皆さんはジェットウォッシャー式の口内洗浄器を使っていますか?
デンタルフロスよりも快適ですよ。
今回はワテが使っているジェットウォッシャーのタンクや本体内部をクエン酸水溶液で洗浄したのでそのテクニックを紹介したい。
では、本題に入ろう。
デンタルフロスとジェットウォッシャーのどちらが良いか?
ジェットウォッシャーを使い始めて約半年になる。
ワテが使っているのは下写真の製品だ。
その後、パナソニックのやつを買った(EW-DJ55-W)。
買い替えた理由は上写真の製品はタンクが取り外しにくいので乾きにくく、その結果水垢が良く溜まるので。
このパナソニックのやつは底蓋が全開できるのでタンクの水を捨てるのがやり易い。
パナソニックのやつも当記事で紹介している手法で洗浄している(記事後半に動画説明あり)。
タンクに水を入れて、スイッチを押すと先端ノズルから勢いよく水が噴射されるので、その水で歯間の汚れを落とすのだ。
ワテの場合、食べ物が歯に良く挟まる場所は大体決まっている。
右上の奥歯の辺りだ。
従来はデンタルフロスを使っていたのだが、確かにデンタルフロスなら確実に挟まった物を除去出来る。
しかしながら、デンタルフロスは糸の幅があるので毎回歯の隙間にフロスを通していると結局は歯と歯の間にフロスの幅と同じくらいの隙間が開くことになる。
つまり、食事をする度にその隙間に食べ物が挟まってしまうのだ。
そこでワテは考えた。
フロスを使うのをやめてジェットウォッシャー式の口腔洗浄器(ウォーターフロス)を使えば良いのでは無いかと。
そこで上写真の製品をアマゾンで購入して半年間使ってきた。
半年使ったワテの感想としては、デンタルフロスをやめてジェットウォッシャーに替えて正解だった!と言う事だ。
ワテが考えるジェットウォッシャーのメリットは以下の通り。
デンタルフロスをやめた結果、ワテの予想通り歯と歯の間が若干ではあるが閉じたので食べ物が挟まりにくくなった。従来なら食事の度にほぼ毎回挟まっていたのだが。
もし食べ物が挟まった場合でも、7割くらいはジェットウォッシャーで洗い飛ばす事が出来る。
残りの3割は強く挟まっているので、その場合には歯ブラシで擦るとか手で取り除くなどしている。
どうしても取れない場合に限りデンタルフロスを使う事にしているが、今のところこの数ヶ月、一度もデンタルフロスは使っていない。
ジェットウォッシャー式口内洗浄器をクエン酸で洗う
そんな便利なジェットウォッシャーだが、一つ問題がある。
使い終わったあとは自然乾燥させるのだが、タンクや本体内部に残っている水は直ぐには蒸発しない。
この製品の場合、タンクの抜き差しが固くてやり辛いので、使い終わったら毎回タンクを外して本体とタンクを別々に乾燥させるのが面倒なのだ。
なので、タンクを本体に付けたまま立てて乾かすのだが、その結果、本体もタンクもなかなか乾かない。
それ故にタンクにはヌメリが出るし、本体内部にはカビも生えやすいだろう。
だから半年も使っていると、水垢とかヌメリみたいなのが至る所に徐々に付着しているのが分かる。
外見的にもそんなに汚れているなら、外から見えない内部は衝撃的なくらい汚れている可能性はある。
透明なタンク部は引っ張れば外せるのでタンク部のみなら洗剤に浸け置き洗いなどすることは可能だ。
一方、本体も防水にはなっているが、もし浸け置きしても内部のポンプや水の通る経路に溜まっているカビ、水垢、ヌメリなどは簡単には取れないだろう。
そこでワテは考えた。
ジェットウォッシャー式口内洗浄器をクエン酸溶液で循環洗浄する
ジェットウォッシャーのポンプを利用してクエン酸溶液を循環させれば本体内部を洗浄できるだろう。カビ取りやヌメリ取りを行うのだ。
写真 洗浄前のジェットウォッシャー本体には汚れやヌメリが付いている
