
先日中古で購入した日立工機のスライド丸鋸を整備した。
この中古スライド丸鋸はニ週間ほど前にハードオフでジャンク品と言う事で11000円で購入した。

錆や汚れが多いがモーターも回るし、付属の鋸刃で木材の切断も問題無く出来た。
と言う事で今回はリニアブッシュの清掃を行った。
では本題に入ろう。
C7RSH スライド丸鋸をメンテナンス
リニアブッシュを取り外す
リニアブッシュは下写真のように2本のΦ25mm金属ポールに取り付けられている。

写真 2本のΦ25mm金属パイプやリニアブッシュの様子
下写真のように2本の金属ポールを連結している金属部品はM4の六角頭イモネジで固定されている。回そうとしたが硬くて回らない。

写真 4mmの六角レンチでイモネジを回そうとしても硬くて回らない
ちなみにこの六角レンチは下写真のKTCのやつだが、これもハードオフで確か550円で買ったやつだ。9本組だが一番太い10mmが欠品していたので格安だった。見た感じ、ほぼ未使用。

写真 ハードオフで買った中古KTC六角レンチセット
おそらくこの六角イモネジはネジの緩み止めが塗布されているようだ。
そこで下写真のヒートガンで加熱することにした。

写真 ヒートガンで加熱する
このヒートガンも中古品でヤフオクで買ったのだ。
下写真のようにヒートガンで加熱するときに熱風でプラスチックの鋸刃カバーが溶ける危険性があるので合板で保護しておいた。

写真 加熱後にT字ハンドル六角レンチでイモネジを回す
このヒートガンは工業用のやつなので、1200Wヒーター搭載で最大600℃もの高温になる。
しばらく加熱して手で触って温かいなあという程度まで温めてから、上写真のようにT字の持ち手が付いた4mm六角レンチで強めに回したら、「パキッ」と言う音とともにネジが緩んだ。

写真 4mm六角イモネジを緩めることが出来た
取り外したネジの溝には青色のネジ止めが塗布されていた。
ちなみにこのT字ハンドル付きの4mm六角レンチも中古品だ。エイトという会社のやつで、これもハードオフで確か3mmと4mmを各110円で買った。ワテの工具は中古品が多い。
エイトさんは六角レンチでは超有名な会社だ。
イモネジが緩んだので、下写真のように木槌や木片を使って金属部品を外した。

写真 木槌で連結部品を軽く叩いて外す
下写真のように丸鋸部分を金属ポールから分離する事が出来た。

写真 丸鋸部を金属ポールから分離成功
下写真のように、大鋸粉や木の脂(ヤニ)などでかなり汚れている。

写真 リニアブッシュ付近や内部スチールボール付近に汚れあり
下写真のように、リニアブッシュは軽く押すと出てきた。もう一方のリニアブッシュはキツめだったので木片を当てて木槌で軽く叩いたら出てきた。

写真 リニアブッシュを取り外す
リニアブッシュを石鹸で洗う
下写真のように屋外の水場で歯ブラシや石鹸を使ってリニアブッシュを洗った。

写真 屋外でリニアブッシュを石鹸や歯ブラシで洗う
YouTubeでスライド丸鋸のリニアブッシュをクリーニングしている動画の中には、リニアブッシュの樹脂リテーナーを取り出して、ベアリングの鋼球を全部取り出して清掃しているものもある。
そこまでやるのも面倒だし、上写真の状態で歯ブラシや石鹸でベアリングの鋼球をゴシゴシと洗えば汚れは取れる。
洗っている最中にリテーナーで保持されている多数の鋼球が外れて飛び散っても失わないように、100均で買ったザル付きボールのセット(220円)を使った。
洗い終わったら水でよく濯いでブロアーで水を吹き飛ばして下写真のように天日干しで乾燥させた。この所、快晴で気温も40℃近くまで上がるので直ぐに乾いた。

