記事内に広告が含まれています

【ワレコの電子工作】チップ抵抗・チップコンデンサを100均ケースに整理した【ワテ流】

この記事は約14分で読めます。
スポンサーリンク
ホーザン(HOZAN) パーツキャビネット パーツケース 引出しストッパー付 引出し120個 見出しカード、転倒防止用金具付 B-405
ホーザン(HOZAN) パーツキャビネット パーツケース 部品ケース 引出しストッパー付 引出し72個 B-200
ホーザン(HOZAN) パーツキャビネット 部品ケース 引出しストッパー付 引出し20個 見出しカード、転倒防止用金具付 B-201

ワレコ

HOZANの大型パーツキャビネットを三台くらい欲しいワテであるが、高くて買えないw

そんな時には100均だ。

ワテの場合、2021年1月に表面実装部品を使ったラッチングリレー式オーディオセレクターを作成した。

【ワレコの電子工作】SMD表面実装部品で作るラッチリレー式入力セレクタ基板に半田付け【PCBWay基板】
ワレコ 小さな表面実装部品の半田付けは、練習すれば誰でも出来る。 ワテの場合、2019年末に初めてKiCADで基板を設計して基板製造メーカーに発注した。その後、十回くらい基板を設計して海外発注したが、そのどれもがリード部品用の両面スルーホー...

その専用基板を、リード型の抵抗、コンデンサ、トランジスタ、ダイオードなどは使わずに、KiCadを使って表面実装部品だけで設計してみたのだ。

その基板をPCBWayさんで製作して貰って初めて表面実装部品を半田付けしたのだが、表面実装部品はとって使い易いぞ。その理由は、部品を高密度に実装出来るし、万一部品を取り外す必要になったとしてもリード線が無いので半田付けのやり直しも簡単だ。

と言う事で、今後のワテの電子工作では、表面実装部品が主流になる予感。

しかし問題が一つある。

それは、秋月やRSコンポーネンツで買った表面実装部品がどんどん溜まって行くのだが、表面実装部品は胡麻粒みたいに小さいので、ちゃんと整理しないと何が何だか分からない。

当記事では、ワテが表面実装部品を整理整頓してスッキリ気分爽快になった過程を紹介する。

100均の整理ケースを10個くらい買って来て完璧な整理整頓が出来たのだ。

では、本題に入ろう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

表面実装部品がどんどん溜まる

下写真に、ワテが最近購入したチップ抵抗を示す。

写真 秋月電子やRSコンポーネンツで買ったチップ抵抗(3216Mサイズ)

ワテの場合は、基本的には同じ抵抗値で100個のチップ抵抗を購入している。一個2円前後なので100個で200円前後だ。

そうすると、上写真のようにテーピングをカットして100個入りあるいは50個入りとなったテープがナイロン袋に入って届く。

こんな感じで極小のチップ部品がどんどん溜まって行く。

整理せずに段ボール箱に放り込んでいると、もう訳ワカメと言う感じ。

そこで整理整頓する事にしたのだ。

 

下写真の30KΩチップ抵抗はRSコンポーネンツさんで買ったやつなのだが、100個買ったら一袋5個入りの袋が20袋で来た。無駄な梱包だ。

写真 RSコンポーネンツから届いた30KΩ抵抗が20袋(一袋5個入り)

まあこんな袋に入れたままだと嵩張るので、袋は廃棄してチップ抵抗だけを整理したい。

兎に角、人生の基本は整理整頓だ。

チップ部品のサイズを知る

表面実装部品(SMD)を使う上でややこしいのがサイズだ。

インチ表記とミリ表記が混在しているので、混乱の元なのだ。

電子部品最大手のロームさんのサイトに分かり易い表があったので以下に引用させて頂く。

ローム品名 チップサイズ mm inch
L W
***004 0.4mm × 0.2mm 0402 01005
***006 0.6mm × 0.3mm 0603 0201
***01 1.0mm × 0.5mm 1005 0402
***03 1.6mm × 0.8mm 1608 0603
***10 2.0mm × 1.2mm 2012 0805
***18 3.2mm × 1.6mm 3216 1206
***25 3.2mm × 2.5mm 3225 1210
***50 5.0mm × 2.5mm 5025 2010
***100 6.4mm × 3.2mm 6432 2512

