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【ワレコのDIY】白光FR301電動はんだ吸引器のスタンドを自作した【安定性抜群】

この記事は約14分で読めます。
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ワレコ
ワレコ

最近よく素麺を食べる。

日本の夏には素麺だ。

寿司、トンカツ、すき焼き、ラーメンなどの定番日本食を食べている外国人に言いたい。

素麺は美味いぞ!

このブログ記事が切っ掛けで、全世界的に素麺ブームがやって来る可能性がある。

ワテお勧めの素麺はもちろん揖保乃糸 特級品だ。

めんつゆは揖保乃糸純正の下写真の製品がお勧めだ。関西風で甘味がある。

最近では関東風も出ているのだ。揖保乃糸 特製ストレートめんつゆ こいくち 関東風

さて、最近ワテが自作したDIY作品を紹介したい。

では、本題に入ろう。

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電動式半田除去ツールは買って良かった

電動ポンプ式の半田除去ツールは英語では、Electric Desoldering Toolなどと言う。

ワテの場合、長年に渡り電子工作をやって来たが電動ポンプ式の半田除去ツールはつい数カ月前に買ったばかりなのだ。

電動ポンプ式の半田除去ツールは便利なのは知っていたが、安くても2万円くらいなので手軽には買えない。使う頻度を考えると無くてもどうにかなるだろうと言う事で買わないまま今までやって来たのだ。

たぶん読者の皆さんの中にも同じような人は多いだろう。

そんなワテが使っていたのが半田吸い取り線。

こんな感じの吸い取り線を駆使して半田付けしたパーツをプリント基板から取り外す。まあ慣れれば出来る。

でも、吸取り線だけではどうしても作業がやり辛い。かと言って2万円出して電動ポンプ式の半田除去ツールを買う勇気が無い。

そんなワテが半田吸取り線の次に買ったのがこれだ↴

数年前に買った。

確かにはんだシュッ太郎は便利ではあるが、取り付け間違いした抵抗を一個外す程度の用途にはこれで足りる。

しかし、大量の部品を取り外す作業にははんだシュッ太郎には向いていない。

なぜなら手動でポンプを圧縮する必要があるが、毎回手作業でポンプを圧縮するのは煩わしいのだ。

かつ、吸取り出来るのはポンプが膨張する一瞬なので、電動ポンプ式のように何秒間も連続で吸引する事は出来ない。

なので、何度も何度も同じ箇所を熱して吸引を繰り返す。その結果、基板の銅箔ランドが剥がれてしまい、グダグダになる失敗も多かったのだ。

プリント基板の全部品を取り外す作業

先日、実際にそんな状況になった。

つまり下写真に示すワテが以前に自作した金田式 A級30W DCパワーアンプをレストアする為に、プリント基板に半田付けしている全ての部品を取り外して回収して再利用する事にしたのだ。

写真 金田式 A級30W DCパワーアンプをレストアする為にプリント基板の部品を外す

この解体作業を行う為にワテも遂に白光 はんだ吸取器 FR301-82を買ったのだ。

この白光はんだ吸取器を使うと三十分程度で下写真のように全部の部品を取り外す事が出来た。

写真 はんだ吸取器を使うと部品の取り外しが簡単に出来る

こんなに便利ならもっと早く買っておけば良かったなあと思う。

吸取った半田は下写真のようにパイプ状の容器に回収出来る。

写真 吸取った半田はパイプ状の容器に回収出来る

先ほど紹介したプリント基板一枚の全部品の半田を吸引するとパイプ状容器に上写真に示す大量のハンダが回収される。半田が溜まると吸引能力が落ちるのでこまめにパイプを掃除する必要がある。

作業中に半田を掃除するのが面倒なので、ワテの場合は別売りオプションのパイプ状容器を一つ買い増しした。

あと、下写真のフィルターも吸取り器本体に2個予備が付いているが、消耗品なので下写真のセットを追加で購入しておいた。

これで心置きなくドンドン半田吸引が出来るぞ!

なお、ワテが買った白光 はんだ吸取器 FR301-82は2極接地型プラグタイプだ。いわゆる三芯ケーブル仕様だ。

一方、白光 はんだ吸取器 FR301-81は2芯の平型プラグタイプだ。

三芯ケーブル仕様はケーブルが太いので、特に理由が無ければ2芯平型プラグタイプがお勧めかなと思う。

白光 はんだ吸取器 FR301-82のコテ台は使い辛い

さて、白光 はんだ吸取器 FR301-82には金属製の小さなスタンドが付いているのだが、殆ど役に立たない(下写真)。

図 ハッコーFR-301セット内容

引用元 ハッコーFR-301取扱説明書

上写真のようにこのコテ台は軽い金属板を折り曲げただけの構造なので安定性は無いし、半田吸引器に手が当たれば簡単にずり落ちてしまう。

そこで、ワテの場合は現状では白光 はんだ吸取器 FR301-82は作業中には机の上に寝かせて置いている。

でもそれは危険なので、ちゃんとした置台を自作する事にしたのだ。

白光はんだ吸取器FR301-82の置台を設計

白光はんだ吸取器FR301-82の置台を自作すると言っても、どんな構造にするか全く案が決まっていない。

キーワード、

FR-301 こて台 

で検索すると下写真の商品が見つかった。

どうかなあ?

