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【ワレコのDIY】コーナーラックを自作した【木工端材500円】

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ワレコ

2022年(令和4)の五月の連休は四国・淡路島車中泊の旅へ行ったが、もう三週間も前の事だ。

まさに光陰矢の如し。

さてこの所、今一つやる気が出なかったのだが、少しずつDIYを再開しているワテである。コロナウイルスの影響かも知れない。

今回は、部屋の隅に設置するコーナーラックを自作した。

ホームセンターで入手した端材など利用して費用約500円くらいで完成した。

当記事では、その製作過程やワテ自作の丸ノコ直線カット機構付き作業台、サイクロン集塵システムなどを紹介したい。

では、本題に入ろう。

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どんなコーナーラックを作るのか?

下写真に示す部屋の隅にコーナーラックを設置したいのだ。

狭い部屋をなるべく有効利用するのが目的だ。

写真 部屋の隅にある空間を有効利用したい

上写真で、コーナーラックを設置予定場所の幅は273mm、奥行きは287mm、高さは右隣りにある据え付けの棚の高さが894mmなのでそれに合わせる予定だ。

ワテが作りたいと思っているコーナーラックは例えば下写真のような形状だ。

あるいは棚板だけを作成あるいは購入して、部屋の壁に直接棚板を固定すると言う案もある。

ただし、棚板を壁面に直接固定するには何らかの棚板支えが必要になるので、今回はこの案は不採用。

二枚の長板を直角に接合して、そこに棚板を固定する方式でコーナーラックを自作する事にした。

まずは針葉樹合板の二枚の端材から、コーナーラックの背板、左側板を設計寸法にカットする。

コーナーラック製作開始

ワテ自作の丸ノコ直線カットガイド付き作業台は便利

下写真では、寸法約910x300x12の針葉樹合板の端材の端を10ミリほどカットしている様子を示す。

写真 ワテ自作の丸ノコ直線カットガイド付き作業台で針葉樹合板をカットする様子

上写真だけでは分かり辛いと思うので下写真に作業台全体の様子を示す。

写真 丸ノコ直線カットガイド付き作業台

上写真でもまだわかり辛いと思うので、この作業台の設計図を下図に示す。

写真 ワレコ式丸ノコ直線カットガイド付き作業台設計図

要するに作業台の中央付近に丸ノコ刃が通る直線状のスリットがあるのだ。

作業台の奥と右には50mm角のアルミ角パイプを直角に配置している。

作業台右側にある長方形の大きな板は、丸ノコガイドで、丸ノコベースプレートの右側面をこのガイド板に押し当てて直線カットするのだ。

この作業台の製作記事はこちら↴

さて、この画期的な直線カットガイド付き作業台を使って下写真のように針葉樹合板の端を数ミリ切り落とした。

写真 針葉樹合板(左)の端を数ミリ切り落とした(右側の大きな針葉樹合板は丸ノコガイド板)