表 チップ抵抗器 サイズ

引用元 https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/resistors/r_what6

チップ抵抗には色んなサイズがあるが、ワテの場合は3216M(1206)サイズを使うようにしている。

つまり長さ3.2mm x 幅1.6mm なのでどちらかと言うと大き目のサイズだ。余り小さいと見えないし、半田付けも難しいので取り敢えず最初は3216Mサイズを使う事にしたのだ。

SIKIRI整理ケースを使ってチップ部品を整理する

電子部品の整理ケースとして有名なのは、冒頭のホーザンさんの大型キャビネットだ。多数の引き出しがあるので、膨大な数や種類のパーツを収納出来る。

まあワテの自宅にもそんな大型キャビネットを数台置きたいところだが、置く場所もないし、購入予算も無いので、代替案を検討した。

そこでワテが採用したのが、100均のSIKIRIシリーズの整理ケースだ。

下写真はSIKIRI30ケース。

下写真はSIKIRI42ケース。

ダイソー、キャン★ドゥ、セリアなどで売っている。

部屋数は1、3、6、10、30、42など色んな種類がある。

SIKIRIケースの特徴としては仕切り板が固定(ケースと一体形成)されているので、隙間から隣の部品が混じる事が無い。

近所のダイソーとキャン★ドゥを回って、合計20個くらいのSIKIRIケースを買って来た。

チップ抵抗を整理する方法(ワテ流)

さて、抵抗のE12系列を以下に示す。合計で12×7=84種類ある。

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

1.0

1.2

1.5

1.8

2.2

2.7

3.3

3.9

4.7

5.6

6.8

8.2

2

10

12

15

18

22

27

33

39

47

56

68

82

3

100

120

150

180

220

270

330

390

470

560

680

820

4

1.0K

1.2K

1.5K

1.8K

2.2K

2.7K

3.3K

3.9K

4.7K

5.6K

6.8K

8.2K

5

10K

12K

15K

18K

22K

27K

33K

39K

47K

56K

68K

82K

6

100K

120K

150K

180K

220K

270K

330K

390K

470K

560K

680K

820K

7

1.0M

1.2M

1.5M

1.8M

2.2M

2.7M

3.3M

3.9M

4.7M

5.6M

6.8M

8.2M

表 抵抗のE12系列を1Ωから8.2Mまで揃えると全84種類

現状では、秋月やRSコンポーネンツで買ったチップ抵抗は三十種類くらいなのだが、今後、買い増しすると思うので、整理ケースには少なくとも上表の全抵抗84種類を収納出来るだけの小部屋が欲しい。

そこで、以下のように

  • 0~9.9Ω
  • 10~99Ω
  • 100~999Ω
  • 1K~9.9KΩ
  • 10K~99KΩ
  • 100K~

六個の整理ケースに分類する事にした。

ワテが使うのは、SIKIRI30だ。6×5=30個の小部屋がある。

小物入れ 30マス(固定仕切り) 外寸23.3×17×2.3cm
SIKIRI 30

そのSIKIRI30を以下のように使う事にした。

下表は、抵抗値1Ωから9.9Ωまでの二十数種類のチップ抵抗をSIKIRI30の30個の部屋に収納する位置を示している。

 

1

2

3

4

5

6

1

1

2

3

4.7

6.8

 

2

1.2

2.2

3.3

5

7.5

 

3

1.5

2.4

3.6

5.1

8.2

 

4

1.8

2.7

3.9

5.6

   

5

   

4.3

     

