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【ワレコのDIY】中古の日立工機 C7RSH スライド丸鋸をメンテナンス【シリコン除去してリチウムグリス塗布】

この記事は約7分で読めます。
ワレコ
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ベアリングやリニアブッシュの世界は奥が深い。

甘く見ていた。

日立工機の中古スライド丸鋸C7RSHメンテナンスプロジェクトであるが、先日、リニアブッシュを洗浄してシリコンスプレーを吹いて取り付けた。

ところが、今ひとつ滑りが悪い。

よく調べてみるとベアリングやリニアブッシュにはシリコンスプレーは不可のようで、最も良いのはメーカー推奨のグリスを塗布すべきとの事だ。

と言う事で、リニアブッシュを再び取り外して洗浄してグリスを塗布した。

その結果、滑りが良くなった。

それとリニアブッシュ取り付けに関する重要な注意事項を知ったのだ。

前回記事はこちら↴

では本題に入ろう。

C7RSHのリニアブッシュの再整備

リニアブッシュを取り外す

前回の整備で撮影した写真も使いながらリニアブッシュの取り外しのコツを紹介したい。

まず、2本のΦ25mm金属ポールを連結している金属部品だが、M4イモネジを緩めたあとで木槌で叩きながら外す。

写真 2本のポールを連結している金属部品を外す

この時に、金属部品を真っ直ぐに抜き取るのが難しい。

少しでも傾くと硬くて抜けなくなる。

なので、木槌でいきなり強い力で叩くのではなく、上から見ても横から見ても金属部品がポールに対して真っ直ぐに平行移動するように少しずつ叩いて動かすのが秘訣だ。

逆に、金属部品をポールに取り付ける場合にも、一気に叩き込むと引っ掛かって動かなくなる。

なので、その場合にも金属部品がポールに対して捻じれたり傾いたりしないように1mmずつくらい徐々に移動させるのがコツだ。

下写真のように連結金属部品や2個のリニアブッシュを取り外すことが出来た。

写真 取り外した連結金属部品と2個のリニアブッシュ

このあと、金属ポールはパーツクリーナーを噴射してシリコンスプレーを除去した。

一方、リニアブッシュは屋外の水場で歯ブラシや石鹸を使ってゴシゴシと擦ってシリコンスプレーを綺麗に除去した。

その後、RYOBIのブロアーで水気を吹き飛ばし、さらにプラスチックセーフなパーツクリーナーを噴射して脂分を洗い流した。

リニアブッシュにリチウムグリスを塗布

THK純正のグリースは以下の製品だ。

こんなTHK純正グリスは手持ちには無いので、自宅にあるAZのリチウムグリスで代用することにした。

写真 AZ 極圧 リチウムグリース ジャバラ 80g K768

上写真のグリスは数年前に確かヤフオクかどこかで買ったやつだ。80g入りだが、現状は下写真の40g入りしか売っていないのかな。

このグリスは購入後5年くらい、製造後10年くらい経っているかもしれないが、まあ問題無いだろう。

このAZのグリスをリニアブッシュ内部のボール列に塗布するのだが、グリスが手に付くと洗い落とすのが面倒なので、100均使い捨てナイロン手袋をはめて作業した。

写真 AZのリチウムグリスをリニアブッシュの6条ボール列に塗り込む

人差し指の先に5mmほどのグリスを取り、6条あるボール列に順番にグリスを塗り込んで行った。

余分なグリスは綿100%のウエスで拭き取った。

一方、Φ25の2本の金属ポールにもグリスを塗布して同じくウエスで綺麗に拭き取った。

あとは逆の手順で組み上げた。

グリスの効果は素晴らしい

さっそく丸鋸の持ち手を持って前後に312mmの往復運動をやってみた。

その結果、リニアブッシュのボールがゴロゴロと滑らかに転がっている感触と音がするのだ。

素晴らしい。

一方、先日の第一回目の整備ではシリコンスプレーを塗布してしまったが、その時には、リニアブッシュのボールが転がると言うよりも滑っている感触と音がするのだ。

つまり金属ポールとスチールボールが滑って擦れ合っているような音なのだ。手に響く感触から判断しても、転がるよりも滑っている感じだった。

それがリチウムグリスに置き換えた事で、スチールボールがゴロゴロといい感じで転がっている音とその感触を手に感じる事も出来た。

すばらしい。

ところが一つ問題が発覚した。それは次章で。

6条リニアブッシュの正しい取り付け向き

さて、実は組み立て途中でグリスの効果を確かめるために下写真のように金属ポールにリニアブッシュを取り付けて前後に往復運動させてみた。

写真 リニアブッシュは回転はしにくい

その結果、スムーズに動く。

その時に一つ気づいたのは、リニアブッシュは前後の往復運動は滑らかだが、金属ポール周りの回転運動は殆どしない。

実際に、リニアブッシュを手で掴んで回してみたが、手で軽く力を入れたくらいでは全く回らない。もちろん、もっと強い力で回せば回るとは思うが、兎に角、通常の使用状態では何度も往復運動を繰り返しても、リニアブッシュが勝手に回転運動はする事はなさそう。