必要なら上写真のように突っ張り棒を使って板材が動かないように固定するのだ。

なかなか良いアイデアだと思っている。

同様に、二枚目の針葉樹合板も下写真のようにカットした。

写真 切り取り幅が30mm以上の場合には右側ガイド板の下にカットしたい材を潜り込ませる

上写真では切り取り幅が35mmくらいなのだが、その場合には左側針葉樹合板を右側のガイド板の下に潜り込ませて押え付けている。そしてカットするのだ。

次は二枚の針葉樹合板の縦方向の長さを894mmにカットする作業だ。

この場合は下写真のように二枚の12mm厚針葉樹合板を二枚重ねでカット出来るのだ。

写真 二枚の針葉樹合板12mmを重ねてカットしている様子

上写真では切り落とす幅が数ミリなので、カットしたい二枚の針葉樹合板を右側のガイド板で押さえ込む事が出来ない。

その場合には、下写真のようにガイド板の下に板材を入れてガイド板を持ち上げてやれば良い。

写真 ガイド板で押さえ込めない場合にはガイド板を持ち上げてカットする

下写真のように、貼り付けスケールを奥のアルミ角パイプに貼り付けているので、カットしたい寸法を正確に指定出来る。

写真 貼り付けスケールが便利

ワテはこのムラテックKDS製のセッティングメジャーを数個買って使っている。

上写真の角パイプには左に行くにつれて数字が増える逆目盛タイプを貼り付けている。

このムラテックKDS製のセッティングメジャーはペラペラの薄っぺらい紙みたいなのかなと思っていたが、そうでは無くて、かなり分厚くてしっかりした作りだ。

粘着テープ付きなので、一度貼ると剥がすのは困難かも知れないが、無理やり引き剥がしても千切れたりしない丈夫な素材だ。

丸ノコを買うならDIY用では無くてプロ用がお勧め

下写真では二枚の12mm針葉樹合板を重ねて(24mm)一気に切断する様子を示す。

写真 二枚の12mm針葉樹合板を重ねて(24mm)一気に切断(切断開始前)

上写真では、丸ノコ刃(厚み1.5mm)を作業台のスリット(厚み1.5mm)に入れて、丸ノコのベースプレートをカットしたい針葉樹合板に乗り上げている。

この状態で丸ノコベースプレートを右側ガイド板に押し当てて、そして丸ノコのトリガースイッチを引いて丸ノコ刃を回転させる。

こういう状態で丸ノコを起動するのはキックバックなどの危険が伴うので、DIY素人の人にはお勧めしないが、まあ細心の注意を払いながら作業すればそんなには危険ではない。

かつ、ワテが使っている丸ノコはHiKOKIのプロ用なので、電子ブレーキも一瞬で効くので安全性が高いのだ。

このSK11のくろプラスチップソーは、丸ノコ刃の定番商品と言っても良いだろう。52Pでも十分良く切れるが、ワテなら72Pを買うなあ。そのほうが切断面がより綺麗になるので。

丸ノコを買うなら下写真のようなDIY用の1万円前後のものよりも、もう少し予算をプラスしてプロ用を買う事をお勧めする。

上写真のマキタのDIY用丸ノコM565なんて、集塵ポートすら付いていないのだ。電子ブレーキの効きも悪いし、起動時の反動で大きくぶれるし。

それに比べて、ワテが使っているプロ用HiKOKI 丸のこ C6MEYは、電子ブレーキの効きも良くて一瞬で停止するし、起動時の反動は全く無いと言っても良い。

DIY用の丸ノコとプロ用丸ノコは、機能性、安全性が全然違うのだ。

ここで紹介した丸ノコはどれもAC100V機だが、DIY用途ならAC100Vで十分だ。充電式丸ノコは大工さんが作業現場でコード無しで作業するほうがやり易いから、そう言う状況で使うなら充電式が良い。

一方、自宅の作業部屋で丸ノコを使うならAC100V式のほうが良い。なぜならAC100V駆動だからいつでもフルパワーで使える。

それにもし集塵ホースを接続するならホースとACケーブルを一体化すればACケーブルも全く邪魔にならないからだ。

ワテ自作のACケーブル一体型の集塵ホースの製作記事はこちら↴

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下写真は12ミリ針葉樹合板を二枚重ねてカットした様子を示す。

写真 12ミリ針葉樹合板を二枚重ねてカットした(右ガイド板は端材を敷いて持ち上げている)

と言う訳で、ワテ自作の直線カットガイド機能付き作業台を使えば910mmの幅広の合板でも自由自在に直線カット出来るのだ。

板材の切断は、通常は作業台の上にスタイロフォームを敷いて丸ノコガイドを使ってカットする人が多い。

動画 スタイロフォームとLアングルを使って丸ノコで板材をカットする例(平野屋さん)

ワテ自作の直線カットガイド付き作業台では、スタイロフォームもLアングルも不要なのだ。

完璧や!

