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【ワレコのDIY】工作室作業台を丸鋸スライドガイドテーブルに改造-前編【木工作業部屋】

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写真 源泉かけ流し雪見露天が楽しめる平湯民俗館の平湯の湯へ来年あたり行ってみたい

さて、着々と自宅木工作業部屋を改造しているワテであるが、かなりいい感じになって来た。

ワテの自宅にある小部屋には作り付けのカウンターテーブルが壁際にある。

前回までの記事では、そのカウンターテーブルの上に天板を張って大型の作業台を製作した過程を紹介した。

その作業過程は以下の記事で詳細に紹介している。

さらにサイクロン集塵機を購入して、木工作業で出る大鋸屑を簡単に清掃出来るようにした。

サイクロン集塵機は室内で木工DIYするには必須のツールだ。

その後、この大型作業台に更に改良を加えて、この作業台の上で丸鋸を使って材木・板材を精度良く直角に切断出来る丸鋸ガイド機構を作ったので、その製作過程を前編・後編の二回に分けて紹介したい。

当記事は前編だ。

では、本題に入ろう。

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どんな丸鋸ガイドシステムを作るか?

もし作業台が部屋の中央にあり、四方向のどこからでも作業が出来るなら、そんなに悩む必要が無いのだが、ワテの作業台は部屋の奥の隅に作り付けなので、二方向しか使えないと言う制限がある。

もし四方向からアクセス出来るなら、例えば下写真のような丸鋸ガイドを使えば、サブロク板(1820x910mm)サイズ合板を難なく直角にカット出来る。

ところが下図に示すワテの作業台(2000x800mm)の場合には反対側は壁なので、寸法が1メートルなど長いタイプの丸鋸ガイドは壁に当たるので使えない。その下のサイズだと600ミリになる。800ミリなどの丸鋸ガイドは市販品で見た事が無い。

図 ワテ自作の作業台(2000x800mm)は反対側は壁なので色々と使い勝手が悪い

そんな作業台の上で、2×4材や12ミリ厚や9ミリ厚のサブロク板(1820×910)を自由自在にカットする事が出来れば、木工作業の作業効率が格段に向上する事が期待される。

四方向からアクセス出来る作業台の場合なら、天板の上にスタイロフォームなどを敷いておいて、タジマやシンワの1メートルくらいの丸鋸ガイドを使えば、好きな場所をスパスパとカット出来る。

例えば、下動画の平野屋さんの作業風景が参考になる。

(平野さん、衣装が良くお似合いだ。まさに職人さんと言う感じ。説明も分かり易い。)

ワテの作業台の場合には、先ほども書いたように長い丸鋸ガイドは壁に当たるので使えない。それなら、自作で丁度良い寸法の丸鋸ガイドを自作すると言う案もある。実際、YouTubeにはタジマやシンワの丸鋸ガイドを真似て合板で自作している例も沢山ある。

当初はワテもそんな案を真似するかなあと考えたのだが、幅910mmのサブロク板をカットする為には丸鋸ガイドの寸法はどうしても1メートルくらいの寸法になってしまう。

ワテの作業台の天板の奥行は800mmなのだ。それ以上だと通路が狭くなるので800mmくらいにした。もし増やすとしても900mmくらいが限界だ。1000mmの奥行にする事は出来ない。

で、色々考えた結果、下図のような直角ガイド付きの天板を張る事にした。

ワテ考案の丸鋸カット用の直角ガイド付きの天板の設計図

アルミの角パイプを使って上図のような天板を作る。天板の寸法は幅1010x奥900が二枚。角パイプは一辺50mmだ。

その天板を既存の作業台の上に貼り付ける(下図)。

その完成形を下図に示す。

ワテ考案の丸鋸カット用の直角ガイド付きの天板の使い方

さて、この直角ガイド付きの天板を使って丸鋸でカットするやり方を紹介したい。

下図のようにカットしたい板材をテーブルの中央付近に置く。奥のアルミ角パイプが角度の基準になるので、アルミ角パイプに対して直角にカットしたい場合には板材を角パイプに押し当てると良い。