まず下写真のように適当な容器を使ってクエン酸溶液を作る。
写真 クエン酸溶液を作る
ダイソーで買ってきた100円のクエン酸を大さじ三杯位入れて600ccくらいのお湯で溶かした(下写真)。
クエン酸の量がこれで良いのかどうかは未確認だ。
まあこんなもんだろう。知らんけど。
写真 クエン酸大さじ三杯を600ccのお湯で溶かした
クエン酸溶液は酸性なので目に入ると最悪失明の危険性もあるので要注意だ。
安全メガネを掛けておけば安心だ。
もしクエン酸溶液が目に入った場合にはシャワーで数分くらいしっかりと洗浄すべきである。
それでも気になる場合には眼科医に診察してもらうと良い。
なお、ネット情報によればクエン酸以外に重曹を使って洗浄するのも良さそうだ。
重曹うがいと言う製品もあるようなので、そう言う液体をジェットウォッシャーの洗浄に使うのも良いかも。
とりあえずワテの場合はクエン酸溶液を使うことにした。
シリコンゴムホースを使ってクエン酸液を循環させる
ホームセンターで切り売りのシリコンゴムホース(外径6mm、内径4mm)を50cmくらい買ってきた。たぶん30cmくらいでも良いと思う。
写真 シリコンゴムホースを買ってきた
シリコンゴムホースを買う場合には、一般工業用よりも上写真のような食品衛生法(厚生省告示85号)適合品を買うほうが安心だろう。
そのシリコンゴムホースを下写真のようにジェットノズルに差し込んで、ホースのもう一方の端はクエン酸溶液の容器に入れる。
写真 シリコンゴムホースを使ったクエン酸溶液循環システムだ
上写真のようにシリコンゴムホースを使ってクエン酸溶液が循環するようにした。
注意事項としては、このあとでジェットウォッシャーを動作させるが、ポンプの振動でシリコンゴムホースも振動する。
最悪の場合、シリコンゴムホースが外れると部屋中がクエン酸溶液で濡れてしまう。
なので下写真のようにテープを使ってシリコンゴムホースが外れないように止めておくと良い。
写真 マスキングテープを使ってシリコンゴムホースをシッカリと固定しておく
ジェット水流が吹き出す先端ノズルに挿したシリコンゴムホースの接合部分が最も外れやすいので、その部分にもマスキングテープを巻いてシッカリと固定しておいた。
これで準備完了だ。
クエン酸水溶液で循環洗浄開始
ジェットウォッシャーのスイッチをONするとポンプが動作してクエン酸溶液のジェット水流がホースの中を流れ始めた。ワテの計算通りだ。
写真 クエン酸溶液のジェット水流がホースの中を流れ始めた
数分間動作させてみた結果、クエン酸溶液の透明感が少なくなり汚くなった気がする。
汚れが落ちているぞ。
何分くらい動作させれば良いか見当も付かないので、とりあえず十数分くらい連続運転した。
運転中にシリコンゴムホースが外れると部屋中がクエン酸溶液で濡れるので、下写真のようにレジ袋を被せておいた。
写真 万一の場合を想定してレジ袋で安全対策
ワテの場合は実験目的で洗浄中の様子も確認したいので居室で洗浄を行った。
でも、皆さんがやるなら、風呂場とか屋外などで作業をするほうが万一ホースが外れた場合の被害を抑えることが出来るだろう。
洗浄完了
十数分ポンプを動作させたのちに、電源OFFした。
電源OFFしてもクエン酸溶液は本体内部にも溜まっているはずなので、その状態で2時間ほど放置した。浸け置き洗いという感じだ。
そして、再び数分くらいポンプを動作させた。
それを数回繰り返したので、洗浄完了までに6時間ほどクエン酸水溶液に浸していた事になる。
まあこれくらいで良いだろう。
洗浄後のクエン酸溶液は、作った直後の透明感がなくなり濁っている。
ワテの計算通り、ジェットウォッシャー内部のヌメリ、水垢、雑菌を洗い落とすことが出来たようだ。
素晴らしいぞ!