と言う事で、下写真のように無事に二枚の板材を設計寸法通りに切り出す事が出来た。

写真 二枚の板材を設計寸法通りに切り出す事が出来た

二枚の板材を直角に接合する

下写真のように二枚の針葉樹合板(12ミリ厚)を木工用ボンドで貼り合わせる。

写真 コーナークランプなど使って二枚の板を木工用ボンドで直角に接合

下写真のように端材を積み上げて板を支えた。

 

下写真のようにF型クランプを数個使ってしっかりと固定する。

写真 手持ちの各種クランプを使って板材を固定する

木工DIYではクランプは沢山持っているのに越した事は無い。

クランプは沢山有ればあるほど良い。逆にクランプが少ないと木工DIYが出来ないのだ。

なので、安物、高級品、いろんなクランプを必要に応じて買い足すと良い。

 

下写真はワテが使っている600mmのクイックバークランプだ。

写真 600mmのクイックバークランプ

下写真はダイソーで200円で売っている200mm F型クランプを二本組み合わせて約300mmの幅をクランプしている例。

写真 ダイソー200mmクランプを二個組み合わせる高度なクランプ技術

上写真のようなテクニックを使えば、短いクランプを二個使う事で幅広材のクランプが可能なのだ。

自称DIY達人のワテ考案の高度なクランプテクニックなのだ。素人には到底真似できないだろう。

本当は300mm~400mm幅くらいのクランプが有れば良いのだがワテは持っていない。

現状、ワテが持っているクランプは以下の通り。

などだ。

まあ8個買ったダイソー200円クランプが大活躍しているのだが、三年ほど使い込んだら金属平棒に摩擦で引っ掛かるはずの金属クランプ部が滑ってクランプ出来なくなったやつも出て来たので、新たにクランプを買う予定だ。

ダイソークランプを追加購入する案、もう少し高級なクランプを購入する案などあるが、兎に角、いろんなクランプを買いたい。

なおクランプには大は小を兼ねると言う諺は当てはまらないと思う。

つまり、小さな木工作品に1メートルもある長いクランプを使うとクランプの重みでひっくり返ってしまうので安定性が悪いのだ。

なので小さな作品には小さなクランプを使い、大きな作品には大きなクランプを使うのが良い。

下写真は木工用ボンドが固まったのでクランプを外したところ、支えに使っていた端材がコーナー部分に貼り付いてしまった。あかんがなw

写真 木工用ボンドで端材がくっ付いてしまった

幸い、木工用ボンドはほんの少ししか付いていなかったので木槌で叩いたら剥がす事が出来た。

もし端材の全面に木工用ボンドが付いていたら、剥がす事は出来なかっただろう。

下写真ではデジタル角度計を使って接合した二枚の板材の角度を計測している。

写真 デジタル角度計を使って接合した二枚の板材の角度を計測

その結果、下写真のように89.3度だった。

写真 デジタル角度計を使って接合した二枚の板材の角度を計測(89.3度)