上図の右の小板は、このあと下図で示す丸鋸ガイド板(下図では塗装コンパネ)を載せるので、高さ合わせに使っている。

下図のように丸鋸ガイドとなる長方形の板(下例では塗装コンパネ12mm)を載せる。そのガイド板の縁に沿って丸鋸滑らせながらカットすれば良いのだ。

丸鋸の通り道は上図で天板の間にある幅3ミリくらいの隙間になる。

もし丸鋸の位置がずれると、溝を通らずに天板も切ってしまう問題がある。

その対策としては、下図に示すように右端のアルミ角パイプに当たる寸法の丸鋸ガイド板(例:塗装コンパネ)を一枚作っておけば良いだろう。

上図のような寸法の丸鋸ガイド板を一枚作っておけば、丸鋸の刃の通り道がずれる事は無い。

ただし、上図の塗装コンパネ12mmだとサイズが910x1000x12厚くらいなので、ちょっと重いかな。まあ重い方がカットする板材をしっかりと押え付けられるのでそう言う意味では良いのだが、作業性と言う観点ではもう少し軽量の部材で丸鋸ガイドを作りたいと思っている。それは今後の課題だ。

で、下図に示すように目的の板材を真っ直ぐにカットする事が出来るはずだ。

完璧な設計と言っても良いだろうw

数カ月に渡って案を練っていたのだ。

作業台の上にスライド丸ノコを構築したようなものだ

つまりまあ、ワテ設計のアルミ角パイプガイド付き作業台は卓上スライド丸ノコを作業台の上に構築したと言っても良いだろう。

卓上スライド丸ノコならレールの上を丸鋸がスライドして木材をカット出来る。

ワテ設計の丸ノコ作業台の場合、鋸刃が通る位置は毎回同じなのでまさに卓上スライド丸ノコと言っても良いだろう。

丸ノコスライド時の直線性や直交性の維持は、作業台に直角に取り付けたアルミ角パイプで保証されるのだ。

市販の卓上スライド丸ノコの場合、ストロークは最大でも312mm程度だが、ワテ自作スライド丸ノコ式作業台は1000mm程度の板材もカット出来るのだ。

完璧や。

ワテが使っているHiKOKIの卓上スライド丸ノコFC7FSB。刃径は190mm。DIYモデルだが手軽にスパスパとカット出来るので重宝している。

下写真は刃径190mmの上位機種。

刃径305mmの最上位機種は下写真だ。

う~ん、欲しい。ワテのFC7FSBは直線カットに関しては問題ないのだが、途中まで切り込むカットがやり辛いのだ。鋸刃の下限位置を調整する機構が使い辛いので。

こう言う上位機種なら、そんな問題も無く簡単に切り込み深さをミリ単位で調整してカットしまくれるのだが…

まあ、兎に角、本題に戻ってワテ自作の丸ノコガイド付き作業台の製作過程を紹介しよう。

ワテ考案の丸鋸カット用の直角ガイド付きの天板の特徴

狭い部屋の奥に作った二方向からしか作業出来ない作業台の上で、サブロク板を自由自在に直角カットする事が出来るようにワテが入念に設計した作業台であるが、ワテとしては中々良いデザインだと思っている。

この角パイプ付き天板に対するワテが思い付く長所と短所を述べてみたい。

先ずは長所。

  • シンワやタジマの丸鋸ガイドが無くてもテーブル自体に直角の基準が備わっている
  • カットされる板材は上下を板材で挟み込んだ状態でカットするのでバリが出にくい
  • カットされる板材や切れ端は作業台の上に乗ったままなので、安定したカット作業が可能
  • 良く使う12mmや9mm合板なら数枚重ねて同じ寸法にカット出来る
  • 2×4材(38×89)などの厚棒、厚板でもカット出来る
  • 作業台寸法は2020×900にしたので、サブロク板(1820×910)の短辺ならどこでもカット出来る
  • アルミ角パイプを直角に配置したので、棚など箱物を組み立てる時に基準として使える