上写真を見たワテの印象としては、 FR-301用の専用コテ台とは言ってもやはり重量不足のような気がする。

つまりうっかり手が当たれば簡単に動いてしまうだろう。あるいは最悪、コテ台から半田吸引機本体が抜け落ちる可能性すらある。

と言う訳で、もっと安定性の良いコテ台を自作する事にした。

コテ台案1は不採用

Fusion360を使って適当にデザインしてみた(コテ台案1)。

図 Fusion360を使ってデザインした白光FR-301用コテ台案1(不採用)

金属製のパイプを木製の台座に取り付けて、ピストル型の半田吸取り器を挿し込む案だ。

まあ材料を集めて作れば作れなくはないが、金属製の筒は手持ちには無いので100均で何か代替品を探す必要がある。

恐らくキッチン用品売り場に行けば沢山のステンレス製の器具を売っているので、探せば何か良いものがあるかも知れない。

でも、上図の案では今一つ見た目が美しくない。

もう少し見た目を良くするようにデザインを変更しても良いが、半田吸取り器の熱い先端パイプ部分をしっかりと保持する構造を自作するのは難しいと思う。

さてどうするか?

コテ台案2(これを作る)

しばらくネット検索していて下写真の商品を見付けた。

Suitable for Hakko Irons:
 FX-600/ FX-601
 FR-300/FR-301
 FX-650 N452, N453, N454 (DASH),
 918, 920, 921, 922 (MACH-I)
 455
 456
 808

このコテ台もワテが買った白光 はんだ吸取器 FR301-82に対応しているようだ。

値段も2千円弱と安いし。

でも、このコテ台も軽い半田ゴテのコテ台として使うのは良いと思うが、重いピストル型の半田吸引器を置くには重量不足だろう。

ちょっと手が当たればコテ台がコテッと倒れるだろう。

と言う事で、取り敢えずこのコテ台を購入して、それを安定させるための機構をDIYで自作する事にしたのだ。

写真 白光 こて台 633-01 を購入した

上写真のように、このコテ台はワイヤー式の半田クリーナーも付いていて2千円弱なので、上で紹介した黒っぽいコテ台よりもお勧めだろう。

白光はんだ吸取器FR301-82の置台を自作

では完成した写真を最初に紹介しよう。

写真 ワテ自作の白光はんだ吸取器FR301-82の置台

どう!

なかなかいい感じでしょ!

二個付けているイレクターパイプ用固定パーツでイレクターパイプに取り付けるのだ(この後で写真あり)。

その製作過程を以下で写真を交えて紹介しよう。

写真 12ミリ厚合板を組み合わせて白光こて台 633-01 を取り囲むように木枠を製作

上写真のように12ミリ厚合板を適当に組み合わせて白光こて台 633-01 を取り囲むように木枠を製作した。

木材の接合はコーススレッドを使わずに全部接着剤で貼り付けた。

コーススレッドを使えばあとから分解して改良を加える事も出来る。しかし、あとからやり直せると言う安易な考えがダメなのだ。

接着剤で貼り付けてしまえばもう分解は出来ない。そう言う後戻りできない状況に自分を追い込む事で、良いアイデアが湧き、良い作品が出来上がるのだ!

これをDIY業界の「背水之陣」作戦と呼ぶ。

木枠の接着後に中に白光こて台 633-01 が入らないと困るので、接着中は上写真のように白光こて台 633-01を入れてクランプ固定している。

接着後に、マキタ仕上げサンダペーパー #240を付けて軽く磨いて、そのあと水性透明ニス(つやあり)を塗った。

写真 水性透明ニスを塗っている最中

透明ニス(つやあり)の残量が少なかったので、まずは透明ニス(つや無し)を二回塗りした。

そして、最後に透明ニス(つやあり)を塗って仕上げた(下写真)。

写真 透明ニスを三回塗りして完成したコテ台

上写真のイレクターパイプ用の固定ジョイントは手持ちの4x12トラスタッピングネジで固定した。

写真 トラスタッピングネジはDIYで良く使うので各種サイズを持っていると便利

ネジは10個や20個などの少量を買うと割高だが、100個入り箱などで買うと単価が安くなるのでお勧めだ。余ったネジは上写真のようにケースに整理しておけば将来使える。

