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【ワレコのDIY】クリアーファイルが倒れない本立を自作した【針葉樹合板 トリマーで溝掘り 透明ニス仕上げ】

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ワレコ

DIYは楽しい。

ワテの場合、

  • 電化製品や電動工具などの取扱説明書
  • 自動車の整備記録
  • 健康診断結果や医者・歯医者の領収書
  • 銀行・証券会社・インターネットプロバイダーなどの契約書

などの書類はクリアファイルに保管している。

スチールラックに立てているそのクリアファイルは十数冊あり、ブックエンドで挟んでも今一つ安定性が悪い。どれかのクリアファイルを取り出すと、他のクリアファイルがダラ~っと倒れ込んでしまう。

その結果、見た目も悪いし、使い辛いしどうにかしたい。

と言う事で木工DIYでクリアファイル専用本立てを作ってみた。

結論としては、良い作品が完成した。

では本題に入ろう。

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クリアファイルの現状と専用本立ての設計

下写真が100均で買ったクリアファイルに保管している取扱説明書、契約書、その他だ。

写真 ブックエンドで挟んでも安定性が悪いクリアファイル

上写真のようにクリアファイルが真っ直ぐに立たずに、ダラ~としていて見た目が悪い。

文房具売り場へ行くと、クリアファイル用の収納ケースを売っている。

例えば下写真のような製品を買えば数冊ずつのクリアファイルを個々の箱に収納可能だ。

ところがワテの場合はスチールラックの棚板間隔が上写真で分かるようにクリアファイルの上に1cmくらいしか余裕が無い。なので市販の整理箱では棚板の間に収まらない可能性がある。

では、下写真のような製品もある。

これなら高さが低いので現状の棚板の間に設置する事は可能だ。でもクリアファイルを抜き差しする時にケースの前面部分が邪魔になるのでやり辛そう。

と言う事で、それなら自分で最も使い易そうなクリアファイル専用本立てを設計して自作する事にしたのだ。

ワテ設計のクリアファイル専用本立て設計図

下図がFusion360で設計した本立てスタイルのクリアファイル専用本立てだ。

図 Fusion360で設計した本立てスタイルのクリアファイル専用本立て

この設計図の特徴としては以下の通り。

  • 安い針葉樹合板12ミリ厚端材で作る
  • 底板、背板には幅12ミリ、深さ3ミリの溝を掘る(電動トリマー使用)
  • 多数の仕切り板を付けて各部屋にクリアファイルを四冊ずつ程度入れる

などか。上図のように多数の仕切りを設けるので個々の部屋には三~四冊程度のクリアファイルしか入れられない。その結果、一冊のクリアファイルを引き抜いても残りのクリアファイルがダラ~と倒れる事が無いのだ。