表 SIKIRI30整理ケースに1Ωから9.9Ωまでの二十数種類のチップ抵抗を収納する例

上表では、未使用な小部屋もあるが、それは予備として確保している。

つまり、上表は3216Mサイズ(0.25W)のチップ抵抗を収納する例であるが、例えば1.5Ω抵抗で2Wのものが必要になり購入した。

2W抵抗はそんなに沢山の種類を買う予定は無いので、その1.5Ω2W抵抗を上表の1.5Ω(0.25W)の下の部屋に入れておけば分かり易い。未使用の小部屋はそんな風に使う予定だ。

上表は1Ωから9.9Ωまでのチップ抵抗を整理する例であるが、それをx10、x100、x1K、x10K、x100Kしたものも同じように整理する。

その整理結果を下写真に示す。

写真 0Ωから2MΩまでの3216M、0.25Wチップ抵抗を六個のSIKIRI30ケースに収納した

上写真のようにテープリールに収納されているチップ抵抗は、テープリールを丸めて一つの小部屋に収納した。

ネット検索して他の人の整理例を見ると、このテープリールを数センチずつくらいにハサミで切って収納している人もいるが、ワテの場合は取り敢えず分割せずに一巻きのまま収納しておいた。

そのほうが、もし保管位置を変更したくて小部屋を移動する時にやり易いので。

下写真には10Ωから99Ωまでの3216M(0.25W)チップ抵抗の整理例(拡大写真)を示す。

写真 10Ω~99Ωまでの二十数個のチップ抵抗をSIKIRI30ケースに整理

抵抗が入っていたナイロン小袋の型番や抵抗値が印字されている部分を3x3cm角くらいにハサミで切り取って、その裏に手書きで抵抗値、ワット数など記している。

黒、赤、青の三種類のマジックを使って、数値や単位を見易くする工夫をした。

上写真で、左上の10Ω(0.25W)3216Mの下に10Ω(2W)6432Mを保管している。この大型サイズの10Ω(2W)6432M抵抗は、以前に実体顕微鏡用のリング照明を作った時の余りだ。

【ワレコの電子工作】実体顕微鏡用LEDリング照明にパーツ半田付け【PCBWay製基板】
写真 さてLED照明の半田付けをするかなと考え中の猫さん ニコン実体顕微鏡SMZ-2B用のLEDリング照明を自作しているのだが、先日、中国PCBWay社からそのプリント基板が届いた。 ワテがKiCadで基板レイアウトを設計してPCBWayさ...

下写真が、その整理結果。

写真 0Ωから2Mまでのチップ抵抗を六個のSIKIRI30ケースに整理出来た

多数のナイロン小袋に入っていたチップ抵抗を、六個のSIKIRI30ケースに分類出来たので気分爽快。

現状では、未使用の小部屋が70パーセントくらいあるが、今後、色んな値のチップ抵抗を買い増しして小部屋を埋めて行く予定だ。

チップ抵抗はRSコンポーネンツさんなどで100個単位で購入すれば一個2円前後くらいで買える。5000個単位で買えば一個1円前後くらいで買えるので安いのだが、5000個買うのは気が引ける。

なお、アマゾンその他のネットショッピングサイトで、百種類以上、数千個のチップ抵抗セットも売っている。

でもワテの場合は、RSコンポーネンツさんなどで必要な値を買い増しして行く予定だ。その理由は、二つある。一つは、製造元が不明な素性の分からない抵抗は使いたくないのだ。

それと、最も大きな理由はワテは3216M(1206)サイズで0.25W(=1/4W)、誤差±1%品を買うようにしているのだが、セット販売されているチップ抵抗では 1/8W とか 1/10W などが多いのでワテ好みのセットが見付からないからだ。

と言う事で、3216Mサイズのチップ抵抗の整理分類作業が完了したのだ。

チップコンデンサを整理する方法(ワテ流)

さて、次はチップコンデンサの整理整頓だ。

写真 未整理状態のチップコンデンサ(3216Mサイズ)