などか。

一方、短所としては以下の点が気になる。

  • このような構造の丸鋸ガイド付き作業台は見掛けないので実際に使ってみないと実用性は分からない
  • サブロク板の長手方向のカットに関しては、何らかの工夫が必要になる

などか。

つまり、サブロク板を縦に細長くカットする為にはテーブルの上にスタイロフォームなどを敷いておいて、2メートルくらいの何らかの直線ガイドを使って丸鋸をスライドさせればカットする事は出来る。

その辺りの機構は、今後、作りたいと思っている。

と言う事で、ワテ考案のアルミ角パイプ直角ガイド付き丸鋸ガイドテーブルは、木工DIYで未だ嘗て見た事が無い画期的な作業テーブルなのだ!

ほんまかいなw

まあ、それが正しいのかどうかの評価を下すには、実際に作ってみて使ってみるしかない。

早速作ってみる。

ワレコ式アルミ角パイプ直角ガイド付き丸鋸ガイドテーブルを作る

まず、ホームセンターでアルミ角パイプを買って来た。

アルミ角パイプ 数量 小計
50x50x2000 1本 4,480円
50x50x1000 1本 2,280円
  合計 6,760円

表 アルミ角パイプ50ミリの購入価格例

このあと切断して1メートルを三本くらい使ったので、最初から1メートルを三本買っても良いだろう。2メートルのほうが若干割安だった。

ダイソー200円金切り鋸でアルミ角パイプを切断する。アルミなので数分かけてギコギコすれば切断出来る。

写真 アルミ角パイプ(50x50x2000)を金切り鋸で斬る

本当ならこんな高速切断機で短時間にスパッとカットしたいのだが。

アルミ角パイプの固定方法を工夫した

さて、アルミ角パイプの固定方法をどのようにするかを考えた。

12ミリ厚のJASラワンベニア合板(1010×900)に50ミリ角(肉厚2ミリ)のアルミ角パイプを固定する訳だが、これが中々難しい。

最初に考えたのは、角パイプに上から穴を開けてその穴から木ネジや電動ドリルのビットを通す。角パイプの底にも穴を開けておいて木ネジで固定する案だ。あるいはボルト・ナットを使って固定しても良い。

この方式だと角パイプの上部に直径10ミリくらいの穴を数箇所に開ける必要がある。まあ、それくらいの穴が開いていても実用上は問題無いが、美的観点から言って出来れば穴を開けたくない。

次に考えたのは強力な両面テープで貼る案だ。

ハイゼットカーゴを車中泊仕様に改造した時に網戸を自作したのだが、その時に使った超強力両面テープは、確かに超強力だった。

例えばこんな製品。

この手の超強力両面テープをアルミ角材の底に貼って、ラワンベニア合板に貼り付ければ二度と引き剥がせないくらい強力に固定出来ると思われる。

でもこの案も不採用とした。理由は、超強力両面テープの値段が意外に高いのだ。メートル当たり200~300円くらい。三本のアルミ角パイプ(長さ1メートルくらい)の裏側にテーブを貼るとして、2000~3000円くらいのテープが必要になる計算だ。まあそれくらいなら買っても良いが、中止した。