クリアファイル専用本立てを製作する

この設計図に基づいてさっそく製作開始した。

まず、下写真のように針葉樹合板12ミリ厚の端材を切り出して底板と背板を作った。

写真 底板に12ミリの溝(深さ3ミリ)をトリマーで掘った

その底板と背板には12ミリの溝(深さ3ミリ)をトリマーで掘って、その溝に仕切り板を嵌め込む予定だったが、上写真のように底板にのみ溝を掘った。

と言うのは、底板と背板の両方に溝を掘る場合、両者の溝はピッタリと位置が合っている必要がある。もしずれていると仕切り板を嵌め込めないからだ。

ところが、上写真のように最初に底板にトリマーで12ミリ溝を掘ったのは良いのだが、手作業なので背板にも同じ位置に溝を掘るのは難しい。

最初から底板と背板を並べて固定して一気にトリマー溝掘りをやればよかったのだが、そこまで気が回らなかった。まさに素人丸出し。

と言う事で、背板には溝は掘らない事にした。

トリマーの操作はかなり難しい

下写真のようにトリマーでの溝掘りは簡単ではない。

写真 半円形部分は掘り込み位置を間違えた失敗箇所

上写真で半円形の部分はトリマーで掘り込み位置を間違えた失敗箇所だ。

トリマーに12ミリのストレートビットを付けて深さ3ミリになるようにトリマーのベースを調整した。

そして、スイッチオンすると毎分3万5千回転もするので、物凄く怖い。

恐る恐る切り始めたのだが、場所を間違えていた。でももう遅い。一瞬でもトリマービットが木材に接触すると、一瞬にしてその部分は削り取られてしまう。

と言う訳でトリマーは手で持って操作するよりも、トリマーを台に固定しておいて、加工したい木材をトリマーに押し当てて加工するほうがやり易いだろう。

つまりトリマーテーブルと言うのを買うか、自作するほうが良さそう。それは今後の課題にしたい。

写真 底板のみ12ミリ溝(深さ3ミリ)を掘った

下写真のように針葉樹合板12ミリに掘った溝に仕切り板の部材を仮に嵌め込んでみた。

写真 針葉樹合板12ミリ底板に掘った溝に仕切り板の部材を仮嵌め込み成功

上写真のようにいい感じで溝に仕切り板が嵌っている。

このように溝を掘っていると、この後の作業で接着する時に仕切り板が横にずれないので接着作業がやり易いのだ。

本当なら底板だけでなく背板にも溝を掘れば完璧だったのだが、今回は底板のみ溝掘りで行く。

それでも溝なしに比べれば接着作業のやり易さは格段に良くなると期待できる。

仕切り板を6枚作る

さて、仕切り板は6枚必要になる。12ミリ針葉樹合板6枚なので72ミリ厚だ。

写真 6枚重ねた仕切り板を同じ長さに切り揃えている作業中

ワテが使っている鋸刃径190ミリ卓上スライド丸ノコFC7FSBでは最大切り込み深さは60ミリ位だが、短い距離なら工夫すれば6枚重ねてカットする事が可能だ。

次は下写真のようにリョービのベルトディスクサンダを使って切断面を研磨する。

このリョービベルトディスクサンダは買って正解だった。

上写真のようにカットした木材の切断面を簡単に研磨できるのだ。

次に仕上げサンダを使って下写真のように同様に切断面やエッジを研磨して手触りを良くしておいた。

下写真のように仕上げサンダを使って仕切り板を研磨する。

ワテの場合は、針葉樹合板を研磨する場合には仕上げサンダには#100か#120くらいの紙ヤスリを付けて使う事が多い。

120番手だとどちらかと言うと荒いが、240番とか400番などの細かい番手を使うと研磨力が低いので、針葉樹合板にはあまり向かないと思う。

まあ理想的には仕上げサンダを三台くらい持っていて、それぞれに#100、#240、#400辺りの紙ヤスリを付けておいてとっかえひっかえ好きなサンダで削れるような作業環境があればやり易いのだが。

さて、下写真のように必要な部材が揃った。

写真 クリアファイル立て製作に使う部材が揃った

下写真のように棚に常設しているリョービブロアーを使って仕上げサンダの削りカスなどを吹き飛ばした。

ブロアーは上写真のように棚に常設していつでも使えるようにしておくと何かと便利だ。

例えば、木工作業で発生したおが粉が衣類や毛髪に降りかかるが、作業が終わった時にブロアーでそれらを吹き飛ばせば良いのだ。要するに自分にブロアーのエアーシャワーを振り掛ける感じ。

ブロアーは安いやつだと3千円くらいで買える。

下写真のやつは安いけれど速度可変なので使い勝手は良い。

タイトボンド3を使って針葉樹合板12ミリ部材を接着する

いよいよ接着作業だ。

まずは下写真のように嵌め込んでみた。

上写真のようにいい感じで幅12ミリ溝(深さ3ミリ)に仕切り板が嵌っている。

なお、仕切り板の嵌め込み部分のエッジは金槌で叩いて嵌め込み易く加工している。

下写真のようにタイトボンド3を溝に塗布した。

タイトボンド3の容器は大小様々あるが、ワテは下写真の中型くらいのボトルを買った。1Kg入りだ。

下写真のように背板との接合部分にもタイトボンド3を塗布した。

下写真のように底板、背板、仕切り板をタイトボンド3で貼り合わせて、重石を載せて密着させる。

なお、貼り付け作業でもたついてしまい、上写真のようにタイトボンド3が背板の部分にも大量に付いてしまった。

そのまま乾燥させると、この後の塗装作業でボンドが塗料を弾く可能性があるので下写真のように水雑巾で拭き取っておいた。

下写真のようにアンビルを重石にして、貼り合わせる。

トリマー失敗箇所、死に節を埋木する

本当なら貼り合わせる前にやるべきだったのだが、下写真のトリマー失敗箇所を埋木する事にした。

下写真のように同じ色合いや木目の端材を利用してタイトボンド3で貼った。

同様に、下写真の仕切り板には大きな節があり、一部が剥がれているので見た目が悪い。

そこで上写真の鉛筆線の左隣りまで鑿(のみ)やカッター、小刀を使って長方形に削り取った。

そして下写真のように同じく同じ色合いの板を張り付けた。

同じく下写真の大きな死に節も見た目が悪いので埋木する事にした。

これらの埋木をクランプで圧接して数時間乾燥させる。

数時間後に下写真のように接着が完了した。

下写真のように死に節も綺麗に埋める事が出来た。

下写真のようにサンダーで研磨して仕上げた。

あとは、下写真のように底板や背板の両端部分を鉋で削って整えた。

上写真の寸八鉋は先日リサイクルショップで千円で買ったやつだ。

よく研いであったのでワテは何も手を加えていないが切れ味は良い。

今後、鉋台の表面を軽く削って見た目を綺麗にすると同時に、鉋刃も自分で研ぎたいと思っている。

 