チップコンデンサも先ほどのチップ抵抗と全く同じ手法で分類しようかなと考えたのだが、よく考えてみるとワテが普段使うコンデンサは抵抗のE12系列のようには値の種類は多くは無い。

なので、SIKIRI30ケースを六個も使う必要は無さそう。

そこでSIKIRI42を四つ使って以下のように分類してみた。

  • 0.001μ(1n=1000p) ~  (注)現状ではこの値のコンデンサは持っていない
  • 0.01μ(10n)~
  • 0.1μ~
  • 1.0μ~
  • 10μ~

この四種類(0.01μ~、0.1μ~、1.0μ~、10μ~)のチップコンデンサを以下のように整理した。

下表は0.1μ~0.99μまでのチップコンデンサを整理する手法だ(ワテ流)。

 

1

2

3

4

5

6

7

 

0.1

0.15

0.22

0.33

0.47

0.68

0.82

1

             

2

             

3

1608            

4

2012            

5

3216

3216

3216

3216

3216

3216

3216

6

5025            

表 0.1μ~0.99μまでのチップコンデンサを整理する手法(3216Mサイズ以外のサイズも収納する)

上表を説明すると、SIKIRI42ケースを使っているので、横7x縦6=42個の小部屋がある。

水色の容量を持つ7種類のチップコンデンサを縦にサイズごとに収納する。秋月さんでもこの七種類のチップコンデンサが主に売られているし、これ以外の例えば0.39μなどは秋月さんでは扱っていないようだ。

現状では3216サイズしか買っていないが、もし、3216以外のサイズを買った場合には、上下の空いている小部屋に保管するのだ。

そうすると、六種類のサイズ違いのチップコンデンサを一つのSIKIRI42ケースに収納出来るのだ。

あるいは同じ容量・サイズでも種類の異なるチップコンデンサを買った場合にも上下の小部屋に収納しておけば分かり易い。ワテの場合は基本は3216Mサイズなので、上下の小部屋が全部埋まる事は無いので、空いている小部屋は臨機応変に使えば良いのだ。

あるいはもし0.39μなどの一般的では無い値を買った場合は、隣の0.33μか0.47μの中に一緒に保管しておけば良いだろう。違いを分かり易くするためにテーピングにマジックで色を塗るなどしておけば分かり易い。

我ながら良い手法だと思う。

無事に分類整理が完了したチップ抵抗とチップコンデンサ

今まで説明した手法で、実際に整理整頓したチップ抵抗とチップコンデンサの写真を以下に示す。

写真 六個のSIKIRI30ケースと四個のSIKIRI42ケースで完璧に整理出来たチップ部品(3216Mサイズ)

どう!

完璧でしょ!

まとめ

ワレコ

自称チップ部品整理アドバイザーのワテである。

ワテに整理整頓出来ない電子部品は無いのだ。

当記事では、ワテが100均SIKIRI整理ケースを数個使ってチップ抵抗とチップコンデンサを完璧に収納した過程を紹介した。

チップ抵抗はE12系列で84個の全値を収納出来るだけの小部屋を用意した。

一方、チップコンデンサは良く使う容量に対して、3216やそれ以外の六種類のサイズのチップコンデンサを一つのSIKIRI42ケースに保管する手法を紹介した。

記事では紹介しなかったが、チップダイオード、チップトランジスタもSIKIRI10ケースに整理出来た。

ケースの購入価格は総額で数百円程度。

その程度の出費でこんなに完璧な整理が実現出来たのである。

皆さんにもお勧めしたい。

追記(2021/6/6)

その後、このページで紹介した整理方法は廃止して、新たな手法で整理し直した↴

スポンサーリンク
コメント募集

この記事に関して何か質問とか補足など有りましたら、このページ下部にあるコメント欄からお知らせ下さい。

DIYアイデアエレクトロニクス
スポンサーリンク
シェアする
warekoをフォローする
スポンサーリンク

コメント