それと、一旦貼り付けると引き剥がすのが困難なので、その点も不採用理由の一つだ。それに両面テープで貼ってしまうと直交性の微調整が出来ない点も不採用理由の一つだ。

で、最終的には、ボルトとナットで固定したのだが、以下で説明するようにアルミ角パイプの上面には穴を開けずに底面にのみ穴を開けて固定する工夫をしたのだ。

アルミ角パイプを合板に固定する

まず、M8ボルト(長さ45ミリ)を使って固定する事にした。

12ミリ厚ラワン合板を挟み込む訳なので、普通サイズのM8用ワッシャーだと木材に使うと面積が小さいので強く締め付けると木材が凹んでしまうだろう。

そこで、接触面積の大き目のワッシャーの採用を検討した。

例えば下写真のようなワッシャーだ。M8用 外径25mm, 厚み1.5mm。

上写真のやつはM8ボルト用だが、下写真の通常サイズのM8ワッシャー(外径Φ18mm 厚み1.2mm)に比べて、大きいのだ。

この大型ワッシャーはホームセンターにも売っているので、これを使おうかなあと思ったのだが、店内をブラブラしていて建築金物売り場で良さそうな物を見付けた。

短ざく金物 S-360を使ってアルミ角パイプを合板に固定する案

ワテが見付けたのは下図の建築金物だ。短冊金物S-360と言うやつだ。360は寸法なので、長さ違いで数種類ある。一枚100円程度だ。

引用元 株式会社タツミ https://www.tatsumi-web.com/wp-content/uploads/2020/03/z-mark-06.pdf

 

引用元 ダイドーハント (DAIDOHANT) (短冊金物) Zマーク 短ざく金物 S 360 mm (30個) [釘付]

この短冊金物を使ってアルミ角パイプと合板を挟み込んで固定する事にしたのだ。

まあ要するに、大型のワッシャーよりも更に大きな板状のワッシャーと言う感じに使う。

自称ホームセンター達人のワテが見付けた最適な部材だ。

下写真に示すように、短冊金物には大小二つの穴が開いているのだが、大きい方はM12ボルト用なので今回使う予定のM8ボルトには大き過ぎる。

一方、小さいほうの穴は付属の釘を打つ穴なのだが、Φ5.6なのでM8ボルト(Φ8)が入らない。なので、下写真のようにM8鉄工ドリルで穴を広げた。

ホームセンターに寸法が12x45x910の平板を売っていた。サザンレッド と言う木の種類だった。一本150円前後だったので三本買って来た。 

その棒にもΦ8穴を四個開けて、下写真のようにアルミ角パイプの中に差し込んだ。

50角のアルミ角パイプは肉厚2mmなので、内寸は46ミリ。なので幅45ミリの平板は丁度ピッタリ挿し込めるのだ。

なお、角パイプにもΦ9ミリの穴を四個開けておいて、事前に下写真のようにボルト位置と穴位置が合っている事を確認しておいた。

写真 角パイプに開けた穴に四つのボルトがピッタリと通っている

短冊金物S-360の場合、上写真で二つのM8ボルトを通した穴(本来はΦ5.6釘穴)の間隔は250mmとなる。

寸法45ミリのM8ボルトは内寸46ミリのアルミ角パイプ50に差し込んだ時に、少し寸法が長くて差し込み辛かった。

なので金工ヤスリを使ってボルトのネジ先端を1ミリほど削っておいたら、スムーズに角パイプに差し込む事が出来た。

その結果、下写真のように寸法約1メートルのアルミ角パイプに四本のM8ボルトを通す事が出来た。

完璧な加工精度だw

50角のアルミ角パイプを採用した理由

一方、作業台天板にする12ミリJASラワン合板(ホルムアルデヒド飛散等級F★★★★)にも四つのΦ10穴を開けて、下図のようにボルトを通してもう一枚の短冊金物を合板の裏に取り付けてM8ナットで固定するのだ。

例えば上図の厚さ38ミリの2×4材をカットする場合なら、その上に黄色で示す丸鋸ガイドとなる板材を載せたとしても、50ミリ高さのアルミ角パイプなら黄色ガイド板を角パイプに押し当てられる。

あるいは、下図に示すようにDIYに良く使う12ミリ厚合板なら三枚重ねにして、その上に黄色丸鋸ガイド板を載せても、50ミリ高さアルミ角パイプに当てて直角を出せる。この状態で丸鋸でカットすれば良いのだ。