写真 洗い終わったリニアブッシュを天日干し
スライドポールを研磨(2回目)
さて、リニアブッシュの清掃は完了したが、金属ポールは下写真のように錆がある。

写真 金属ポールの表面にある黒い錆
上写真の金属ポールは前回のメンテナンスで耐水ペーパー1000番で研磨していて、表面の赤錆は除去出来ている。
でも、上写真のように金属ポールの内部まで入り込んでいる黒っぽい錆は除去出来ていない。
1000番で研磨しているので、表面の大きな凹凸はなくなっているので、実用上はこれでも問題はないと思う。
でも、今回、もう一度耐水ペーパーで研磨してみた。まずは600番で研磨してそのあと1000番で磨いた。
結論としては、そんなには綺麗にならなかった。
もちろん、600番とか400番辺りの耐水ペーパーで十分に研磨すれば上写真の黒っぽい錆を完全に除去することは可能だろう。
でもそうするとΦ25mmポールの直径が小さくなってガタつくと嫌だし、見た目は黒っぽい錆があるが現状でも表面はほぼ平坦に研磨出来ているので、これで良しとする。
リニアブッシュを装着
下写真が石鹸と歯ブラシで清掃完了したリニアブッシュだ。

写真 リニアブッシュ両端にある樹脂製シールに刻印された型番
上写真のようにリニアブッシュの両端にはゴミの侵入防止用の樹脂製のシールが付いている。
そのシールに以下の型番がある。
C&U
LB254059は内径25、外径40、全長59と言う意味だろう。
C&Uで検索すると、C&U精工株式会社がヒットする。中華系の会社のようだ。
https://cu-seiko.co.jp/PRODUCTS/
同等品をモノタロウで検索したら、以下のTHKの製品が見つかった。
リニアブッシュ ストレート 外筒両端シール形
品番 LM 25UU
参考基準価格(税別)¥3,300
販売価格(税込)¥1,978
下写真のようにこのリニアブッシュの側面には2本の溝が掘ってある。洗っている時に何気なく手を溝の上で滑らせたら、指先を浅く切ってしまい少し出血した。
溝のエッジが鋭いので要注意だ。

写真 リニアブッシュ側面の溝のエッジは鋭いので要注意
下写真のように、リニアブッシュを差し込んだ。

写真 洗浄したリニアブッシュを取り付ける
シリコンスプレーは不可、純正グリスがお勧め
とりあえず下写真のようにシリコンスプレーを吹いておいたのだが、これは失敗だったようだ。

写真 シリコンスプレーをリニアブッシュに噴射したが失敗
と言うのは、シリコンスプレーを吹いてこのあと組み立てたら確かに動きはクリーニング前よりも若干はスムーズになったのだが、鋼球が転がると言うよりは滑っている感じなのだ(実際はどうなのかは未確認だが)。
そこでAIさんに「シリコンスプレー リニアブッシュには不可か?」聞いてみた。AIさんの回答は以下の通り。
- 不向きな理由極圧性と耐荷重性の不足: シリコーンオイルは被膜が薄く、高荷重の金属同士(ボールとシャフト・軌道面)にかかる圧力を支えきれず、油膜切れを起こしやすい。
- 耐摩耗・耐久性の欠如: 一般的なシリコンスプレーは簡易的な滑走・離型剤であり、ベアリングやリニアブッシュ内部の転動寿命を大きく縮める。
- 溶剤への注意: 製品によっては石油系溶剤が含まれている場合があり、樹脂製リテーナー(保持器)やシール材を傷める原因になる。
引用元 GoogleAIさんの回答
では、何が良いかを聞くとAIさんの回答ではリニアブッシュの鋼球には以下の専用グリースを塗布する事が推奨されているとの事だ(THK製リニアブッシュの場合)。
ワテの手持ちには、以下の製品ならある。
そこで、手持ちの2つのグリスをTHK純正グリスの代替品として使うならどちらが良いかAIさんに聞いてみた。
| グリース名 | ベース成分 | 主なメリット(強み) | デメリット(弱み) | LM 25UUへの適性・結論 |
|---|---|---|---|---|
| THK 純正 (AFB-LF / AFA) |
リチウム系 / ウレア系 | ・公式推奨の最高性能 ・動きが最も滑らか |
・価格が高い ・個人では入手しにくい |
【本命(基準)】 性能はベストですが、コストと入手性がネックです。 |
| AZ K764 (極圧リチウム) |
リチウム系 (純正と同系統) |
・純正と成分の相性が抜群 ・極圧剤入りで摩耗に強い ・安価で40gと扱いやすい |
・純正より少し硬め (動きがわずかに重くなる) |
【最適な代替品】 価格・性能・扱いやすさのバランスが良く、最もおすすめ。 |
| AZ KY784 (有機モリブデン) |
ウレア系 | ・熱や酸化に強く長寿命 ・激しい振動や衝撃に強い |
・純正と混ぜるとNG (古い油の完全洗浄が必要) |
【特殊環境向け】 重荷重や激しい振動がある環境なら選択肢に入ります。 |
表 THK純正グリスとワテの手持ちのグリス2種類の性能比較
と言う事で結論としては手持ちのAZ 極圧 リチウムグリース K764を塗布すべきだった。
なので、もう一度分解してシリコンスプレーを洗い落として、このAZ 極圧 リチウムグリース K764を塗布しておく予定だ。
丸鋸をポールに取り付ける
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写真 C7RSHの2本の金属ポール
下写真のように2本のポールを連結する金属部品をゴムハンマーで軽く叩き込む。
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写真 C7RSHの金属ポールに連結部品を取り付け(ゴムハンマーで軽く叩いた)
下写真のように無事に取り付け完了した。このあと、六角レンチでイモネジを捩じ込んだ。