ワテの場合はベアリングやリニアブッシュに関しては超素人なので、リニアブッシュを取り付けて何度も繰り返しの往復運動をしているとリニアブッシュも少しずつ回転するなどして、安定した位置に収まるのかなあなどと思っていたのだが、そんな事はないようだ。

となると、リニアブッシュを金属ポール差し込む際の位置関係が重要だと気づいた。

今回使っているリニアブッシュはC&U精工株式会社の製品だ。

型番:LB254059 (C&U精工株式会社)

LB254059は内径25、外径40、全長59と言う意味。

リニアブッシュ最大手のTHKの製品なら以下のやつが代替品となる。

THK リニアブッシュ ストレート 外筒両端シール形
品番 LM25UU
参考基準価格(税別)¥3,300
販売価格(税込)¥1,978 (モノタロウ)

そのTHKさんのサイトにリニアブッシュの取り付け図面や定格荷重の計算式などが解説されているページを見付けた。

そこから下図を引用させて頂く。

表1   リニアブッシュの定格荷重

引用元 https://www.thk.com/jp/ja/products/other_linear_motion_guides/linear_bushing/selection/0002/

今回取り付けているリニアブッシュはボール列が6本ある6条タイプなので、上図を見ると最上部12時位置にはボール列が来ては行けない。

6条リニアブッシュの正しい配置は以下の通り。

  • 上段の2列が金属ポールの上部左右に乗る配置(2列で荷重を受ける)
  • 中段の2列が金属ポールの左右を挟み込む
  • 下段の2列が金属ポールの下部左右に来る

そのような配置に取り付けなくてはならないのだ。

そんな知識、全く無かったワテである。

で、実は、このTHKさんのリニアブッシュの正しい取り付け向きの図を見つける前に、何も考えずにリニアブッシュを取り付けてスライド丸鋸を組み上げてしまったのだ。

なので、この後で再び分解してリニアブッシュの取り付け向きを最適化する予定だ。現状では確か、12時位置にボール列が来る間違った配置で取り付けていると思う。この配置だと12時位置の1本だけのボール列で荷重を受けるので、耐荷重の点で劣るのだ。

C7RSHスライド丸鋸の場合には2本のリニアブッシュは金属部品の中に差し込むだけで、固定用のイモネジなどは無い。

なので事前に最上部に来るべきリニアブッシュの箇所をマジックなどで印を付けておいて、その印を確認しながらリニアブッシュを金属部品に差し込めば良いだろう。

と言う事で、またしてもリニアブッシュの取り外し作業が必要になった。

まとめ

ワレコ
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C7RSHの整備作業は着々と進んでいる。

当記事では日立工機C7RSHスライド丸鋸のリニアブッシュにリチウムグリスを塗布した結果、スムーズなスライド動作が復活したのでその作業内容を紹介した。

当初は何も考えずにシリコンスプレーをリニアブッシュのスチールボールに噴射して使っていたのだが、シリコン膜は薄いのでスチールボールと金属ポールとの間に十分な被膜が形成されない。

かつ、シリコン膜は摩擦が低いのでスチールボールが金属ポールの上を転がるよりも滑ってしまう問題がある。

今回、シリコンを石鹸やパーツクリーナーで洗い落としてリチウムグリスを再塗布した結果、スチールボールがゴロゴロといい感じで転がり滑らかな往復運動が蘇った。

さらに今回初めて知ったのは、リニアブッシュには3条から8条までの数種類があり、8条以外はどれも最上部12時位置にはボール列が来ないように取り付ける必要がある。8条の場合には最上部12時位置にボール列が来る取り付けが良いらしいが、その辺りの理由はワテは良くわかっていない。

YouTube動画でスライド丸鋸のリニアブッシュを交換している例を幾つか見たが、どの動画でもリニアブッシュのボール列が何時の位置に来るのが正しいのかを説明をしている動画は一つも見たことがない。

どの動画でもワテと同じくスライド丸鋸の整備作業において、清掃したリニアブッシュあるいは新品のリニアブッシュを金属部品の中に差し込んでそれを金属ポールに取り付けるだけの作業で終わっている。

と言う事でもし皆さんもスライド丸鋸のリニアブッシュを新品交換や清掃取り付けするなら、リニアブッシュの取付角度に注意が必要だぞ。

(つづく)

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