写真 左から仕上げサンダ、ランダムオービットサンダ、ベルトサンダ
もっとも汎用性があるのは中央のランダムオービットサンダだろう。
ワレコ
仕上げサンダのフレンチクリート式壁面収納棚を製作した。
いい感じで出来た。
ワテの木工作業部屋は、昨年、一時は混沌として足の踏み場も無い状態だったのだが、フレンチクリート式の壁面収納棚を採用して整理整頓を始めた結果、カオス状態を抜け出す事が出来ていい感じに整理整頓出来つつある。
つまりまあ閉鎖系のエントロピーは増大するけれど、それに逆行するのがDIY活動なのだ。
DIYは熱力学の法則を破るのか?
なんのこっちゃようわからんw
と言う事でマキタ仕上げサンダの壁面収納棚の製作過程を紹介しよう。
結論としては、壁面収納の製作も数個目になると一時間も掛からずに完成した。
また、多数の木工下穴ビットも壁面収納したので、その製作例を紹介したい。
では、本題に入ろう。
何でもかんでも壁面収納する
下写真が、ワテが木工作業部屋の作業台正面に製作したフレンチクリート式で壁面収納した工具類だ。
写真 最も良く使う工具を作業台正面に壁面収納した(フレンチクリート式なので移動可能)
木工作業で最も良く使う工具を作業台正面に収納した。タブレットも壁面収納している。
具体的には、以下の工具だ。
- 充電式ドリルドライバー
- 充電式インパクトドライバー
- ハンドクランプ
- F型クランプ
その製作記事は以下の通り。
また、電気カンナ、電気ドリルの壁面収納棚の紹介記事は以下の通り。
それ以外にもトリマ、ジグソーも壁掛け収納している。
さて、下写真がワテの木工作業部屋の作業台の写真だ。
上写真では、作業台天板の上に多数の物が載っているが、これでもかなり整理整頓した状態だ。
2020年にサイクロン集塵システムを製作していた当時は、Φ100やΦ65の数メートルのホース、サイクロン集塵機、リョービの掃除機など大型機械がところ狭しと置いてあった。
それらを収納する縦型ラックなど自作して、徐々に木工作業部屋を整理整頓して来たのだ。
マキタ仕上げサンダの壁面収納棚の製作開始
マキタ 仕上げサンダ M931の壁面収納棚の製作を開始した。
写真 マキタ仕上げサンダの壁面収納棚に使う針葉樹合板12ミリ端材を適当に組み合わせる
上写真のように二階建て構造にして、上部には仕上げサンダを載せる。
下部の隙間には、サンディングペーパー、つまり紙やすりを収納するのだ。
上写真のようなマキタ純正サンディングペーパーでも良いが、一般的な仕上げサンダの研磨面のサイズ 93 x 228mmくらいのサイズの紙ヤスリなら、他社製のものでも取り付ける事が出来る。
仕上げサンダ(オービタルサンダー)とランダムオービットサンダの違い
仕上げサンダはオービタルサンダーとも呼ばれるが、下写真の製品のように研磨面が長方形のものが一般的だ。
これらの仕上げサンダ(オービタルサンダー)の研磨面は、毎分10,000回転くらいの高速度で小さな半径の偏心運動をしている。
あとは人が手でサンダーを持って、部材の上を滑らせれば、部材が研磨されるのだ。
一方、ランダムオービットサンダは、下写真の製品のように研磨面が円形の物が一般的だ。
ランダムオービットサンダも研磨面が小さく偏心運動しているのだが、それとは別に研磨面全体が円の中心周りに回転運動も行う。
従って、ランダムオービットサンダは人が手で移動させなくても、部材に押し当てているだけでも、研磨されるのだ。
つまりランダムオービットサンダは仕上げサンダ(オービタルサンダー)と比較して、良く削れる。
なので、まず最初に買うならランダムオービットサンダが良いだろう。
ワテの場合は、何となく仕上げサンダを買ってしまったw
まあ次はランダムオービットサンダが欲しいと思っている。
上写真のKyocera サンダポリッシャー RSE-1250Fが人気が高いのでこれにするかなあと思っている。
海外製の安いサンダーもお勧めか
まあ、今の時代、マキタ、HiKOKI、リョービ、ボッシュなどの有名メーカー以外にも多数の海外製電動工具がある。有名メーカー製で一万円くらいのものが、海外製の安いやつだと五千円くらいで似た様なものが出ている。
もちろん使っているパーツ、特にモーターの品質はやはり有名メーカー製のやつの方が信頼性は高いと思うので、どれを買うかは皆さんの自由だ。
大型の棚とか机など作って表面をサンダーでガンガン研磨する場合などには、結構荒っぽい使い方をすると思うので、サンダーを消耗品と考えて安い海外製を使い倒して壊れたら買い替えると言う作戦でも良いだろう。
でもまあ、ワテの場合なら、取り敢えずアマゾンで人気の国産メーカーか例外的に外国製ボッシュの製品の中から選びたいなあと思っている。