写真 連結部品取り付け完了
ネジの緩み止めは今回は塗布しない。
なぜなら、まだ全部の整備が終わっていないので、近いうちに再分解する可能性もあるので。
組み立て完了
下写真が無事に組み立て完了したC7RSHだ。
購入した時はかなり汚れていたが、見える範囲の汚れを歯ブラシなどで擦り落としたらかなり綺麗になって来た。

写真 無事に組み立て完了したC7RSH
プラスチックセーフなクリーナーを使って汚れを落とすと綺麗になった。

写真 クリーニングしたので遠目には綺麗に見える(近くで見ると汚れや錆はある)
クリーニング前はリニアブッシュ内部にゴミや汚れが溜まっていたのでスライド動作がかなり重かったのだが、今回のクリーニングで丸鋸は前後にスムーズにスライドするようになった。

写真 今回の整備はここまで
でも、上で説明したようにシリコンスプレーによって、リニアブッシュ内部の多数の鋼球がスムーズに転がっているのか滑っているのかは不明なので、もう一度分解してグリスを塗布する予定だ。
もし滑っているとすると、金属ポール表面を削ることになるので問題だ。
今後の整備の予定
今後の予定としては、このスライド丸鋸の集塵ポートに自作のサイクロン集塵システムを接続する予定だ。
あと、スライド丸鋸のスイッチに連動してサイクロン集塵システムが自動でON/OFFするようにしたいと思っている。
そのために2つの案を考えた。
- 案1 スライド丸鋸のトリガースイッチを改造して集塵システムと連動させる
- 案2 スライド丸鋸のACケーブル電流を検出して集塵システムと連動させる
案2のほうがやり易いと思うので案2をやってみる予定だ。
つまり、スライド丸鋸がONするとACケーブルに電流が流れるので、それを何らかの手法で検出して、集塵システムの電源をONするのだ。
スライド丸鋸をOFFするとACケーブルの電流が無くなるので、集塵システムも何秒か遅れてOFFすれば良い。
PICマイコンでやってみるかな。マイコンを使わずにアナログ回路だけで出来るとは思うが、ワテにはそんな設計は難しいので安易にマイコンでやってみる。
あと、連動操作に関しては有線でやる予定だが、無線という選択肢も検討したい。PICマイコンで赤外線リモコンはやった経験はあるし、必要ならBluetoothなども検討したい。
まとめ

しかしまあ、7月でこの猛暑。
8月は酷暑だろう。
地球温暖化しまくっているぞ。
当記事では、ハードオフで中古11000円で購入したHiKOKIスライド丸鋸C7RSHのメンテナンス作業を紹介した。まあ単なるワテの日常だが。
リニアブッシュを取り外して石鹸や歯ブラシで洗った。
汚れが落ちて綺麗になると、気分爽快だ。
整理整頓や清掃は運気を高める効果がある。
今回はシリコンスプレーを塗布すると言う失敗をしたが、やり直してグリスを塗布する予定だ。
(つづく)

















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