毎晩トラックが多数出入りする状況はあまり効率的ではないと思う。ネットの情報では、トラックで築地に入って荷物を降ろして外に出ようとしても、後から後からトラックが来るので出るのに数時間待つなどという記述もあった。
実を言うと、私は最初、この築地移転のニュースを数年前に聞いた時には、引っ越さなくてもいいんじゃないの?という感想だった。
というのは、例えて言うと、古い町並みが壊されるような印象を受けたからだ。
昭和な感じの雰囲気の建物を利用して町おこしに利用している自治体も沢山あるが、私としてもどちらかと言うとそういうのが好きだ。
新宿ゴールデン街とか大阪新世界とか、そういう雰囲気が。
でも、この記事を書いていて、いろんな文書や写真を見ていて、移転賛成派に変わった。
築地名物ターレー
ニュースで見た人も多いと思う。こういう乗り物。市場の中で荷物を運ぶ乗り物だ。
築地では、2000台のターレーが使われているそうだ。
移転の際には、それをトラックで運ぶには費用も掛かるので、道路を自走して自力で引っ越す案があるらしい。2000台が約2.3キロを自走すると前代未聞の物凄い光景になると思う。
道路運送車両法上ではターレット式構内運搬自動車と呼ばれる。
ターレット、ターレ、ターレーと略する呼称や、市場などでは「ぱたぱた」、「ばたばた」と呼ばれる場合もある。時速は15キロ程度らしい。
動力源はガソリン、天然ガス、バッテリー式などあるが、市場内や倉庫内では衛生面、安全面からバッテリー式が主流のようだ。
2000台のパレード、是非見てみたい光景だ。
移転先の豊洲市場の情報
移転先の豊洲市場はどうなっているのかな?
豊洲は、東京都江東区にあり、豊洲一丁目から六丁目まである。
自動運転のモノレールゆりかもめの豊洲駅もある。
元々は工業地が多かったが、現在は再開発進んで所謂タワーマンションが林立している場所としても有名だ。あるいは、もんじゃ焼きで有名は、深川、月島など昔ながらの地名も残っている歴史ある街でもある。
新豊洲市場の外観写真など
再び東京都のサイトにまさにこの情報が有った。
トップ > 豊洲新市場建設について > 事業のあらまし
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/about/
画像を引用させて頂くと、
豊洲新市場のイメージ
引用元 東京都のサイト
CGで作成されているようだ。良く出来ている。
確かに、2本の道路が交差していて全国からやって来たトラックがスムーズに出入り出来るような感じの設計だ。
各建物の名称は以下の通り。
引用元 東京都のサイト
この右上にある千客万来という施設が一般客向けらしい。
豊洲市場の一般客向け施設「千客万来」
先客万来は、東京都のPDFから画像を引用させて頂くと、下図のような雰囲気になるらしい。
まるで大型スーパーのフードコートみたいな感じだ。
引用元 東京都のサイト
移転したら、ここに外国人観光客が早朝から大勢やってくるのかな。
私もマグロ丼とか、海鮮丼を食べてみたいもんだ。
ちなみに、ホタテ、エビが好きだ。もちろんマグロも好きだ。
築地市場、豊洲新市場の場所と地図
現在の築地市場の地図を見る
ワテ自作の便利地図サイト「ワレコマップ」(主にパソコン向け)
Googleマップとストリートビュー画像を同時表示して連動出来る便利地図サイトです。
Googleマップで見る現在の築地市場
新豊洲市場の地図を見る(ワテ自作便利地図サイト)
ワテ自作の便利地図サイト「ワレコマップ」(主にパソコン向け)
われこタウンのページでマグロ丼屋を一覧表示する
ワテの力作の便利地図サイト第二弾(主にパソコン向け)
(革新的地図情報サイトだが、何故か人気がない。その理由は不明だ。)
ワレモバ モバイル対応便利な地図サイト
追記(2016/10/14)
ワテ自作地図サイトシリーズ第三弾としてさらに進化した地図サイトを作ってみた。
完全モバイル対応だ(たぶん)。
Googleモバイル フレンドリー テストでも
「問題ありません。 このページはモバイル フレンドリーです。」
と言う評価済だ。
それがワテ自作お勧め地図サイト ワレモバ だ。
地図とストリートビューの連動表示が可能だ。
スマホ、パソコンの両方に対応している(はずだ。自分ではスマホを持っていないので確認できていない)。
ワレモバで新豊洲市場の場所とストリートビューを見る場合はここから。
物凄く使い易い地図サイトを目指しています。
新豊洲市場のGoogle マップ
築地関連サイト
築地関連のサイトは幾つかあるようだ。私が見つけたのは以下の通り。
● 一般社団法人築地市場協会(*)
東京都中央卸売市場築地市場(水産物部、青果部)の卸売業者、仲卸業者、関連事業者、その他の市場関係者を網羅して組織された公益法人です。
● 築地場外市場の公式ホームページ
補足
この際、東京ドームに付いても調べた。
Wikipediaによると、
面積:建築面積である46,755㎡ = 約4.7ヘクタール(ha)を用いる。これにはドーム部分以外の建物も含まれる。
グラウンド部分(13,000㎡)を使う場合は『東京ドームのグラウンドの何倍』の様に、断り書きを入れることがある。
と言う事だ。今まで知らなかった。確かにグラウンド部分だとレフトやライトまでの距離は100メートルくらいだから、正方形だと仮定すると10,000㎡ になる。1ヘクタールだ。
東京ドーム何個分って言う場合は、46,755㎡ (4.7ヘクタール)を使い、それは敷地も含むのだ。
まとめ
今回、築地市場の移転に関して調査していて思ったのは、巨大な建物を建てる場合には、20年後とか50年後とか、そういう未来においても問題なく利用できるそういう設計が重要なのだなあと思った。
そういう観点では、話題になった新国立競技場が気になるが、奇抜なデザインに何千億も掛けるくらいなら、陸上競技を行う”競技場”本来の機能の充実を図るべきではないのかなあ。陸上競技、サッカー、野球など何でも利用できる。人工芝、天然芝も切り替えられるなど。
まあ兎に角、今から50年後の日本がどうなっているのか分からないが、50年後の新豊洲市場でマグロ丼や寿司を食ってみたいものだ。
その時にはリニア新幹線も普通に動いているんだよなあ。火星に人類が移住しているかもしれないなあ。
世の中どんどん変わるなあ。
以上、築地移転に関する調査結果でした。
関連記事
【ワテ調査】築地市場は引っ越すが築地場外は引っ越さない【そういう事か‼】
追記(2016/1/2)
築地の近くに住んでいる人は気軽に海産物を食べに行けると思う。あるいは、海の近くに住んでいる人は、新鮮な海産物が食べられるので羨ましいと思う。
しかし、現在は便利な時代になった。
自宅に居ながらにして、クール宅急便などで新鮮な海産物が手に入る。
業界に先駆けてクール宅急便を始めたヤマト運輸は立派だと思う。
さて、ワテはウニ、ホタテ、マグロ、ボタンエビ、サーモン、トロ、、、など寿司のネタが好きだ。蟹も好きだ。
Amazonでは、これらの海産物が訳ありで沢山販売されている。
腹一杯食べたい人にはお勧めだ。美味そうな帆立だ。カニもいいなあ。
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