アルミ角パイプは30ミリ角、40ミリ角、50ミリ角など何種類かあったのだが、上図で示す理由によって50角を採用した。なお、60角を使う案も有ったのだが、そこまで太い必要は無いし、値段も高いし、ホームセンターに売っているのはせいぜい50角くらいまでなので、50角にしたのだ。

短ざく金物 S-360を使ってアルミ角パイプを合板に固定する作業

さて、実際にこのアルミ角パイプを作業台の天板に固定する。

上写真のようにΦ10ミリの穴を天板に四つ開けた。木工用ドリルを使った(下写真)。

上写真のように木工用ドリルで合板にΦ10穴を開けたのだが、貫通した時にバリが出ないようにする為に、裏側には当て木をしている。当て木は綺麗な穴を開ける為には必須だ。

下写真のS-360短冊金物とM8ナットで固定する。

この作業台は大きな振動が発生するような環境では使わないので、M8スプリングワッシャーは必要無かったと思うが、M8ボルトを買った時に一緒に買ってしまったので使う事にした。

上写真のように天板の裏側にS-360短冊金物を二枚使って表面に付けた50角アルミ角パイプをしっかりと固定する事が出来た。

この手の作業を行うには、下写真のようなソケットレンチセットを一つ持っておくと良い。

なお、上で説明したようにアルミ角パイプの中には寸法12x45x910の平板を入れてボルトで締め付けている。

この平板を使わずに短冊金物で直接にアルミ角パイプを押さえ込む事も考えたのだが、強くボルトを締め付けるとアルミが変形する可能性があるので、念のために木材を緩衝材として使ったのだ。

その結果、かなり強くM8ボルト・ナットをラチェットレンチで締め付けたが、力がボルト付近に集中する事無くアルミ角パイプの底面全体に均等に広がったと思う。完璧やw

二本目のアルミ角パイプを一本目に対して直角に固定する

下写真の奥のアルミ角パイプが先ほど固定したやつだ。次に右端のアルミ角パイプを直角に固定するのだ。

写真 アルミ角パイプ取り付け前に指金で直角を確認している様子

固定方法は一本目のアルミ角パイプと同じく、天板に四つのΦ10穴を開けて、短冊金物を使って挟み込んで固定するだけなので、その作業風景は割愛する。

写真 直角に取り付ける前のアルミ角パイプ

無事に二本目のアルミ角パイプを一本目に対して直角に取り付ける事が出来た。

段差を埋める為に天板裏に合板を貼り付ける

さて、天板の裏側には厚さ3.2ミリの短冊金物やM8ナットが飛び出している。

このまま既存の作業台の上に載せても、それらが邪魔なので段差を解消する必要がある。

そこで、下写真のように天板の裏側に12ミリ厚針葉樹合板を貼り付ける事にした。

まずは木工用ボンドを塗りたくる。

下写真のように針葉樹合板12ミリを貼り付ける。

下写真のように、溜め込んでいる合板の端材を数枚載せて圧着する。

この状態で数時間放置すれば貼り付け作業は完了だ。

実は当初は、上写真のように針葉樹合板を貼り付けるのでは無くて、既存の作業台の天板に穴掘り加工をして、短冊金物やM8ナットが当たらないようにする案も検討していた。

先日買ったマキタのトリマを使えば、その手の穴掘り加工は出来るはずだ。でも、作業の手間を考えると、トリマで穴掘りをするよりも、上写真のように追加で12ミリ合板を貼り合わせるほうが手っ取り早い。

それに天板厚さが24ミリになるので、強度的にも十分な厚みだ。

天板裏側の周囲にも小板を貼り付けておく

念のために、下写真のように裏側合板を貼り付けていない短冊金物付近にも、12ミリ合板を小さくカットしたものを貼り付けて厚みを24ミリに揃えておいた。まあそのほうが天板の安定性が良くなると思うので。