このデジタル角度計は買って正解だった。0.1度まで計測できるので、非常に高精度に木工作品の角度を調整出来るのだ。

なお、この角度はこの時点で90度からズレていても、このあとで棚板を固定する時に修正可能だ。

下写真のようにデジタル水準器を使って棚板を水平に固定する。

写真 デジタル水準器を使って棚板を水平に固定する

棚板に用いたのはラジアータパイン集成材20mm厚の端材だ。

ホームセンターで一枚100円くらいで売っていたのを以前に数枚買っていた。

このデジタル水準器も買って正解だった。この製品は水平に対する傾斜を計測出来るのだ。

マグネット付きなので鉄骨の柱に貼り付けて傾斜を計測する事も出来る。あるいはスライド丸ノコの刃に張り付ければ刃の傾斜も計測出来る。色んな使い方が出来るのだ。

上写真のように棚板をクランプで固定しておいて、水平も計測しながら、コーススレッドを使って棚板を固定した。

ちなみにワテが使っている下穴錐は下写真のスターエムの皿取錐だ。

この錐を使うと下穴開けと同時に皿取り加工も出来るので、コーススレッドのラッパ頭が綺麗に収まる。

仕上サンダで研磨する

無事に組み立てが完了したので、仕上げサンダで表面を磨く。

写真 サイクロン集塵システムに接続しながら仕上げサンダで表面研磨

マキタ仕上げサンダに120番手のサンドペーパーを取り付けて表面を研磨した。

写真 仕上げサンダの研磨作業では粉塵が出るのでサイクロン集塵機は必須

仕上サンダやランダムアクションサンダを使った研摩作業では大量の粉塵が出るので、サイクロン集塵システムは必須と言っても良いだろう。

上写真のようなサイクロン集塵部品を購入してペール缶の蓋に穴を開けて取り付ければ簡単にサイクロン集塵機を自作出来る。

サンダを最初に一台買うなら、仕上げサンダ(研磨面が長方形)をお勧めする。仕上げサンダが一台あれば、板材の表面を綺麗に研磨する作業はもちろん、材の角を丸めるなどの作業にも使えるからだ。

一方、研磨面が円形のサンダ(ランダムアクションサンダ)は、回転運動しながら小さな偏心運動もしているので、偏心運動のみの仕上サンダよりも研磨能力は高い。なので、粗い番手のペーパーを付けて荒材を削ったり、あるいは、バフにコンパウンドを付けて車ボディの塗装のポリッシャーとして使うなど応用は広い。

まあ、ワテの場合は取り敢えず仕上げサンダが有れば足りている。

下写真のように、ワテは仕上サンダの集塵ポートに洗濯ホース利用の集塵ホースを接続している。

写真 仕上げサンダの集塵ポートに洗濯ホース利用の集塵ホースを接続

と言う事で無事に研摩作業が完了して表面が非常に滑らかになった。またエッジも研磨して丸めたので手触りも良くなった。

下写真は背面の様子を示す。

下写真のように棚板部分も鋭いエッジの角を丸めたので手触りが良くなった。

写真 棚板部分の鋭いエッジの角も丸めたので手触りが良くなった

無事に完成した。

水性ニスかワトコオイルなどを塗装する予定だったが、中止した。

理由は、面倒なのでw

完成したコーナーラックを設置する

下写真のように完成したコーナーラックを設置した。

写真 完成したコーナーラックを設置した

上写真のように隙間なく設置出来た。

完璧や!

このコーナーラックには取り敢えず、ワテの好物のおかきなどを収納した。

写真 完成したコーナーラックにおかきや玄米茶ティーパックなど収納

ワテの場合、おかきが大好きだ。

特に醤油や塩で味付けしていない素焼きのおかきが好きなのだが、最近では、下写真のような塩味のおかきを好んで食べている。

この亀田製菓とぼんちのおかきはワテお勧めだ。

塩味が美味い。

まとめ

ワレコ

やっぱりDIYは楽しいなあ。

思い描いていた作品が完成すると達成感や充実感が湧いて来る。

それが元気の源だ。

当記事ではワテが自宅の部屋を有効活用する為に、端材を利用してコーナーラックを自作する過程を紹介した。

また、その製作で使用したワテ自作の丸ノコ直線カットガイド機構付きの作業台を紹介した。

この丸ノコ直線カットガイド付き作業台は、ネット検索しても類似のものが見付からないので、ワテオリジナルだと自認している。

使うには多少はキックバックの危険性も伴うが、注意しながら作業すれば安全性は確保できる。

と言う事で、無事に思い描いていた通りのコーナーラックが完成したのだ。

ホームセンターで入手した端材や自宅にあった端材を利用したので、材料費は500円程度か。

まあ、ネット通販で安いコーナーラックを買っても二千円程度はするので、かなり格安に製作する事が出来た。

DIYで自分で作れば、ピッタリの寸法に仕上げる事が出来るし、安い端材を利用すれば製作費も抑える事が出来る。

この辺りがDIYの醍醐味だろう。

(’続く)

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