下写真のように無事にタイトボンド3で接合が完了した。

透明ニスを塗る

針葉樹合板は最も安い部類の板材だが、仕上げサンダで研磨すると下写真のように綺麗な木目が出る。

ワテの場合は、針葉樹合板は透明ニス仕上げが気に入っている。

下写真のようにタイトボンド3をうっかり付けてしまった箇所は、水性ニスを塗ると白くなった。

タイトボンド3は水に濡れると白くなるのかな?

まあ乾燥させてしまえば透明になると思うが(この後、透明になった)。

下写真のように仕切り板の間隔は6cmくらいなので塗りにくい。

兎に角、たっぷりと塗っておいた。

下写真の底板の裏側にも塗った。

下写真のように刷毛の柄に棒を付けて延長して、塗りにくい箇所はこの刷毛で塗った。

下写真は二度塗りしている様子だと思う。何度か塗り重ねたのでよく覚えていない。

写真 このニスは塗った直後は紫色っぽい色合い

結局、三回塗り重ねたと思う。

その結果、下写真のようにかなり艶艶の分厚いニス塗膜が出来上がった。

写真 分厚いニス塗膜でテカテカに光っている

下写真は斜め上から撮影。

写真 安っぽい針葉樹合板もニス仕上げで高級感が出ている!?

下写真は背面を撮影。

まだ完全には乾燥していないが、下写真のようにスチールラックに設置してみた。

この後、このスチールラックの上にあるエアコンの吹き出し口にこのクリアファイル立を置いて、塗装を乾燥させた。

ワテは塗料を使う場合は殆どが水性塗料だ。今回も水性ニスを使った。水性だと刷毛の手入れもやり易い。水で洗うだけで良いのだ。

なお、刷毛は水で洗った後、水を貯めた容器に一晩漬けておくと良い。そうすると水洗いで洗い残っていた塗料が翌朝には溶け出ているのだ。場合によっては二晩くらい漬け置きする事もある。

100均の刷毛をそこまで入念にメンテナンスする超節約派のワテである。

要するに超貧乏性だ。

完成したクリアファイル立てを使う

翌朝、塗装が完全に乾いたので、早速使ってみた。

上写真のようにクリアファイルがぎりぎり棚板の間に収まっている。

ちょっと取り出しにくいが、そんなに頻繁に抜き差しする訳では無いのでこれで良しとする。

写真 無事に完成したクリアファイル立てを使っている様子

上写真のように各仕切りの中には3~4冊のクリアファイルを挿し込んでいる。

実際に使ってみた感想としては、クリアファイルを抜いても他のクリアファイルが倒れる事も無くなり、非常に安定性は良い。

見た目も良いし、期待通りの性能だ。

素晴らしい。

まとめ

ワレコ

最近のワテはやろうと思っていることはやるようにしている。

思っているだけでは絶対に実現しないので。

今回のクリアファイル整理プロジェクトも2年くらい前から考えていたのだが、ようやく完成した。

当初は100均辺りでA4サイズのクリアファイルが収納出来る箱状のケースを数個買ってくる案を考えていた。

でもスチールラックの狭い棚板の間にピッタリと収まるとは限らない。もし買って来たケースの寸法が大き過ぎた場合にはスチールラックの棚板間隔を広げる必要がある。

まあそれでも良いが、出来れば現状のままピッタリと収まる本立が有れば望ましい。

そこで自作したのだ。

やっぱり寸法を測って自作すれば、ピッタリのものが作れるので非常に気分爽快だ。

費用は端材を使ったので、安く抑える事が出来た。

項目 費用
木材 300円
透明ニス 300ML(1200円)を約150ML 600円
タイトボンド3少々 100円

合計1000円くらいかな。

DIYは楽しい。

実は、ワテは溶接に挑戦したいと思っている。

安い溶接機ならホームセンターにでも2万円前後で売っている。

溶接にはいろんな手法があるが、昔から良く見かけるのが手棒溶接機だ。

最近では、金属ワイヤーが自動で送り出される半自動溶接機と言うのもある。それも2~3万円くらいで買える。

あるいは手棒溶接と半自動溶接の両方の機能を持つ溶接機もある。安いやつなら約5万円くらいからある。

と言う事で、来年は溶接をやってみようかなと思っているのだ。

(続く)

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