あとはクエン酸溶液を捨てて、容器に水を入れて同様に水を循環させて内部を良く洗った。
その作業も数回繰り返した。
下写真がクエン酸溶液の循環洗浄が完了したジェットウォッシャーだ。
写真 クエン酸溶液の循環洗浄が完了したジェットウォッシャー
上写真では、皆さんには分かりづらいとは思うが、実際に使っているワテの目では、白い本体に付着していた茶色っぽい水垢やヌメリが取れて綺麗になっている。
あと、もともと本体に付いていたタンクの水を吸引する白いホースもシリコンゴムホースに交換しておいた。
これはタンクを外そうとした時にウッカリして白ホースが引っかかり、白ホースの端が1cmほど千切れてしまったので、それを補修する目的でシリコンゴムホースに交換したのだ。
シリコンゴムホースのほうが柔軟性があり、半透明で内部の汚れも見えるのでお勧めだろう。
というわけで、下写真のように無事にジェットウォッシャーの内部の汚れをクエン酸溶液を循環させることで完璧に除去出来たはずだ。
写真 クエン酸溶液の循環洗浄が完了したジェットウォッシャー口内洗浄機
気分爽快だ。
市販のジェットウォッシャーに循環洗浄機能を付ければいいのに
ワテの場合は市販のシリコンゴムホースを使ってクエン酸洗浄液を循環させるアイデアを採用した。
ジェットウォッシャーはパナソニックなどの大手メーカーからも販売されているが、内部を循環洗浄させる機能が付いている機種はあるのかな?
もし無いならワテが採用したような方式で循環洗浄できるように標準付属品でゴムホースを付けると良いかも。
あるいは外付けホースを使わなくても良いように、ジェット噴射ノズルの部分に水路切り替え機構を追加して、通常はジェット噴射する。
切り替え機構を循環洗浄側にすれば、水流は外に噴射されるのではなくてタンク側に戻るようにすれば良いだろう。つまり循環させる経路を本体内部に設けておけば良い。
あるいは、下写真のような据え置き型で大容量タンク付なら、噴射ノズルをタンク部に差し込めるような構造にすれば循環させることが出来るのではないか?
それなら外付けホースも不要だし、本体内部に切り替え機構や循環用経路を追加する必要も無いし。
ワテのこのアイデアを自社製品に採用したいと言うメーカーがあれば、ぜひご連絡お待ちしています。
ジェットウォッシャーを密閉容器に入れて洗浄するアイデア
ジェットウォッシャーの洗浄に関して新しいアイデアが浮かんだ。
循環用のホースなどは不要で、ジェットウォッシャーを密閉容器に入れて運転すれば良いのでは無いか?