ミニサンダも意外にに便利
あと、サンダーは大きなタイプも良いが、小型のタイプのほうが小回りが利いて狭い場所、奥まった場所を研磨できるので意外に使い易い場合もある。
そう言う点では、以下のような小型のサンダーも魅力的だ。
マキタ仕上げサンダM931の壁面収納棚の製作を始める
卓上スライド丸ノコFC7FSBを使って針葉樹合板12ミリの端材をカットする。
写真 卓上スライド丸ノコを使うと斜めカットも自由自在
下写真のように、卓上スライド丸ノコを使うと自由にカット出来るので、角の部分を数回に分けてカットすれば、角を丸める事も可能だ。あとはヤスリで削れば良い。
写真 卓上スライド丸ノコを使うとコーナーを丸めるカットも自由自在
下写真のように、下穴錐Φ2.5で穴を開けておいて軸細コーススレッド3.3x30mmを使って組み立てた。
下写真のように、仕上げサンダ本体以外に、集塵バッグ、予備の紙ヤスリなどを収納するのが目的だ。
下写真のように、収納するのだ。
まあ集塵バッグの置き場所をよく考えていなかったので、適当に隙間に差し込んで保管するw
あるいは、ワテ自作のサイクロン集塵システムにこの仕上げサンダをホースで接続する予定なので、集塵バッグは不要なのだ。なので集塵バッグは壁面収納しておく必要は無いので、商品の段ボール箱に入れて物置に保管しておくかな。
針葉樹合板12ミリの組み立てには軸細コーススレッド3.3x30mmを使う
さて、軸細コーススレッド3.3x30mmを使ってドンドン組み立てて行く。
写真 二階建て構造の床板はケガキ線を描いて下穴も開けておくと失敗が無い
下写真のようにコーススレッドを捻じ込む場合には、事前にしっかりとクランプしておいて、部材が動かないようにしておく事が成功への秘訣だ。
写真 材をしっかりとクランプ固定しておいてネジ止めする事
このクランプ作業をやらずに左手で材を押さえて右手でインパクトドライバーを使うなどのやり方は素人だ。ワテのようなDIYの達人になると、ここはしっかりとクランプするのだ。
写真 3.3x30mm軸細コーススレッドを数十本使った
同じく、背板の部分に壁面に引っ掛ける45度カット材を固定する場合もハンドクランプで固定しておくと良い。
木工作業では、多数のクランプを使う。
洗濯バサミの大型版みたいな形のハンドクランプは、取り敢えず部材を固定するのに役立つ。
一方、ハンドルを回して固定するF型クランプは、部材が動かないように強い力で固定する用途に使う。
クランプは木工作業では必須のツールなので、安くても良いので沢山のクランプを揃えておくと良い。クランプは多くて困る事は無いが、少ないと木工作業が中断してしまう。
あるいは部材を接着する時にクランプが無いと、密着出来ないので接着作業に失敗するのだ。
それくらいクランプは重要なのだ。
アマゾンで
仕上げサンダの壁面収納棚の背板に二本の45度カット材を貼り付ける
フレンチクリート式の壁面収納では、重量物を壁面収納する場合には、二箇所を引っ掛けると耐荷重も増えるし安定性も良くなる。
ワテの場合には壁面に横に張ったフレンチクリート式45度カット材は162ミリ間隔で張っている。
従って仕上げサンダ用壁面収納棚の背板にも162ミリ間隔で45度カット材を張る。
まずは上写真のように上部に45度カット材を固定する。
それを下写真のように壁に引っ掛けてみる。
上写真で、背板下側に張る予定の45度カット材はネジ固定していないので自由に動ける。
なので、現物合わせで下側45度材の位置を決めると、上下二本の45度カット材の間隔が正確に162ミリに出来るのだ。
狭い箇所にコーススレッドを捻じ込む
さて、その背板の下側に45度カット材をコーススレッドでネジ止めするのだが、予備の紙ヤスリを保管する狭い隙間にネジを入れて固定する必要がある。
手が入らなかったので、上写真のように小型のハンドクランプで3.3x30mm軸細コーススレッドを挟んで、その小型ハンドクランプをラジオペンチで保持する。
その状態で、右手でインパクトドライバーを持ってコーススレッドを捻じ込む事に成功した。
自称DIYの達人のワテの達人技だ。
ほんまかいなw
ビスキャッチビットを買う
まあ手が入らないこんな狭い場所のネジを締めるには、ビスキャッチビットが有れば解決する。
前者のやつなら、これを使うだけで簡単にビスキャッチしながらネジ締めが出来る。
でも、ドライバービットとビスキャッチの部分が分解出来ない一体型だ。なので、もしドライバービットが摩耗して来たら、廃棄するしかない。
一方、後者のWeraのやつならビスキャッチの部分だけの製品で、好きなドライバービットに差し込んで使えるので、長く使う事が出来る。