下写真のように、天板裏側のほぼ全面に12ミリ針葉樹合板を貼り付けて、短冊金物やM8ナットの段差を解消出来た。

針葉樹合板は柔らかいのでラワンベニア合板に変更したのだ

今貼り付けた針葉樹合板にもアルミ角パイプを固定する為のΦ10の穴が開いているのが分かるだろう(下写真)。

写真 天板裏側に貼り付けた12ミリ針葉樹合板

これはどう言う事かと言うと、実は、当初は針葉樹合板を作業台の天板にする予定だったのだ。

その理由は、アルミ角パイプなどの部材を買いにホームセンターに行った時に、表面に節が無い綺麗な針葉樹合板が有ったのでついでに買ったのだ。

その針葉樹合板を作業台の天板に使う事にしてアルミ角パイプ取り付け作業を開始したのだが、作業途中で「針葉樹合板は表面が柔らかいからラワンベニア合板のほうが良かったかな?」などと考えていた時に、天板の奥行寸法を測り間違えて短めに切ってしまったのだ。

それで、針葉樹合板の使用はやめて、改めて12ミリラワンベニア合板を買って来て天板にしたのだ。確かにラワンベニア合板は表面も硬くて、密度も高いのでずっしりと重い。

それで、針葉樹合板が余ったので、ラワンベニア合板の裏側に貼り付けて短冊金物の段差を解消するために再利用したのだ。完璧なリカバリーと言っても良いだろうw

二本の直角アルミ角パイプ付き天板を作業台に固定する

無事に二本のアルミ角パイプを直角に固定した天板が完成したので、その天板を作業台の上に載せてコーススレッド25ミリを使って裏側から固定した(下写真)。

写真 貼り付けた天板は奥行900mm、その下の天板が奥行800mmだ

ネジ固定箇所は天板手前に三カ所、右奥のアルミ角パイプが出会う部分に一箇所固定した。12ミリ合板を二枚貼り合わせて、アルミ角パイプが固定されている天板は重いので、数箇所を固定しておけば十分だろう。もし使っていてずれたら直せばいいし。

余分な裏側針葉樹合板をカットする

下写真の右側天板は先ほど完成したアルミ角パイプが二本直角に固定されたやつだ。

表が12ミリラワンベニア合板、裏側は12ミリ針葉樹合板だ。その針葉樹合板が数センチほどはみ出している(下写真)。その部分を丸鋸で切り落とす。

その前に、二本のアルミ角パイプが正しく直角になっているのか気になるので、下写真のように12ミリコンパネを使って90度を確認してみた。

この塗装コンパネ12mmは、上写真のアルミ角パイプに接している二辺は以前にホームセンターの大型パネルソーで直角にカットして貰っているので、90度の基準として信用出来る。

その結果、若干であるが隙間が確認できたので、角度が90度よりも小さくて89.X度くらいの感じだ。

念のために、他にも直角の基準になる物は無いかなあと探したら、大型のカッティングマットを持っているのでそれを当ててみた(下写真)。

その結果、同じく、89.X度くらいの感じだ。

さて、もう既に天板は木ネジで数箇所固定しているので、それを外して天板を裏返して、M8ナットをラチェットレンチで緩めて直交性を微調整する必要がある。

う~ん、何となく煩わしい作業だ。

木槌で叩いて直角を修正した

そこで下写真のように、アルミ角パイプに当て木をして木槌で強く叩いてやると、数ミリくらいパイプが移動して、無事に直角を出す事が出来た。

まあ、逆に言えばこのアルミ角パイプ直交ガイドテーブルを使う場合、あまり強くアルミ角パイプに材木を押し当てるとずれる恐れがあるので、その点は要注意だ。まあ、もし大きくずれた場合には、木ネジを外せば天板は外せるので、ラチェットレンチでM8ナットを緩めて微調整すれば良いのだ。