例えば下写真のような縦長のパスタを保管するような密閉容器にクエン酸水溶液を入れてそこにジェットウォッシャーも入れる。
もしこんなに深い容器がなければジェットウォッシャーの先端ノズルを取り外せば、もう少し浅い容器でもジェットウォッシャー全体を収納できる。
そしてスイッチONして蓋を密閉すれば、クエン酸水溶液がジェット噴射されるが密閉容器なので全て回収される。
この状態で連続運転すればジェットウォッシャーの内部も洗浄出来るし、外側の水垢汚れやヌメリも洗浄出来るので一石二鳥だ。
ただしジェットウォッシャーが完全防水である必要があるが、多くの市販品は完全防水なのでその点は心配ないだろう。
パナソニック腔内洗浄機をクエン酸溶液で循環洗浄した動画
その後購入したパナソニックのやつ(EW-DJ55-W)を同じくクエン酸溶液で循環洗浄してみた。
注意事項としては、パナソニックのジェットウォッシャーの内部清掃に関しては、ワテがパナソニックさんの問い合わせ窓口に質問して教えてもらった情報では、メーカーに送って分解清掃を依頼する必要がある。
もし自分で洗浄するとしても取扱説明書の説明では通常は水洗いが推奨されている。もし洗剤を使って洗う場合でも中性洗剤が推奨されている。
使い終わったら本体(丸洗い可能)・ノズル・ タンク内を水洗いする。
洗剤を使用する場合は、食器用中性洗剤を使用し、洗剤が残らないように よくすすいでください。
引用元 ジェットウォッシャー ドルツEW-DJ55の取扱説明書
なので、ここで紹介するクエン酸溶液を利用する手法はあくまで自己責任と言う事になる。
クエン酸溶液の濃度が高すぎるとジェットウォッシャーに使われている部品に何らかのダメージを与える危険性もある。
写真 パナソニックジェットウォッシャーを4Lのガラス容器に入れたクエン酸溶液で循環洗浄
上写真のように先日自家製らっきょうの甘酢漬けを作った時に買った大きめのガラス容器(4リットル)の底に5cmくらい水を入れて、クエン酸粉末を大さじ2~3杯くらい適当に入れた。
そしてシリコンチューブを接続して下動画のようにクエン酸溶液が循環するようにしてスイッチオン。
動画 パナソニックジェットウォッシャーをクエン酸溶液で循環洗浄する様子(5秒)
数分間動作させたあとスイッチをOFFするとジェットウォッシャー内部の通路にクエン酸溶液が停滞しているので、その状態で数十分間ほど浸け置き洗いした。
それを数回繰り返した。
このジェットウォッシャーは購入後まだ四ヶ月なので内部はそんなに汚れていないと思う。
実際、洗浄後のクエン酸溶液の透明度は洗浄前とそんなには変わらなかったので。
でもジェットウォッシャー内部を綺麗に洗浄出来たと思うので、気分的にはスッキリした。
今後も時々はクエン酸溶液でジェットウォッシャーを循環洗浄する予定だ。
なお、ラッキョウ酢の臭いが残っていたガラス容器もクエン酸のお陰でラッキョウ酢の臭いが無くなり、一石二鳥だった。
まとめ
タンク式のジェットウォッシャーを使っている人は、ワテのこのアイデアを参考にしてクエン酸溶液の循環洗浄をすると良いだろう。
水垢、ヌメリ、カビ、雑菌、細菌が除去出来るから気持ちいいですよ。
当記事では、ワテ使っているタンク式のジェットウォッシャーの内部汚れを落とす為に、ジェットウォッシャー自身のポンプを利用してクエン酸溶液を循環させる方法で洗浄するアイデアを紹介した。
使うものはクエン酸と切り売りシリコンホース数十センチなので、数百円もあれば準備出来る。
これでまた数ヶ月は大丈夫かな。
あるいはタンク式ではなくて、タンクレスなジェットウォッシャーを使うのも良いだろう。
上写真のSupika社の製品はタンクが無いので、コップに水を入れておいてジェットウォッシャーから伸ばした吸引ホースで水を吸い上げる方式だ。
この製品ならタンクがないので、タンク付の製品に比べれば内部は乾かしやすいと思う。
でも、やはり数ヶ月も使っていると内部にはカビやヌメリは発生すると思うので、ワテのアイデアを応用してクエン酸溶液などで洗浄すると良いだろう。
ワテの場合はクエン酸溶液を使ったが、重曹溶液、お酢、中性洗剤溶液など色々試すとよいかも。
ただし洗剤を使うとポンプ部分で泡が発生すると思うので、泡が邪魔して水流が流れにくくなるなどの可能性はあるだろう。
その辺りは皆さん、色々試すと良いかもしれない。
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(続く)
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