完成した白光はんだ吸取器FR301-82の置台を写真で紹介

以下では完成した置台を写真で紹介しよう。

写真 正面から見た白光はんだ吸取器FR301-82の置台

写真では分かり辛いが透明ニス(つやあり)仕上げなので、安っぽい合板も見た目が綺麗に仕上がっている。

写真 右側面から見た白光はんだ吸取器FR301-82の置台

下写真のように底板部分は白光こて台 633-01底部を引っ掛けられるようにしている。

写真 白光こて台 633-01の先端部分を引っ掛ける構造

なお、上写真の木製台座において、白光こて台 633-01の先端部分を引っ掛ける部分だけは12ミリ合板ではなく1×4材の端材を使っている。

これは深い理由はなくて、45度カットした1×4材の端材を見付けたのでそれを利用したのだ。

その端材の上部を鉋で斜めに削って上写真のような形状に加工した。

自作置台に白光こて台 633-01を取り付ける

では、いよいよこの木製置台に白光こて台 633-01を取り付けてみる。

写真 自作置台に白光こて台 633-01を取り付ける前

下写真のように白光こて台 633-01を木製置台の上から挿し込む。

写真 白光こて台 633-01を木製置台の上から挿し込む途中

上写真において、木製置台の二枚の側板は底部よりも上部の間隔のほうが若干狭いのだ。

そこで白光こて台 633-01を木製置台の上から挿し込む時には、二枚の側板を数ミリほど外に広げてやる必要がある。

写真 白光こて台 633-01を木製置台に挿し込んだ

下写真のように白光こて台 633-01の金属底板の前方傾斜構造が、ワテ自作の木製置台の傾斜部分に寸分の狂いもなく噛み合っているのが分るだろう。

写真 白光こて台 633-01の前方傾斜構造が木製置台の傾斜部分に噛み合っている

上写真のように金属と木部が完璧に合体しているのだ。

下写真のように正面から見ると「HAKKO 633」の文字が見えるだろう。

写真 正面から見た木製台座と白光こて台 633-01

この文字が隠れないようにするために押さえ部分に用いた1×4材の上部の角を鉋で削ったのだ。芸が細かいワテである。変な事にこだわる変人でもある。

DIY業界の情緒不安定&分裂気質と呼ばれている。

下写真のように白光はんだ吸取器FR301-82を置台に挿し込んでみた。

写真 白光はんだ吸取器FR301-82を置台に挿し込んでみた

いい感じだ。

写真 白光はんだ吸取器FR301-82を完璧に保持出来るワテ自作置台

なお、白光こて台 633-01は底板金属の前方傾斜部を木製台座の傾斜部に噛み合わせているが、後部は何ら固定していない。

実は当初は上写真左の木製台座後部に木片をネジ止めして白光こて台 633-01を上から押さえる予定で有った。

ところがその必要は無くなったのだ。

と言うのは、上で説明したように木製台座の二枚の側板は上部の幅が底部に比べて数ミリ狭いので、白光こて台 633-01を挿し込む時に手で側板を広げて入れた。

その結果、白光こて台 633-01は側板との摩擦でしっかりと保持されているのだ。

かつ、ピストル型の白光はんだ吸取器FR301-82のグリップ底部が木製台座の上に載っているので、白光こて台 633-01が持ち上がる向きに力が加わらないのだ。

完璧な構造だ!

完成した置台を作業机に取り付けた

ワテの電子工作作業机にこの置台を設置した(下写真)。

写真 ワテの電子工作作業机に置台を設置した

上写真のようにワテの電子工作作業台にはイレクターパイプの支柱を机の左右に立てていて、その上に物干し竿のように横棒を渡している。

置台が自重でパイプをずり落ちるのを防止する為に、プラスチックジョイント J-131を取り付けている。

三本の半田ゴテのケーブルを物干し竿に引っ掛ける事で、互いにケーブルが絡まないので半田付け作業が格段にやり易くなった。

そして右支柱に今回自作した置台を取り付けて、ピストル型の白光はんだ吸取器FR301-82を常設出来るようにしたのだ。

すばらしい!

まとめ

ワレコ
ワレコ

深く考えずに感じるままに行き当たりばったりで作ったにも関わらず完璧な置台が完成した。

映画『燃えよドラゴン』の名台詞

Don’t think! Feel.(考えるな!感じろ。)

みたいなもんか!

アチョー!

さて、一度くらいはブルース・リーさんと対戦してみたかったワテであるが、カンフーでは引き分けるかも知れないがDIYでは勝つ自信はある。

当記事ではワテが最近購入した白光 はんだ吸取器 FR301-82を安定して設置する為の置台を自作したのでその過程を写真で紹介した。

当初は完全自作を試みたが、途中で計画変更して下写真の製品を購入した。

このコテ台をしっかりと保持出来るようにするための木製台座を自作した。

12ミリ合板の端材を木工用ボンドで貼り合わせて台座を自作した。

木工用ボンドで貼り合わせる時にクランプ固定したが、その時に二枚の側板の上部間隔が底部に比べて数ミリ狭まった。

当初は「貼り付けに失敗した。アチャー!」と思ったのだが、実際に白光 こて台 633-01を嵌め込んでみると、二枚の側板が上手い具合に白光 こて台 633-01を摩擦で保持するのだ。

と言う事で、いい感じの置台が完成したのだ。

従来ははんだ吸取り器を使う時には毎回専用ケースから取り出して作業をしていた。そして、作業机の上に吸取り器を直置きして作業していたので、危なっかしいやり方をしていた。

この置台が完成した事で、これからはいつでも使いたい時に白光 はんだ吸取器 FR301-82が使えるようになった。

まずは現在実施中の「金田式A級15W DCパワーアンプ(モノラル2台構成)レストアプロジェクト」でこの置台を活用したい。

(続く)

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DIYエレクトロニクス半田付け
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