と言う事でワテもこの後者のWeraネジグリッパーを買う予定だ。
なお、ワテの斬新なアイデアでネジ締めに成功したのだが、小型ハンドクランプ先端のビニル被覆が剥がれてしまった。
まあ、確かダイソーで5個100円くらいで買ったやつなので、問題ないが。
でもこう言う些細な失敗が物凄く気になる性格のワテであるw
マキタ仕上げサンダM931の壁面収納棚が完成
で、無事に完成したので早速使ってみる。
上写真の棚板の斜め線は、当初は先日作成した電気ドリルや電気カンナの壁面収納棚と同じく、仕上げサンダも斜めに立て掛けて壁面収納する案を検討していたのだ。
そのほうが床面積が小さく出来るので狭い作業部屋を有効利用出来るからだ。
でも、今回はその案は不採用として、普通に玄関に取り付けるの牛乳箱みたいな構造の棚を作ったのだ。
下写真のように針葉樹合板12ミリを使ったが、節が全くない美しい木目だ。
こんな針葉樹合板は滅多に出会えない。
下写真のように仕上げサンダ本体を載せてみたが、まあ問題は無いがちょっとした地震が来ると転げ落ちる危険性がある。
そこで下写真のように、前面に転落防止柵を取り付けた。
写真 マキタ仕上げサンダM931の壁面収納棚の完成形
転落防止柵は9ミリ厚の集成材だ。ここは目に付く部分なので、ワテにしては少し値段が高い素材を使ってみた。
その結果、仕上げサンダM931本体、集塵バッグ、紙やすりの予備を完璧に壁面収納出来ている。
素晴らしいぞ。
ちなみに以下のマキタの仕上げサンダは色は違うが中身は同じらしい。
なので安い方を買うと良いだろう。
木工用下穴ドリルも壁面収納する
さて、前々からやろうと思っていた作業を行う。
つまり下写真に示す数本の下穴錐も壁面収納するのだ。
これらの下穴錐の使用頻度は高い。
特に2.5ミリと3.0ミリを良く使うのだ。
2.5ミリは軸径3.3の軸細コーススレッドの下穴用、3.0ミリは軸径3.8の普通サイズコーススレッドの下穴用だ。
あと、上写真左端のスターエム ハイス六角軸皿取錐 3×9も良く使う。
あるいは下写真の埋木錐もセットになったやつなら、同じ材でネジ穴に埋木をする事が出来る。
これらの下穴錐を保持する部材を作るのだ。
2×4材の端材に木工用ドリルで穴開け加工
木工用ドリルΦ10や、上写真の下穴錐を使って下写真のように5個の穴を開けた。
下写真のようにΦ10で開けた穴の周囲にバリが出来てしまったw
そこで、卓上スライド丸ノコを使って、表面を1ミリだけ薄くカットした(下写真)。
その結果、上写真のように、表面のバリが解消して綺麗な穴が5個形成出来た。
卓上スライド丸ノコFC7FSBはほんまに便利やわ。
で、その5穴の木片を下写真のように先日作成した電動ドリルドライバー、インパクトドライバー収納棚にネジ固定した。
下写真のように銀色の下穴錐と黒っぽい皿取錐(ハイスピード鋼)を完璧に収納出来たのだ。
その結果、下写真の商品パッケージはもはや不要。
ちなみに上写真の3mm下穴錐は先端が折れている。
なお、ワテの場合には、下写真の皿取錐を良く使うのだが、
その前に、3ミリの下穴錐で穴を開けておく。
その理由は、スターエム 皿取錐 3×9は値段が高いのであまり消耗させたくないからw
超貧乏性だwww
まあ、スターエム 皿取錐 3×9は、内刃のみも単品で売ってはいるが。
木工作業が終わったらサイクロン集塵機を使って掃除
木工作業にはサイクロン集塵機は必須だ。三千円くらいのサイクロンパーツを買って自作しても総額五千円くらいで作れる。ただし掃除機は別途用意する必要がある。
まとめ
ワレコ
仕上げサンダのフレンチクリート式壁面収納棚を製作した。
いい感じで出来た。
フレンチクリート式壁面収納システムを構築して二週間くらいしか経っていないが、カオス状態であったワテの狭い木工作業部屋が加速度的に整理整頓出来て来た。
凄いぞフレンチクリート!
整理整頓の秘訣はワテの場合は以下の通り。
- 不用品は廃棄するかヤフオクで売る
- 散らかっているものは段ボールや100均プラケースに収納
- 兎に角、目に付く範囲は片付ける
- それらの不用品はフレンチクリートで壁面に収納
- 気付いたら直ちに行動する(いつやるか? 今でしょ!)
- 長い材(ワンバイ材の6フィートなど)は天井に収納棚を作った(記事で紹介予定)
などか。
と言う事で、ワテが持っている殆ど全ての電動工具をフレンチクリート方式で壁面収納する事が出来た。
次は、手鉋、鑿、鋸、金槌、ドライバー、コーススレッド(各種サイズの数箱)、釘、その他の小物の壁掛け収納を実行する予定だ。
(続く)
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