メンテナンス性も考慮した完璧な設計と言っても良いだろうw

無事に二本のアルミ角パイプを90度に固定出来たので余分な裏板をカットする

下写真のように、二本のアルミ角パイプが近接する箇所は数ミリの隙間を開けておいた。

その理由は、ピッタリとくっ付ける必要性は無いし、隙間があるほうが大鋸屑などが詰まりにくいので。

で、下写真のように、この塗装コンパネ12mmを丸鋸ガイド板に使って、裏板の針葉樹合板12ミリ厚をカットした。

写真 HiKOKIの電子丸ノコC6MEYに集塵ホースを付けて使っている様子

上写真の黄土色の塗装コンパネ12mmは奥のアルミ角パイプに押し当てているので、その左切断面は直角が出ている。その切断面に丸鋸のベースプレートを押し当てて切断すると直角が出るのだ。

この時点で、ワテ考案のアルミ角パイプ式丸鋸ガイド付き作業台の機能性の高さを確信したのだ!

 

なお、先日購入したHiKOKIの電子丸ノコC6MEYは使い易いぞ。

電子ブレーキ付なので、瞬時に停止する。モーター始動/停止時に反動でブレる事も無い。

HiKOKIのC6MEY紹介記事はこちら。

下写真のように余分な裏板をカットして、作業台天板の右側部分が完成した。

写真 完成したアルミ角パイプ付き天板(右側)を使って高精度に直角カット出来た!

素晴らしい。

あとは、同じように作業して左側天板を作成すれば完成だ。

お勧めの木工DIYグッズ

最近買った木工DIY用グッズでワテお勧めの商品を紹介したい。

写真 タジマのすみつけシャープペン(1.3mm)

ワテの場合、従来は鉛筆を使って墨付けをしていたのだが、鉛筆は定期的に削る必要がある。

電気鉛筆削りは持っていないので、カッターナイフで削っていたのだが、ネットで評判の良いこのタジマの墨付けシャープペン1.3mmを買ってみたのだ。

実際に使ってみた印象としては、物凄く使い易い。

具体的には、HBの濃さなので強く押し当てれば太目の線が描けるし、軽く押し当てると細目の線を描く事も出来るからだ。

1.3mm芯は使う前の印象としては若干太いんじゃ無いのかな?と思っていたのだが、実際に使ってみると1.3mmで丁度いい感じ。

同じ製品で2.0mmタイプもあるが、ワテのお勧めは1.3mmかな。

替え芯も一緒に買っておくと、偶に日曜大工をする程度の使用頻度ならニ~三年は持つだろう。

まとめ

ワレコ

当記事では、ワテが現在作成中のアルミ角パイプ直交式丸鋸ガイド付き作業台の製作過程の前半部分を紹介した。

このアルミ角パイプ直交式丸鋸ガイド付き作業台は、ワテが入念に検討して設計したものであるが、ようやく右半分が完成した。

その右半分の天板を使って、天板自身の余分な裏板のはみ出しをカットしてみた。

アルミ角パイプに塗装コンパネ12mmを押し当てて丸鋸ガイドとして使ったが、ワテの設計通りに完璧な精度で直角を出す事が出来た。

あとは、同じくアルミ角パイプ50ミリを使って左半分の天板を作成すれば、ワテの設計したアルミ角パイプ直交式丸鋸ガイド付き作業台は完成するのだ。

この作業台の製作費は、大雑把に計算すると以下の通り。

材料 単価 数量 小計
アルミ角パイプ50x50x2000 4,480円 1本 4,480円
アルミ角パイプ50x50x1000 2,280円 1本 2,280円
短冊金物 S-360 130円 12枚 1,560円
M8ボルト、ナット、スプリングワッシャー 100円 12組 1,200円
JASラワンベニア合板(1800x900x12)F★★★★ 1,300円 2枚 2,600円
JAS針葉樹合板(1820x910x12)F★★★★ 1,000円 2枚 2,000円
12x45x910 平板(サザンレッド) 150円 3本 450円
    合計 14,570円

表 ワレコ式アルミ角パイプ直角ガイド付き丸鋸ガイドテーブルの製作費

まあ費用総額一万五千円程度なので、シンワやタジマの丸鋸ガイドを二個買うくらいの価格に抑える事が出来た。

後編に続く。

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